ⅩⅦ USIKOTIUGO(大食いとキス)
「なぁレイ、そろそろやめとけって。お前が食えるのは分かったから。」
「いや、まだ食べられる!」
――さかのぼること25分前
今日は、格安宿なんかではなく、ちゃんとした宿にきている。
「今日の晩飯は魚人肉で寿司だぜー」と俺が言うとレイは張り切って魚人肉を追加で買ってきたので寿司の貫数もすごい量になったのだが、当然みんなそんなに大食いキャラでもないので食えるわけないだろ、と思っていたのだが。
1100貫ほどできてしまった寿司を目の前に、
「私1,000貫食べてもいい?」
「やってみろよ」
「吾輩は無理だと思うのだが…」「無理に決まってるウキ…」「うん…無理。」
「みんななんでそんなに無理無理っていうの⁉」
「当たり前だろ。よく食う方の俺でも25貫が限界だ。まぁロボット3人組と俺で100貫食うから、レイは1人で1000貫チャレンジがんばれー」
「じゃあ、もしほんとに食べれたらキスしてくれる?」
「ほんとに食えたらな。」
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「ねぇ、あと35貫になって焦ってきたんでしょ?私とキスするなんて思ってなかったから、心の準備できてなくて焦ってるんでしょ?今のうちに歯磨きとマウスウォッシュ済ませてきてもいいよ。」
「そういう話じゃねぇよ」そして一呼吸おいて、
俺はレイの服を背中側からめくり、背中の部分を見る。
背中には穴が開いており、寿司が何個も何個も落ちてくる。その下に袋があるのを見つけた。
「お前食ってねぇだろ」
「え?何を言って―――」
レイは状況を理解すると、
「このヘンタァァァァイ‼」
「これは吾輩にはフォローのしようがない。」「これはもうユウキが100パー悪いウキ。」「うん。救いようがない。」
「セクハラだなんだって言ってもいいけどさ、お前ズルしてたわけだし、キスはなしな」
「そんなぁぁぁぁぁぁ」
その時、インターホンが鳴った。
「どちら様ですか?」
「アクレスティア王国の第一王女様であるアクア様の執事を務めています、セバスと申します。」
「え?」




