ⅩⅧ IJUTIHONINUKONUZIM(水の国の羊)
俺とレイは、とりあえずドアの前に出すことにした。
「ねぇ、こんなに遅い時間に羊が来たよ。?しかも私たちがキスしようとしてるっていうタイミングで。でも、羊が人間の姿をしているってことは何かの魔法かな」
「大変失礼いたしました。明日の朝にでも出直します。それと噛んだかもしれませんが、私は羊ではなく執事です。」
「バカっ!失礼なことと誤解招くことだけは言うな!俺らキスする気もなければ恋人ですらねぇだろ!
セバスさん、でしたっけ?ご用件をお伺いしてもよろしいですか?」
「別に明日の朝でも大丈夫ですのでごゆっくり―――」
「だからちげぇっつてんだろ!」
「あ、あぁ、わかりました。
この国の王女であるアクア様が、この国で魔王軍幹部を倒したユウキ=サトウさんにお礼をしたいから明日王城に呼んでほしいとのことで、お伺いした次第でございます。」
「王女が俺に?」
「えぇ。なんせあのクラークはこの国の水道を汚染させたり水道管を破ったりなど地味な嫌がらせをたくさんされていたものでかなり悩んでいたので…」
「地味っつってもこの国ではかなり大きなダメージを受けるんじゃありませんか?」
「えぇおっしゃる通りでございます。当然被害額はかなり大きかったので、早く終止符を打ちたいと思っていた矢先にユウキさんが現れて華麗に倒していただけたので。
どうやって倒したのかなど王女様はかなりいろいろ話を聞きたがっておりました。明日の朝9時、この宿の前にリムジンでお迎えに上がります。」
「普通の車でいいんですけど…」
「リムジンで、お迎えに上がります。」
「ということがあったので、明日の観光はロボット組で行ってきてくれ。」
「え?王女に謁見できるって機会を独り占めとかずるい!私もついていく!」「何を言っているのだ?護衛として吾輩もついていきたいのである。」「礼儀作法とか大丈夫ウキ?」「私たちの護衛で倒せる敵ならユウキが倒せるはず。」
「いや、ずるいとか護衛云々の前に、お前ら招待されてないからな?」
「「「「え?」」」」
「いや、だってクラークと戦ったの俺だけだし。洪水被害は俺が食い止めたし。」
「あー私たち何もしてないもんね。作戦すら教えてくれなかったもんね。」
「吾輩は役に立てなかった。」「僕もウキ。」「じゃあ私も役立たず…」
「言い方!」
「とりあえず行くのは俺だけだからな!」




