ⅩⅢ GNIKIAHISONATAHOYKISONATAHOYK(今日は楽しい今日は楽しいハイキング)
温泉――ロボットを温泉にぶち込んで言い訳ない。
プール――塩素だらけの水はよりダメ。
海――塩素水というより塩水である海水とかもっとヤバい。
あれ?水の国らしい観光地って一切回れないんじゃないか?
レイはさっき自分で美少女って言って花丸に突っ込まれていたが、一応見てくれ自体は悪くない。
正直な話、最初に行くのがプールや海がある水の国と聞いたときは一瞬期待してしまったのは認める。
でも、ちゃんと次の瞬間「ロボットって水入れなくね?そして入ったとしても水着って着んの?」ということに気づいたのだ。
なのでレイの水着に期待することはやめて、水を浴びることのない観光地を探すことになったのだが、そうするとロボット4人が文句を言いだすので少々大変だった。
結果、山の山頂からアクレスティアを一望できると有名なアクア山脈にあるウァテル山を登ることにした。
さらにその山の山頂付近には展望台があり、ピクニックにもピッタリなんだとか。
展望台からすぐ近くには、立ち入り禁止ではあるが国の水を一時的に集めるための施設が用意されているとのこと。
登り始めて12分。
この山自体は本来傾斜が28度しかない坂なのだが、俺には45度の傾斜があるのではないかと錯覚してしまう。しかし、これはあくまで俺自身が思っていることなので、レイ達からすれば、性能的にはなんてこともないんだろうし、疲労を感じることもないのだろう。
それに対し、半引きこもりで体力もない俺はスペックが追い付かずかなり疲れている。
花丸もびっくりなダメスペックだった。
「おいレイ!OrangeARバグってんじゃねぇの?さっきも言ったけどこれ絶対傾斜45度はあるって」
「いや、だから28度なんだって…これ、12分の間で28回は言ってるよ」
「さっきの発言から30秒も持ってなかった。」
訂正。レイが呆れ、スザクがため息をつき、さらに花丸も驚くダメスペックだった。
50分後―――
「あー!見えてきたよ~ウァテル山の山頂!」
そう言いながらレイは一目散に駆け出して展望台に昇った。
「お弁当にしようよ!」
そういってレイは全員のお弁当を取り出して配り始める。
手を洗うためにそこにあった水道の蛇口をひねった。
その蛇口につながっている透明なパイプに一瞬影のようなものが映った気がした。
「気のせいか…」




