88話 9/15 ギース視点 クラン同士で組みやした、欲を言えば魔法使いが欲しい
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さて、今日も狩りに行くでやす。今日からは3つのクランの合同で行いやす。この時期になってくるとワイルドボアの群れの数も多くなってくるんでさあ。流石に前衛が足りないでやす。
今回組むクランは両方ともに魔法使いが居ない所と組みやした。その辺はクランリーダーの差配でやすからね。文句を言うのも違うという訳ですな。
魔法使いがいる分、こちらの報酬が多くなるという訳でやす。荷車の数がどうかという事もあるんでやすが、あっしらで70台。向こうは80台と100台用意してやす。載せられなければ報酬の上乗せも何の意味もありやせん。
こちらの荷車を優先的に埋めるという契約でやすからね。荷車が多い方が持っていくのも多いという事でやす。あっしらももう少し荷車を買い足したいところなんでやすがねえ。
何処も考えることは一緒だという事でやす。荷車を買えば、儲けは出やすが、置いておく場所も必要になってきやす。そうなると税金の払いが多くなると。そう言う事でやす。
何事もバランスでさあね。とりあえずは合同で集まった戦闘職は400人。十分でやしょう。これだけ居れば、大抵の群れには対処できるって訳でやす。
今の時期は少なくとも50の群れが来やすからね。多いと150程になるでやす。1体に対して2人は当てたいところでやす。贅沢を言えば5人は欲しい所。そんな感じでやす。
暫くしたら、また何処かに合同討伐の申し込みをしなければなりやせんね。最終的には500近くの群れになるでやす。それに対処しなければなりやせん。
それに10月になるとウルフも出てくるんでさあ。ウルフは風属性。よって火属性の魔法が必要になりやす。それも揃えないといけやせん。まあ幾つかは持っていやすがね。
今の時期でもウルフに当たらないという事は無いんでさあ。準備はしておくに限るのでやす。余ればそれはそれで良いのでやす。別の機会に使えば良いのでやす。
例えば、アンデッドの時期なんてそうでやすねえ。要らない魔法をどんどんと打ち込むいい機会でやす。最近は発生してないでやすね。周期的にはそろそろと言ったところでしょうかね。
アンデッドには魔法と相場が決まっているのでやす。魔石くらいしか落とさないのでやすが、金にはなるのでやす。アンデッドの時期は決まってアンデッド討伐でやす。
貴族様がお金を出してくれるのでやす。何故かは解りやせんがね。まあ兎も角アンデッド狩りはある程度の金になるんでやす。ワイルドボアにも負けない程の金になるのでやす。
話がそれやしたね。まあ合同での狩りは慣れたもんでやす。いつもと勝手は違うでやすが、それもいつもの事でやす。毎年、違うクランと合同で狩りをしているのでやす。
定期的な事でやすが、クランの人数は増減するのでやす。いつも同じクランとは限らんのでやす。今回は何度か組んだことのあるクランと、全くの新規のクランでやす。
動きは確認してやすが、少しばかり心配でやすね。まあそれもいつもの事でやすが。おっと、見つけたみたいでやす。そっちに行くみたいでやすね。
あっしでやすか? あっしは今回は魔法使いで参戦でやす。斥候の仕事はお休みでやす。斥候の数がいやすからね。魔法使いに注力させて貰うんですわ。いつもそういう感じでやす。
……足跡の規模から見て、120ほどの群れでやすかね。良い所を引いてくれたでやす。荷車もかなりの所が埋まりそうでさあね。良いことでやす。
魔法はいつものを選択するでやす。ワイルドボアの魔法でさあ。あの魔法屋の魔法は威力が十分にあるでやす。大軍にも使いやすい魔法でさあね。
ゴブリンの魔法も捨てがたいでやすが、まずはこちらから突撃を止めないといけないでやす。ゴブリンの魔法ももう少し数が多いと良いんでやすが。威力は十分なんでやすがね。
さて、お仕事の時間でやすね。目の前にはワイルドボアが。こちらに気が付いたようでやすね。突進してくるでやす。さあ迎え撃たなければなりやせん。
「行くでやす。『嵐の大猪の突撃師団。前方に向かう』」
「やるか。『木枯らし空風。前方に吹きすさぶ向かい風。春の弾丸は警笛の鳴る様に風を切る』」
「そうだな。『女心と秋の空。変わり変わる風の色。狙うは戦乙女の如く。順風満帆に進む船団。我の心ここにあり。此方に向かう光陰の矢』」
まあやれることは魔法を使う事だけでやす。いつも通りの仕事ですわな。試し打ちの依頼も来ていないのでやす。使いやすい魔法を使うのでやす。
威力は十分。範囲もまあまあ。他の魔法との相性も悪くはない。相性の悪い魔法もありやすからねえ。特に針山は相性が悪いのでやす。
「突撃!」
「「「「「「おおおおおおお!」」」」」」
前衛が突っ込んで行きやすね。まあ問題無いでやしょう。こちらの仕事はとりあえず終えやした。後は乱入がないかどうかの確認でやす。乱入が起きては欲しく無いんでやすがねえ。
人間にしても魔物にしても。何方とも厄介なのには違いが無いのでやす。乱入は嫌いでさあ。ヤル側になるのも嫌いでやす。あんまり釈然としないのでやす。
それでもクランの利益が最優先でやすがね。まあこの規模なら大戦果と言えるとは思いやすがね。推定120。これ以上の規模になってくると魔法使いがもう少し欲しい所でやすが。
前衛だけだと怪我のリスクが高いのでやす。これは仕方の無いことでもあるんでやすが、魔法を使った方が負傷率は格段に下がりやす。欲を言えば、後7人位欲しい所でやす。
5人で打ち込めば大抵の事は何とかなりやしょう。今は3人でやすからねえ。小規模のうちはいいでやすが、もっと大規模となると厳しくなってくるでやす。
その辺はクランリーダーも解っていると思うのでやす。次回の組む相手は考えるでやしょう。魔法使いを多く入れられるのであれば、それに超したことは無いのでやす。
「「「「「「おおおおおおおおおおおお!」」」」」」
終わったようでやすね。乱入も無しと。上々の成果でやす。この調子で後3戦ばかりすれば、帰りになりやしょう。運が良ければ2戦で終わりでやす。
どうなるのかは運しだいでやす。斥候の腕の見せ所でもあるでやす。どうなる事か解りやせんが、とりあえずは積み込みからの移動でさあね。




