CⅣ ⅩⅣ NERIHSONUOAM (魔王の試練 ⅩⅣ)
この永遠を何度繰り返しただろうか?
「これが4層か?なんもない開けた空間じゃねーか」
「おい魔王、先代がそんな風に手を抜く訳ないだろ
…………なぜかこのやりとり、やはり既視感があるな…………」
「やはり?おい生物兵器、これ何かお前だけ知ってるじょーほーがあるとかじゃねーだろーな?」
「いや、俺は何も知らないし、何もわからない………はずなんだ」
「?」
そして、再びこの層に帳を下ろすように煙が立ち込める。
「魔王!何か来るぞ!神の駒だけは死守しろ!」
「〈Ⅰ・邪槍〉・並行・〈Ⅲ・小槍虫〉」
自身の周りに小槍虫が護衛のように並ぶ形でベルフェゴールは武器を構えたうえで、邪槍も構えたベルフェゴールは、神の駒を奪いに襲いかかってきた下っ端を小槍虫で一掃。
その後、「よくも………俺たちの前で堂々と術式を使えるな!」
「?」
わけがわからないベルフェゴールを前に男は続ける。
「〈邪神〉になれたお前はいいよなぁ!俺達『大罪の余韻』は!いや………俺達〈魔人〉は!どんな惨めな思いをしたか分からねぇだろうな!」
「〈魔人〉、しょーじきな話、その単語を聞くのが初めてだ。
お前らがどんな存在かはわかんねーし、どんな思いしたとか、きょーみねー!」
「魔王………」
「てめぇ…………」
「そうやって、俺に〈嫉妬〉して、そして〈憤怒〉して、〈傲慢〉なことに俺に歯向かって、なんなら自分で強くなることすら放棄した〈怠惰〉なてめーに、俺は負けたくねーんだよ!」
そう言ってベルフェゴールは、邪槍をザガンに突き刺した。
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〈魔人〉、神になる素質をもちつつ、神になれなかった者。
彼らは皆〈邪神〉を恨み、『大罪の余韻』を結成し、彼らへの復讐を目論んだ。
結果、〈邪神〉の枠にも囚われない神が次々現れた。
それらは、〈魔人〉も含めてこう呼ばれた。
ーーー〈新たなる神〉、と。




