87話 9/15 ワイルドボアの魔法のストックを作るぞ、召喚魔法は駄目だろう
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紅茶を飲みながら店番をしているわけなんだが、やはり来ないな。まあ言っても仕方がないんだけどな。午前中にしっかりと売れたから今日はこんな所なんだろうと思う。
人が全く来ないのもあれなんだけど、来すぎるのも困るからな。魔法の準備が出来ていない時に来られても困ってしまうからな。今はこのくらいのペースでいい。
さて、暫く店番をしてみたが、客が来ない。来ないのであれば、魔法を作りに行くか。ワイルドボアの皮紙はまだ10枚程残っていたはずだ。全て風属性の物を書いてしまおう。
魔法を作るのも慣れれば簡単だ。文字と図形を書くのに多少の神経は使うが、それだけだからな。他の作り方のように大量の文字を書くわけでも無いしな。
そこが良い所でもあり、悪い所でもある。文字が少ないという事は、当然作成時間が短くなって良いことなんだが、図形がどうしても大きくなってしまうからな。皮紙が大きくなってしまう。
完璧な魔法の作り方があれば良いんだけどな。無いからこうやって試行錯誤をしているわけだ。完璧な作り方があれば、皆その作り方になるかと言われたら、違うのかもしれないが。
結局は得手不得手があるからな。魔法陣魔法も図形を書くのが苦手な人にとっては難しい作成方法となる。複雑な図形を書かないとはいえ、苦手意識は誰もが持つものだからな。
私は図形も普通に書くが、書けないという人も出てくるだろう。出てくるのだろうが、それは仕方のないことなんだよ。ただ、弟子にする人がそれでは困る訳なんだがね。
ただ、ある程度教えたところで辞めさせるわけにもいかない。私の作り方が特殊なのは当然ながら秘匿していることだからな。その秘密を教えた後に辞められても困る訳だ。
出来る限り辞めて欲しくはないがね。仕方が無いだろう? 辞めると言われたら辞めさせるしか無いんだからな。簡単に辞めるとは思えないが。
私の店の弟子になりに来るという事は、他の店で散々断られた後だという事だからな。そう言うなり手しか始めのうちは来ないと思っておいて良いだろう。
まずは1人、確保しないといけない訳なんだが、それが難しい。他の魔法屋に溢れた人材しか来ないのだから、まずもって、まともな人材が来ると思ったら大間違いだ。何かしら欠陥のある人材しかやってこないと思われる。
それでも雇うがな。雇わないと先が無いからな。人が居ないと、継いでくれる人材が居ないという事なんだよ。それは不味い。私の後の事も考えなければならないんだよな。
出来る限りまともな人材が欲しい所なんだが、まあ無理だろうな。期待はしていない。無理だろうと思っておけば、来たときの落胆も少ない筈だからな。
さてと、これで3つ出来上がったか。とりあえず店番に戻ろうか。待たせていたら悪いからな。少しだけ店番をして、また作成に入るとするか。
うんうん。誰も来ていないな。まあそんなものだろう。冷めた紅茶を飲みながら暫くは様子見だな。恐らく誰も来ないだろうが。今日は店じまいでも良いのかもしれないな。
こういう時間は新しい魔法を考える時間にしたいと思っている。新しい魔法が攻撃魔法の他にあるのかという事なんだが、攻撃魔法も色々と種類があるだろう?
それを考えるのが店番をしている間という訳だな。まあ大抵は前世の物語や何から魔法を考えるんだがね。使い物にならない魔法も多く有るが、使える魔法もあるかもしれない。
だが、これはという物が無いんだよな。索敵魔法が一番使える魔法だったわけなんだが、あそこまで便利にしてしまうと駄目だという事も解っている。さて、どんな魔法なら使えるのか。
パッと出てきたのが召喚魔法だったわけなんだが、これは絶対に使えないという自信がある。何を召喚するのかは知らないが、絶対に無理だと思う。
召喚魔法は出来るのかと言われたら、出来るのかもしれない。初級魔法でも出来る可能性はある。何を呼び出すのかまでは選べないだろうが、呼び出すことは可能だろうと思われる。
何が来るのか解らないランダム制になるのはまあいいとしても、多分だが、弱い魔物しか呼び出せないだろう。ゴブリンなら何とか。ワイルドボアでも呼び出せるかもしれない。
呼び出すだけだからな。言う事は聞いてくれない。当然だな。契約も何も結んでいないんだからな。ただ単純に遠くの魔物を近くに転送してくる魔法になると思われる。
もしかすると、魔物を作るのかもしれないが、作る方が難易度が高いだろうからな。恐らくは呼び出す方だと思う。それがまだ現実的な所だな。
初級で呼び出せる範囲が初級の魔物程度という事なんだろうと思う。何が何処から呼び出されるのかは解らんがね。その辺の指定が出来れば色々と使い道があるんだろうが。
転送魔法という事だな。行先と送る物を指定できれば素晴らしい魔法だろうと思う訳だ。そんな魔法に仕上がるのかと言われたら無理だろうなとは思う訳なんだが。
まずもって距離の問題があるし、座標の問題がある。送りたい地点の座標を正しく把握する必要があるだろうからな。それがまずもって無理な事なんだよ。座標を司っているものが何か知らないからな。
まあそんな訳で、転送魔法は駄目だろうと思う訳だ。召喚魔法の方はどうなんだという事なんだが、召喚は出来るが、意味がないという結論に達するだろう。
召喚魔法で呼び出された魔物が中銀貨1枚以上で売れるのであれば、価値があるのかもしれないが、初級の魔物で中銀貨1枚を超える魔物の方が稀だからな。
今の時期のワイルドボア位か? 恐らくはその位だろうと思われる。それ以外は思い付かないな。本当に遠くの場所からこの辺には居ない魔物を連れてくるのであれば、価値は上がるのかもしれないが。そんな事にはならないだろうと思う。
召喚魔法も駄目なんだろうな。戦わせようと思えばもっと駄目だ。契約魔法がそもそも一定期間しか持たないのだからな。永遠に契約できる魔法なんぞ無いと思われる。
それでこそ使役魔法がその通りだったのだから当然な訳なんだが。となると、召喚魔法も駄目か。前世の知識の魔法は尽く駄目な気がするんだが。
まあそれについては仕方がない。考察をすることに意味があるんだろうと考えよう。考えたら何かしら生まれてくるのかもしれないからな。兎も角考える。これに尽きるな。




