CⅦ ⅩⅦ NERIHSONUOAM (魔王の試練 ⅩⅦ)
魔王の試練、ダンジョン第5層。
ここが最後の層であり、試練の達成条件とされる秘宝が隠されている場所である。
永遠の中で幻影を倒したベルフェゴールは、承認の秘宝を求めてダンジョンを探索すると………
「おい生物兵器………ここ、なんだかみょーな部屋じゃねーか?」
そこに広がっていたのは大きな部屋。
100m四方の立方体のような空間だった。
ただのダンジョンの部屋にしては大掛かりすぎる。
「おそらく、何か仕掛けがあると見ていーだろーな。」
ベルフェゴールがそういった瞬間、中央部分の床が音を立てて動き出し、半径3m程の穴を開けた。
そこからでてきたのは縦長ダイヤカットの巨大な赤い宝石。
半径はおよそ3m程、高さは10mはありそうな大きさだ。
そしてその周りには、半径も高さも1mに満たないような小さな赤い宝石がたくさん集まり始めた。
「おいおいおい…………まさかここから承認の秘宝を探せとか言うんじゃねーだろーな…………」
「いや、おそらくあの巨大な宝石が承認の秘宝だ。」
その瞬間、承認の秘宝は眩い光を解き放つ。
そして周りに浮遊する宝石はその光を虫眼鏡が日光を集めるようにして自分に収束させる。
そして、ベルフェゴールや生物兵器にむけていろんな向きでその光をたくさんの宝石が放つ。
四方八方、というわけではない。
1ミリも動いていないベルフェゴールや生物兵器に命中させたわけでもない。
ベルフェゴールや生物兵器の周りスレスレを狙った光が何十発もあったのだ。
そして彼らは気がついた。
「「これをまともに食らうと…………まずいな。」」
そう思った彼らは、近距離戦闘は無理だと判断した。
至近距離であの光線を放たれたらなす術はないし、そもそも今の距離ですら承認の秘宝はベルフェゴールに命中させることができるであろう精度の命中力があった。
牽制のためにスレスレの攻撃を放ったとしか思えないような攻撃をしてきている。
「ふざけんじゃねーぞ舐めプしやがって」




