91話 9/16 自炊は無理だろう、結婚はどうしたら出来るんだ?
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9月16日土曜日。今日も目が覚めてしまった。何時だ? まだ5時過ぎじゃないか。まあ別にそれでも構わんのだが。日の出よりも早く起きるのはもう習慣だな。
多少皺になっている服に袖を通す。その辺はどうでもいいからな。皺の無い服が好みであれば、そのように言わないといけないだろう。その分手間賃もかかりそうではあるがな。
皺なんぞ着ていたら伸びるだろう。そんな事一々考えても居られない。面倒だからな。貴族では無いんだ。その辺は臨機応変にいこう。ものぐさとも言うのかもしれんが。
ある程度の身だしなみを整えて、さてと、出かけるか。朝飯を食いに行かないといけない。自分では作れないからな。仕方が無いじゃないか。自炊できてもしないだろうが。
考えてもみろ。何時食材を買いに行けば良いんだ? 食材売り場は色んなところにあるが、荷車を転がして行かないといけないんだぞ? そんな時間が何処にあると言うんだ。
買い物だけで2時間は取られるだろうな。何日分買い貯めるのか知らないが、その時間、魔法屋を空けて行くのかと言う話だ。嫁が出来れば嫁にしてもらうとは思うが。
嫁もな。何処で探せと言うのか。全くもって無理難題を押し付けてくるな。嫁が簡単に貰えるわけが無いだろう? 何処に出会いがあると言うのか。客から取れと言うのか?
客は客だからな。別に魔法使いの嫁でないといけないという訳では無いんだよ。魔力は遺伝しないからな。遺伝していれば、そもそも私はこの魔力量では無かったよ。
父親も母親も、魔力はごく少数だ。魔法が1回でも使えれば良い方だったと言う話だからな。子供の頃に聞いた話だ。遺伝するのであれば、私は魔法屋をやれていなかっただろうさ。
逆の話も然りだ。魔法兵の子供だからと言って、魔力がある訳でもない。魔力とはそういうものなんだ。よく解らんが、持って生まれたものを増やすことも出来ない。そんな代物なんだよ。
だから嫁は魔法を使えなくても良いんだ。特にその辺は考えなくても良い。店を継ぐのも自分の子供で無くとも良いんだからな。少なくとも何人か弟子は欲しい所ではあるんだがね。
結婚を急ぐ歳でも無いが、出会いが無さすぎる。普通の家庭はどのようにして出会いの場を作るのだろうか。……教会か? それも在り得そうだな。勉強と婚活を一緒にさせている場所なのか。
となると私はどうなるかと言うとだな。取り残される訳なんだがね。何か売りがあるのかと言われたら魔法屋の店主であり、家持ちであるという事。金はそこそこ持っていると言う事くらいか。
顔は平均的な顔よりははっきりとしている分、良いのかもしれないが、当てにならん。女性の好みが解らん以上、顔で判断するのは難しい。
体は平均的な体だと思うんだがな。太っているわけでもなく、別段細すぎるという訳でもない。筋肉質かと言われたら微妙な所ではあるんだが。マッチョでは無い。
まあ何処にでもいる15歳の青年という感じだな。普通ではあると思うぞ。それで女性が納得するのかは知らんが。顔で選ぶのか、金で選ぶのかだろう? 他に何があるんだ?
性格は解らんだろう? 見た目で決めるか、資金力で決めるほかあるまい。その他の要素が解らんところだな。10人居れば10人とも違いそうな気がするが。
男に何を求めるかだよな。何で選ぶんだろうか。その辺は前世の記憶が当てにならんことは解っている。前世の記憶だと、幼馴染と結婚したようだからな。
幼馴染は居ないことは無い。向こうは貴族な訳だがな。貴族院に通っていたころの同輩となると、婚活の難易度が跳ね上がるんだが。貴族との結婚は無理だろう。
基本的に親が許さない。平民との結婚なんぞ、許される訳がない。婿養子なら在り得なくは無いんだが、そうなると俺が貴族になるという事なんだよ。
今度は俺の実家が文句を言ってくるだろうな。敵対派閥ならば良いのかもしれないが、味方および中立派閥ならば、避けるだろうからな。
何よりも私が貴族に戻りたくはない。あんな生活は御免である。そうなると相手が居なくなるんだが、どうしたものか。色々としてもらいたいことがあるのだがな。
さてと、中央通りまでやって来たか。とりあえずは飯屋を探すぞ。いつも通り、2周回ってみて、無理そうなら並ぼう。基本的にはその方針で。まあまだ並んだ経験は無いんだがね。それほどまでに飯屋の数はあるんだよ。
で、結婚についての話だったか。出来れば平民女性が望ましい。家事も出来るのであればそれで。掃除やら洗濯やらは任せてしまいたい。食事も出来るのであれば自炊する方向で。
求めるものは多い訳だ。では見返りはなんだと言う話になってくる。見返りに出せるものが特に無い。私には出来ることがそんなに多くないからな。
家事は駄目だな。基本的に出来ないと考えて貰っても良い。仕事はあるが、仕事があることは当然だろう? 誰にでもある話だからな。冒険者も立派な職業だからな。
金もあるとはいえ、富豪とまでは行かない。無い訳ではない。平均以上は持っているだろう。それがどうしたと言う話ではあるが。それでいいのかと問いたくなるな。
魔法屋をやっていれば、基本的には魔法使いとしか出会わない訳だ。向こうから探しに来ない限りは無理な訳だ。どうするのが正解なのだろうか。解らんな。どうしたら良いのだろう。
何か考えなければならんのか? それはそれで面倒なのだがな。まあ良い。何かしら考えるとしよう。何かしら方法はあるだろうからな。他の人が使っている方法が有るはずだ。
無い筈がない。そう思うようにしようか。とりあえずはそう言う事で。魔法屋を続けつつ、何かしらの情報を手に入れると。……また情報料を取られそうな感じがするな。まあ良いが。




