LⅩⅩⅩⅩⅦ Ⅶ NERIHSONUOAM (魔王の試練 Ⅶ)
「おい魔王………」
「あぁ………何でこいつが遊霊もどきを使役できるのか………だろ?」
「簡単な話だ。そういう魔法なんだよ一見するとサタンの術式を使っているように見える魔法なんだよ」
サタンの神の駒………というか最高神の神の駒にも内側に魔法が刻まれており、魔力ではなく原動力を生成し、それで魔法を打てるように仕掛けが施されているが、
それはあくまで原動力を使用した魔法に過ぎないのだ。
膨大な魔力を消費するため完全再現とはどうしてもいかないが、構造を簡略化すれば、劣化品なら再現も難しくはない。
そのためサタンの操る遊霊も、狼ではなくパッ●マンのような丸型で、しかも耐久力も低めにして、最優先にしてる攻撃性すらも本家に劣るゴミレベルの性能で再現されている。
「小僧の狼に比べればこんなものハエに近いが、これを使える魔法使いが何人もいるのがめんどくさい……」
「時々〈強欲〉を使ってくる奴もいる………何でこんなめんどーなことを………」
「そんなことを俺に言われてもな………魔王。階段だ。先に進m……何だあれは⁉︎」
そこから見えたのは眩い光。
飲み込まれた先にあったのはーーー
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ザガンは、遊霊もどきを使うゾンビや、様々な障壁を飛び越えて3層に至る階段を見つけた。
だが、その先進むことはできず、ザガンはその眩しさに目を覆った。その先にあったのはーーー
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彼らに見えているのは、
ベルフェゴールがかつて統治し、今はサタンの支配下にある国。
ベルフェゴールが国のトップとしての仕事を怠り過ぎたため、国として機能しなくなった国。
ベルフェゴールのことを、国民全員が恨んだ国。
ベルフェゴールが仕事をしなさすぎて、サタンですら手をつけられなくなった国。
つまりは、ベルフェゴールのせいで荒廃した、今はもうない『かつてあった国』。
ーーードルスヘルムだった。




