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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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79話 9/15 ミーガン来店、色々とあるんだなあ、鑑定魔法を使おう

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

カランカラン


「邪魔するよ。なんだいなんだい、アリアナにジョージじゃないかい。久しぶりだねえ。あたしん所が割れて以来かい?」


「……ん。久しぶり」


「なんやなんや、ミーガンやないか。久しぶりやな。第2スラムに行ってもうたんやろ? それからはどないなんや? 片割れからは自分らに合併の話があったけどな。見事に決裂や。上が合わんかった。しゃあなしやで」


「いらっしゃい。前回に所属と名前を聞くのを忘れていたんだ。今教えてくれるか?」


 確か、結構な圧を感じて聞きそびれたんだったか。まあ名前は解ったんだがな。クラン名は知らない。それを今回で聞いておかないとな。聞いても忘れない様にしないといけないが。


「ああ、名乗ってなかったかい。クラン「悲哀なる刃」の魔法使いのミーガンさ。今後も世話になるよ。ここの魔法とは癖が合ったんでね。こんなことは初めてさ」


「ミーガンの厄介な癖でもここの魔法はいけたんか。それは大きな話やで。ミーガンほどの癖のある魔力の持ち主はそうそうおらんで、店主。自信もってええで。万人受けする魔法やて」


「……ん。意外。ミーガンに合う魔法があるなんて」


「お前さんらは大概にしておきなよ。あたしが悪いんじゃないよ。魔力が悪いんだからね。こんな厄介な癖を付けた神様が悪いのさ。一度顔を拝んでみたいねえ」


 ……なる程。少し前に第2スラムに落ちたのか。クランリーダーが変わった時に割れたか? 割れる原因は大抵そんな感じだからな。主義主張が合わない者を繋ぎ止めるのがクランリーダーの役割でもある。それが出来ていないんだろうな。


「それで? 第3スラムに帰って来れそうなんか? 合併先を探しとったやろ? 上手いこといったんかいな? ええとこは見つかったんか?」


「見つかりはしたが、暫くは第2スラムで世話になるさね。ちょいとばかし、非戦闘職を抱えすぎているんでねえ。甘ちゃんリーダーの辛い所さね」


「……あたしの所と合併したらいい。今が改革時。話は持っていってみて欲しい」


「へえ、あの非戦闘職嫌いが治ったのかい? まあいいさ。一先ずは声を掛けろと言っておくよ。それにしても何か変わったことがあったのかい? アリアナん所は非戦闘職が大分不遇だったはずだけどねえ。変わることもあるもんだね」


 クランでも色々とあるみたいだな。戦闘職に非戦闘職ね。冒険者ギルドでは戦闘職が有利になる様になっているからな。非戦闘職の肩身が狭いという所か。


「……ん。クランリーダーが結婚した。それで戦闘職の1人が非戦闘職になった」


「っは。結局自分可愛さに曲げたって事かい。まあいいさ。とりあえず交渉はするように言ってみるさね。あたしらも非戦闘職を抱え込み過ぎているからねえ。どうなるのか解らんところだけどね」


「ええやんええやん。ミーガンが戻ってくるのは歓迎するで。話の出来る魔法使いは貴重なんやで? 話も出来へん奴も居るからなあ。そんなんと比べたら雲泥の差やわ」


「変なのと一緒にしてくれるんじゃないよ。変なのは魔力の癖だけで十分さね。今後はこの店があるんだ。まともな活動ができる様になるさ。漸くだがね」


 クランの合併話は飯に行ったときも聞く話だが、戦闘職と非戦闘職の軋轢は大きいものなのかもしれないな。命を賭けるかそうでないかの違いしか無いとは思うんだがな。


「……店主。これとこれとこれ。後これも」


「ああ、中銀貨4枚だ」


「……仲間に渡してきた。それは?」


「……解った。中銀貨3枚と小銀貨6枚だ。これで良いか?」


 情報料ね。解っている聞かれると思っていたからな。だが、流石にこれ以上は引けんぞ。最初の頃はその情報でも良かったが、今はお客が多く来ている……までは行かなくても、少しは売れる様になって来たからな。あ、そうだった。忘れていた。


「……はいこれ。また来る。ジョージもミーガンも」


「待った。少しだけ待ってくれ。新しい魔法の試し打ちをしたいんだ。ちょっとだけ待ってくれ」


「……新しい魔法?」


「店主? こんな所で試し打ちをするんか?」


 言いたいことは解る。魔法と言えば攻撃魔法だからな。これは鑑定魔法なんだ。ちょっとどうなるのか解らないから被験者は多い方が良い。丁度3人も集まってくれたんだからな。


「ああ、ちょっと特殊な魔法でな。読んでみるか? 何が起こるのか余りよく解っていないんだ」


「見せてもろてええか? ……何やこれ? とりあえず、威力は無いのは解ったわ。で? 何かを見るのも解ったけどやな。魔力を見るんか? 見てどないするんや?」


「……知らない魔法」


「あたしも知らないねえ。魔法ってもんは基本的には攻撃するためのものだろう?」


 ああ、普通はそう言う認識だよな。魔法は攻撃の手段であると。普通はそう考える。これは攻撃の手段ではなく、鑑定魔法だからな。何が起こるのかは解らんけどな。


「まあ試してみてからのお楽しみと言う奴だ。私も初めて使うからな」


「……待ってる」


「早う使うてみてな。結果が知りたいわ」


「害は無さそうだしね。まあ何時でも使いな」


 そんな訳で遠慮なく使わせてもらうとしますかね。何が見えるのかで今後が変わる可能性があるんだからな。さて、何が見えるのか。試し打ちをしてみますか。


「それじゃあ『映る瞳見る瞳。全てを映せよ水鏡。映える景色を見渡して』」

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