96話 9/16 ウルフの魔法ノイジーバードの魔法、なんか来たぞ
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そんな事よりも、まあお茶を飲んで今後の事を考えましょうか。とりあえずは魔法が試されるのを待たないといけない。それに尽きてしまう訳だ。
ゴブリン然り、マッドフロッグ然り、レッドベア然り。とりあえず感想を持ってきてもらわない事には売り物としてどうなんだって事になってしまう。
ウルフとノイジーバードの魔法については今後どうするのかを考えないといけないが、ノイジーバードは兎も角として、ウルフの魔法は認知さえすれば流行ると思うんだがな。魔法の内容さえ解って来れば、流行るとは思うんだがな。
認識していない遠方から一方的に攻撃が出来るのだから、有用なのは当然だと思う訳なんだがな。何が駄目なのかが今一つ解っていない。
今の時期が売れないだけなのか、今後も売れないのかで色々と考えてみないといけないことになる。ウルフの特性を活かした良い魔法だろうとは思うんだけどな。
ただ、夜には向かない。それは私も解っているところではある。夜はただでさえ魔物の移動が激しいんだ。それを追い込みを掛ければ大変な事になってしまう。
一番近い群れに突っ込むから乱戦への乱入者を増やす結果にはなりにくいが、それでも危険な事には変わりない。夜に使うのは控えた方が良いのはその通りだ。
あー、もしかして近くの魔物に使えないと思われているのか? そんな事は無いんだがな。きっちりと移動妨害をしてくれる。追い込みがデフォルトであるだけなんだよ。
それだけの魔法なんだ。追い込み、移動妨害を掛けて狩りをするウルフのそのまんまなんだがね。ちょっと誘導が明白になっているだけで。誘導はちゃんと行われる。心配はない。
もし、敵が向かってきていた場合は移動妨害だけの魔法になる。……そうなるとゴブリン程度の威力にしかならない訳なんだが。ゴブリンに数は負けているしな。
少し遠くの獲物を相手にするのに丁度いい魔法な訳だ。それをもっと認知してもらわないといけないのかな。とりあえずは改良は無しで行くとしてだな。
問題はノイジーバードの魔法か。いや、ワイルドボア相手には不足かもしれないが、ゴブリンやウルフ、マッドフロッグには十分な威力があるんだがね。
まあ森で使えないというデメリットもあるとしてだな。それ以外の場所では活躍の場はあると思うんだよな。現在の時期が悪いだけで。
現状、時期としてはワイルドボアが大量発生している時期だ。もう少ししたらウルフも出始めるんだが、今の時期はワイルドボア一色である。偶にゴブリンも居たりするんだが。
そんな訳で、魔法が悪い訳では無いとは思うんだよ。時期が悪いだけでな。時期はどうしようも無いからな。時期を早めろとも言えないしな。時世が悪い。そんな感じだな。
時期が来れば売れる可能性は十分にある。と言うか、売れる。特に雷属性の物は売れる見込みがある。12月にならないと売れない訳なんだがね。
ノイジーバードが通るのがその位の時期なんだよ。12月頃に南に飛んでいき、3月頃に北に飛んでいく。そう言う奴らなんだよ。大変五月蠅いので、直ぐに解るぞ。
都市の中に居ても五月蠅いんだから相当だぞ。この平原が丁度通り道になっているらしく、大変五月蠅い。昼夜問わずに五月蠅い。その所為か知らんが、貴族屋敷は大変防音に優れている。今回から平民の家なんだが、五月蠅いのは困るんだがね。
まあ何とかしてもらわないと困る訳なんだが、こればっかりは魔法使いに任せるしか無いんだよ。魔法で落として近接戦闘に持ち込むのが常道だ。
風属性なので火属性、それと雷属性が弱点だ。氷属性は弱点ではない。不思議な話だ。まあそこは違う世界線の話だから仕方が無い訳なんだが。
兎も角、ノイジーバード対策には、ノイジーバードの魔法しか私の店には無い訳で。必然的にノイジーバードの魔法が売れる見込みだ。特に火属性と雷属性は。
売り時があるのだよ。それを考えないといけない訳だな。今はとりあえず、4属性しか置いていないが、色々とあるのだよ。新しい魔物が発生しないとも限らんからね。
発生することは極稀にある。何故か生息域が変わることがあるんだよ。特定の大量発生も起こるが、こっちの方がまだあることはある。特定の大量発生は偶にな。
この辺りでは出ない魔物が出てくることがある。そうなれば、研究者の仕事だな。一時的なものなのか、どうなのか。その他諸々を調べるんだよ。滅多に無いことではあるんだがね。
アンデッドの件を除いてな。アンデッドは何故か周期的に現れるからな。こっちも原因は解っていない。何故なんだろうな。魔法が儲かるから別に良いんだが。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくり見て行ってくれ」
「あの! この店で働かせてください!」
短髪の少年が頭を下げた。下げられても困る訳なんだが。一応、ここは魔法屋な訳だ。魔法を扱っている。店員は当然ながら魔法を作れなければならない。……店員のみという場合も出来るには出来るが。そういう人を雇う気は無い。
「そうだな。最低限、ここで働くための知識は持っているか?」
「ここが魔法屋だと言うのは知っています。これでも僕は魔法が使えます。だからここで働かせてください」
魔法が使えるんだな。魔法使いにならずに魔法屋を選んだのか。それとも選ばざるを得なかったのか。それは解らんが、とりあえずは話を聞く所から始めないといけない。
折角来てくれたんだ。話を聞こうじゃないか。弟子が居ない事には困っていたんだ。もっと先の事になるのかと思っていたが、何故か来てくれたことだし、面接といこうじゃないか。




