82話 9/15 前世の知識の魔法が使えないものになるとは、錬金術は錬金術してるぞ
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「さてと、あたしも魔法を買ってお暇しようかねえ。さて、どうするかだが」
「種類は実はそこまで無いんだ。買うとするなら4種類かな。ノイジーバードはゴブリンにはいいかもしれないが、ワイルドボアには威力不足かもしれん」
「そうかい。まあゴブリンも多いんだ。1つは買って行ってみるかね。この4つを頼むよ」
「中銀貨4枚だ。……毎度あり。またどうぞ」
帰っていったか。沢山売れることは良いことだからな。どんどん買ってくれて構わない。そろそろ作る方にも労力を割かないといけないだろうな。ワイルドボアの魔法を仕上げてしまおう。
善は急げだ。まだ店頭に並べるつもりは無いが、作ってストックを貯めて置かないといけない。ストックが切れると商売にならないからな。作れるだけしか売れないんだから。
もう少し、作るのが簡単であれば良かったんだろうが、如何せん作るのに時間が掛かってしまう。図形を書くのに少し戸惑う事もあるんだよ。まあ作り方は覚えているから問題は無いんだけどな。
しかし、鑑定魔法が使えないのは意外だった。不完全ながらも、使えるものが出来るのではないかと思っていたからな。別に使えない訳では無いんだが。直ぐに使えないという点では仕方がない。
研究が必須の魔法だという事だ。何色と何色の相性が良いのか悪いのか。それらを全て把握しなければ使えない。そう言う代物になった訳だな。
一目で強いか弱いかを判断できるようになったという点では便利なのかもしれないが、それも時間制限があるからな。とりあえず、把握が出来るようになっただけだ。
鑑定はもう少し便利になる予定だったんだけどな。具体的にどのような形になるのかは解らないが、異世界ものと言えば鑑定、空間魔法、使役魔法の3大巨頭だと思っていたからな。当てが外れた。
全てが使えない状態だからな。攻撃魔法しか使えないなんて事は無い筈なんだがな。如何せん魔法の効果がな。時間が制約されてしまっているからな。使いどころが無いんだよな。
鑑定なあ。いけるような気がしていただけに、少しだけ残念である。UIがあると思っていたんだよ。ステータスがあると思っていたんだよ。それが無いとなると、当てが外れてしまった。
全能感のある魔法になるはずだったんだが、見えるのは、魔力の色と、身体能力の色と。身体能力にも色があったんだなとは思うがね。何色でも別に良いのではないかと思う訳だが。
身体能力にも癖があるんだろうか。力が強くなるとか、目が良くなるとか。そう言う違いがあるのかもしれないか。研究職の方々には是非とも研究をしてもらおう。
そうすれば、鑑定の魔法が売れるかもしれないが、望み薄だな。自分で作って貰った方が早いからな。自分の作った魔法が自分に合わないという不思議な色でなければなんだがね。
それにしても私の魔力の色は透明か。透明なのは良いことだな。癖が無いと言うのと同義だと思うからな。その点、癖がなさ過ぎて、相乗効果が期待できないという所が難点か。
しかし、何度考えても惜しい。鑑定が活きれば良かったのにと思う。同じ色ならまあ解るんだが、違う色だとどうなるのかのデータが無いからな。データさえ揃えば鑑定魔法は有用な気がするんだが。
データがない以上はどうしようも無い訳なんだがね。実験を繰り返すしか無いんだろうな。私では無理だな。そこまでの資金力とコネを使う事が出来ない。
交友関係も広くないしな。まずは様々な色の魔法使いを集めなければならない。膨大なデータを必要とするわけだな。そんな事をやりたいかと言われたらやりたくはないがね。
私には研究職は無理だ。直ぐに結果を求めてしまうからな。結果が欲しい。過程は飛ばしてしまっても構わないから結果が欲しい。使える魔法であって欲しい。
使える魔法が何かと言われたら解らんのだよ。直ぐに出てくるわけが無いじゃないか。所詮は他人の真似事しか出来ないんだよ。魔法陣だって前世の物語の真似事だしな。
前世の魔法が使えるのかと言われたら、今のところは索敵魔法以外は全滅に近い。個人的には異世界転生3大巨頭が使えなかったのが痛すぎる。鑑定、空間魔法、使役魔法は鉄板だろうに。
鉄板を使えないなら木の板を使うしか無い訳なんだが、そう言われてもな。木の板が何かという話でもある訳で。回復魔法も駄目だったしな。あれが出来ていれば世界が変わった可能性があったんだがね。忙しくはなっただろうが。
初級魔法で出来る範囲が狭すぎるんだよ。何とか限界ギリギリまで考えたいんだけどな。中々そうも行かないんだよ。初級魔法で使える魔法となると本当に難しい。
魔法と錬金術も違うしな。違うんだよなあ。錬金術は錬金術しているんだけど、魔法は思った魔法とは違ったからな。もう少し、便利で在ってくれると嬉しかったんだが。
錬金術は思っているものだぞ。何かと何かを掛け合わせて何かを作るのが錬金術だ。ポーションの類は作れるとは聞いていないが。錬金術と言えばポーションなんだがね。
そう言う関係のものは薬師の領分なんだよな。飲むと怪我が治る不思議なポーションは無いみたいなんだよな。錬金術は本当に錬金術をしているんだよ。
鉄を金に変えるとか、木を銅に変えるとか。一定の法則はあるみたいなんだけど、錬金術してるよな。薬師とは材料が似てはいるんだけど、作る物が違いすぎるのが錬金術だ。
何でそうなるのかは全くわからん。どうしてそうなるのかは全くわからんが、錬金術とはそういうものなんだと。授業で軽く触れた程度だ。物は循環するとの考え方があるらしいがね。
よく解らんが、100%の物を入れると10%の物になって返ってくるのが錬金術らしい。不思議だと思わんかね? 鉄100gを入れたら金10gが出来るんだ。不思議で仕方がない。
まあお世話にはならんがね。錬金術師の主な仕事は物質変換だからな。何がどうなるのかは予想が付かない。今は1つの物質が1つの物質に変える例を上げたが、2つ3つの物質を1つの物質に変えることも出来るんだ。組み合わせは無限にある。
それを使いこなすのが錬金術師な訳なんだが、私はそれにも興味は引かれた。引かれたが、現実的には物質変換装置となっているだけなんだよ。それでは面白くも何にもない。
自由に研究できるのであれば楽しかったのかもしれないが、錬金術師は自由には出来ない。仕事が山のようにあるからな。それを熟さなければならないんだから、私はやりたくなかった。
安定的に稼げると言われればそうなんだがね。同じ作業ばかりやらされても苦痛になりそうだったからな。私は魔法屋の方が楽しそうだと思ったわけだよ。
現実、どうなるのかは解らんがね。魔法屋も現実的には魔法を作り続ける職業だという事だ。選んでしまったんだから辞めるつもりは無いが、職業とはそういうものなのかもしれないな。
さてと、とりあえず3つ作ったが、店の方を覗きに行くか。誰かが来ていないとも限らないからな。店番もしなければならないのが1人の辛い所だな。まあ暫くはこのままで行くさ。




