93話 9/16 まとめて抜けてもいいんじゃないか、クランの集まりがあるらしい
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「しかしだな。クランも戦闘職が100人は居ないと辛くないか? 平時でも群れの規模は大きい所は大きかったはずだ。普段から組んでいるところとの合併が無理なんだな?」
「ああ、大体100人は欲しい。欲を言えば、150人位欲しい。安全を考えると、その位は必要なんだよ。普段組んでいるところとの合併はさっきまで話していた通りだ。組むのは出来るが、合併となると話が違ってくるんだよな」
「となると、残りは大きいクランに吸収されるのが一番丸い気がするが、上の考えること的にはそれも嫌だという事なんだな?」
「そう言う事だな。要はクランリーダーから降りたくない。その取り巻きも同じような考え方だな。上に居続けたいってのが目的になってやがる」
上に居たいのが目的ならば、合併は難しいのかもしれないか。サブリーダーで収まってくれるのであれば、こんな拗れては居ないだろうからな。難しい問題だ。
「クランを変えるという選択肢は無いのか?」
「あー、まあそれも考えたんだがよ。今いる連中とはやりやすいんだよな。クランを移動すると馴染むところから始めないといけないだろ? それが面倒でな。今のままでいるんだよ」
「仲のいい連中まとめてクランを移す訳にはいかないのか?」
「……それは考えたことが無かったな。10人くらいでごっそりと移動か。それも有りかもな」
要は居心地のいい空間を離れるのは嫌だという事なのだろう? 居心地のいい仲間ごと移動してしまえば良い訳だな。まあクランには大きな迷惑を掛ける訳だが。
それも1つの選択肢だとは思う訳だ。クランの移動は自由であるべきだ。どんな形であれな。居心地のいいクランを作るのもクランリーダーの仕事な訳だ。
私としては移動を強く薦めたいな。クランが大きくなる方が良いと思っているからな。クランは大きい方が良い。何かに縛られず、移動の自由があっても良いと思う訳だ。
「一度、仲の良い仲間と相談してみたらどうだ? 今の時期に移動をするのはリスクが大きいから、移動はもう少し後になるんだろうが、検討の余地は十分にあると思うんだが」
「そうだな。可能であればごっそりと移動させちまうか。そろそろ限界だと思っていた所だったんだ。今まで合併しなかったクランリーダーが悪いって事にしちまうか」
「私の見立てではその方が良いとは思うな。上が駄目だとどうしてもな。何ともならないからな。私が言わなくても、その内気が付きそうではあることだからな」
「いや、こればっかりは解らねえからな。一度仲間内で話してみるわ。ありがとな。魔法屋の兄ちゃんよ。今度行くところに魔法使いが居れば宣伝しといてやるよ」
それは嬉しいことだな。魔法使いには是非に宣伝をしておいて欲しい。何処のクランに行くのかは知らないが、運が良ければ魔法使いが居るからな。
ただまあ、魔法使いもクランを選ぶからな。どうなるかは解らんところだ。大きなクランには必ずいるという訳でも無いんだよ。それなりの規模なら1人は居るだろうがな。
「おまかせ1つ、お待ちどう」
「おう兄ちゃん。俺もおまかせで。肉多めでな。これで良いだろ?」
「おまかせ肉多め1つ!」
さてと、食べるとするか。店員はまた男だったか。中々機会は廻ってこないものだな。女性全員に声を掛ける訳には行かないが、気になったら何人かには声を掛けてみよう。
そう言えば、冒険者の婚活はどうしているのだろうな。冒険者も出会いが無い様な気がしているんだが。何処かで会えるんだろうか。とりあえず、聞くだけ聞いてみるか。
「そう言えばなんだが、結婚はしているのか?」
「結婚か? してるぜ? もう子供も大きくなってきているな。そっちのクランに行くのもいいかもしれねえが、俺だけいい目をしてもな。他の奴とも兼ね合いってもんがあるしな」
「疑問なんだが、結婚相手をどうやって見つけるんだ? 実はその辺の事を心配していてな。結婚相手が欲しい訳なんだが、何処で見つけるのか知らないんだよ」
「あー、兄ちゃんは如何にも貴族ですって服装だからな。実際そうなんだろう? 普通は住んでいる近所で探すか、クラン内で探すか、クランの交流の中で知り合ったりするもんだからな」
近所で探すと言っても付き合いが無いしな。誰が住んでいるのかも把握していない。それは必要かもしれないか。近所の家の状況も確認しておかないといけないか?
それはちょっと面倒だな。なるべくは店で完結していたい。近所の宅地には住んでいる人は居るには居るんだろうが、会ったことが無いんだよな。基本的には店に居るからな。
「結婚相手を探している人が行くような所は無いのだろうか。出来れば身近に在ってくれると有難い所ではあるんだがね。活動範囲が広くは無いんだよ」
「うーん。難しい所だな。魔法使い相手に商売をしているんだったらそっちからの伝手で何とかしてもらえばいいんじゃないか? 11月にはクラン同士の交流会みたいなのがあるからよ。それに参加させて貰えばいいんじゃねえか?」
「クラン同士の交流会? そんなものがあるのか?」
「ああ、あるぞ。俺もそこで嫁と逢ったからな。嫁とはクランが違うんだが、幾つかのクランの集まりみたいなのがあるんだよ。多分何処でもあるとは思うぜ?」
クランの集まりか。そう言うのがあるんだな。そう言うのに参加させて貰うのは有りなのだろうか。まあ無しでは無いんだろうな。そうかそうか。そう言う集まりがあるのか。
「検討させてもらおう。参加させてもらうように話をつけておくとするか。とりあえず、知り合いの魔法使いには声を掛けてみる。貴重な情報をすまないな」
「そんな事はクランに所属していたら常識だからよ。別に良いぜ。11月と魔法使いが居なければ12月もだな。クランの交流会がある。そこでなら見つかるんじゃねえか?」
「解った。ありがとう。知り合いには打診してみる」
そんな交流会があるのか。ワイルドボアの討伐のお疲れ様会みたいな感じなのかもしれないが。兎に角誰かしらに打診はしてみよう。いい出会いがあるかもしれない。
出来るのであれば、家の事は任せてしまいたいからな。色々と面倒な事もあるんだよ。それを避けようと思うと、どうしても結婚を考えた方がいい様な気がする。
女性には面倒ごとを押し付ける事にはなるんだが。それを苦にしない女性が良いな。働くのは私がやる。だから家の事は任せられる女性がいい。そう都合よく見つかるのかは知らないがな。




