ⅩⅩⅠ UKOKIATUKOYSIB(美食大国)
「今日予約したレストランはここでーす!」
と言って連れてこられたのはいいが、
「ここは農業や畜産が発達していて、おいしい食べ物が多いんだー!お肉も野菜もおいしいこの国の料理は最高だよ!」
「それが”オージービーフステーキ~キャロットソースを添えて~”なのか?」
「うん。そうだねぇ。ユウキは高級な料理食べたことないもんねー少しためらっちゃう気持ちもわかるけど…」
「いや、オージービーフステーキってウルルがあったオーストラリアって国の料理だし、キャロットソースを添えてってなんかフレンチ風になってるのがびっくりしただけだけど」
「ふれんちって何ウキ?」
「聞いたことない」
「吾輩も知らんな」
「うんもうわかってた。」
「そしてこのステーキ、400アルトする割には品質悪くね?肉は薄いしなんか固いし」
「これがいいんだよステーキは。」
「帰ったら今度ほんとにうまいステーキ食わせてやる。」
「それ今日の宿で作って。」
「4人分の分厚い肉が買えたらな。なんせ昼から400アルトも使っちまったんだ。あんまり金に余裕があるわけじゃ――」
「ここ、値段の割においしくないって食べ●グにあった」
「だとしたら相当なぼったくりじゃねぇか!これからは俺が泊まる宿も入る飯屋も俺が決めます!
ってかあいつ、1発目に作ったアプリは食べ●グだったのか…」
「とりあえず今日は格安宿じゃないことを祈るだけウキ」
「おい花丸、俺が金の節約のためだけに格安宿を予約するような人間に見えるか?」
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「というわけで、SATO'sキッチン。今日のリクエストは、「お肉が分厚くて柔らかいステーキを食べたい」ということでですね、」
俺はオリーブオイルや希少な食材を乱用するだけでは飽き足らずオリーブオイルを丸々一本使ったことで有名な料理番組風に始めようとしたが、
「そんな話してない」
「まぁまぁ、黙って聞いてあげよ?」
異世界にはこのネタが通用しなかった。




