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【完結】転生したのは科学文明が地球より発展した世界でした  作者: モ虐
UB Ⅰ IAD  OYSOJ NEHNUGOAM (第Ⅰ部 魔王軍編 序章)
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Ⅰ INETIAKESIIESNETIAKESI(異世界転移)

今日から正式に連載開始です。

 俺は持ち物を確認した。

 いつも愛用しているバック―――ある。

 財布と、中に入っている5万円ちょいと、ジ●ーシンのポイントカード―――ある。

 スマホと5本のモバイルバッテリー、さらに充電器2本―――ある。

 買ったものを入れるつもりだったエコバック―――ある。

 行く道中コンビニで箱買いしたガム―――ある。

 謎の地図―――なにこれ?


 地図を見るとたくさんの国らしきものが描かれている。

 文字含め何書いてるかさっぱりわからん。


 来ているパーカーとジーンズも無事だ。

 確か車にはねられそうになって――、記憶が飛んで――、死んだな俺。


 ここは死後の世界か、異世界なのか―――

 考えていると、そこにはかわいらしい少女のような姿のロボットが話しかけてきた。


「ONATIHSUOD?」

「え?今なんて?」


 異世界語だろうか。このまま話されるとこちらは一切コミュニケーションの手段がない。

 俺の持っているスマホでは翻訳アプリをインストールしているのでWi-Fiがなくても翻訳はできるが、

 それはあくまで外国人相手の話であって異世界人相手ではどうしようもないのだ。


「どうしたの?って言ったの。」

 よかった。異世界あるあるの『なぜか通じる日本語』発動!

 そして俺は今までのいきさつを話した。




「死んだ…?――ッ!」

 少女は考えてすぐ何かに気づいたように、

「とりあえず来て。細かい質問はあっちに行ってから。」


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 少女にそう言われるがままに付いて来たが、ここは本当に異世界なのだろうか。


 かなり高いビルがたくさん建っており、東京やニューヨークなんかよりも都市化や科学文明が進んでいるように見える。

 人間はみんなが謎のゴーグルをつけているし、ロボットもそこら中にいる。


 俺は研究所的なところに案内され、

「まず自己紹介から。私はレイ。見ての通りのロボットです。

 魔法と科学の研究員をやっています。」

「あ、俺は佐藤祐樹。ユウキって呼んでくれたら。」

「じゃあよろしく。ユウキ!」


「でね、さっきわざわざここまで連れてきたのには理由があって。

 このサイレアって国の隣にはソルフェジオって国があって、その地下にルナフェジオっていう地下帝国が広がっているの。さっきの森はルナフェジオの国境からすぐそばのところで近くには魔王軍(ブラックレギオン)っていう組織の基地があるの。」

「魔王軍?」

 異世界モノでよくあるあの組織だろう。魔王をボスとして、何人かの幹部がいて、という感じだろう。


「その魔王軍の幹部が最近魔法の開発にかなり力を入れているらしくて、キミみたいに『死んだ人の魂がこちらに来る』という魔法の研究がルナフェジオで進んでいるの。きっと何かのはずみでミスが起こってあの森に飛んでしまったんだと思うの。だから魔王軍に捕まる前に君を逃がしたの。」

 ワオ。マジで危ないな魔王軍。これから奴隷みたいな日々を送っていたのかもしれないのか。

「なるほど。ほんとにありがとう。」

「ねぇ、転生する前に持ってなかったものを突然手に入れていたりってことない?魔王軍は召喚と同時にかなり強力な武器を転生者に渡して戦力として引き入れるの。」


 俺の持っていた地図を見せるとレイはすぐに地図を何か機械に通して解析を始めた。

 そしてレイは、魔王軍が開発していた新兵器かもしれないと言った。


 この世界はアルティア大陸とよばれる大きな大陸で、公用語はすべての国がアルティア語で共通らしい。

 俺が持っているのはそのアルティア大陸の地形を描いた地図で、8つの国が描かれていた。

 国の名前が書かれている文字の部分に触れると触れた国にワープできるという優れものらしい。


 指定できるワープ先はあくまで国だけで、強制的に首都に飛ばされるのでどの都市に飛ぶかどうかは決められない。

 またアルティア大陸以外の遠くの離島なんかには行けないらしい。


「ありがとう、いろいろと教えてくれて。とりあえずこれからどうしよう…金も多分ここのじゃないから使えないし、字も読めないし…」

「ねぇ、字も読めないし行く当てもないならうちで働かない?お給料は当然渡すし、字も教えてあげられるよ。」

「いいのか?」

「うん。この研究所私が作ったばっかりで、研究員は欲しいと思ってたところだし。

 しかもその地図にも興味あるし。」


 そしてその代わり、と前置きを置いてレイは言った。

「いつか君が字を勉強して、お金もある程度たまったら、その地図を使って私をアルティア一周の旅に連れてってよ。」




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