77話 9/15 ゴーレムの魔法は駄目そうだな、アリアナ来店
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
さて、もう少し掘り下げていこうか。人体錬成は悪だと思う訳だ。流石にそれに手を出すのは怖すぎる。禁忌を破らなければならない事態に発展しそうだからな。人間の皮紙と魔石インクがあれば何とかなってしまいそうな気がしている。
だから一旦その話は考えないようにしよう。そうではなくて、人手の方を何とか出来ないかと思う訳だな。足りないのは事実。クラン同士で組まなければならない程には人が不足している。
組めば問題無いだろうと思うかもしれない。それはその通りなんだ。単純に人数を増やせば狩りにいけるんだからな。ただ、調整が上手くいかなかったり、色々とあるだろうと思う訳だ。
そんなときに魔法で解決できれば、1回の魔法で何とか出来れば強いと思わんか? 人員の補充をしなくても、戦力が増す魔法があれば、良いとは思わんか?
使役魔法は駄目だろうな。あれでは効果時間が短くなり過ぎると思う。仮にワイルドボアを使役するとして、1時間持てば良い方だろうと思う訳だ。それでは駄目なんだよ。
となると人体錬成しかと思う訳なんだが、別に人体で無くとも問題は無いのではないかという訳だな。ゴーレムにやらせれば良い訳で。ゴーレムを錬成する魔法であれば何とかなるのではないか?
この都市でゴーレムと言えば、マッドゴーレムな訳だが、別に泥で無くても良いだろう。砂で、土で良いじゃないか。その辺りにある土で作ったゴーレムで良くないかという事になる。
アースゴーレムになるのか、ソイルゴーレムになるのかは知らんが、その辺りのゴーレムを作ることになるのではないかと思う訳だ。それなら1人分は人数が増えることになる。
魔法を1回だけだが使えるという人間は結構いる。10人居れば1人はそうだ。その位には居る。だとすると、100人の集団が居たと仮定すると、10人はゴーレムを錬成出来る。
そうすれば、100人と10体の集団が出来る訳だ。……焼け石に水か? そこまでの戦力の増強にはならない気がしていたな。ゴーレムの強さにも寄るんだろうが。
初級魔法で作れるゴーレムはさほど強くはないと思う。打たれ強いだろうが、所詮は初級魔法のゴーレムだ。攻撃力に関しても人間よりは上だろうが。
打撃しか使えないとは思う。武器を持たせるにしても鎚が良い所だな。剣は無理だろう。ゴーレムに剣は扱えないと思う。熟練のゴーレム使いならばまだしも。
そして、ゴーレムには意思が無いんだろうなと思う訳で。どうしても操作しないといけないだろう。戦闘中に操作が出来るのかという事も考えないといけない。
私には無理な気がする。自分の身を守りながら戦闘をし、且つそれにゴーレムの操作をしなければならないんだからな。戦力の増強にはならない気がしてきたな。
ゴーレムが意志を持って、攻撃や防御をしてくれるのであればまだしも、戦闘を熟しながらゴーレムの操作もとなると、どっちの方がやりやすいかと考えれば良いだろう。
明らかにゴーレムを操作しない方が動きにキレが出るだろうな。集中力が変わってくるだろうな。1戦闘での負傷の確率を減らせるのはゴーレムを操作していない時の方が良い様な気がする。
……魔法使いや斥候が使えれば良いのかもしれないが、それだと本末転倒という事になりかねん。魔法使いの魔法を抜きに戦うよりは魔法を使ってくれた方が良いのは解り切っている。
斥候も、痕跡探しの時にゴーレムに気を取られて見逃す可能性もあるんだからな。ゴーレムを作る魔法は駄目かもしれないな。戦力の増強としてはありなのかもしれないが。
ゴーレムとの連携を極めるのであれば、組むクランを見つけろという話になってくるだろうな。そっちの方が金が掛からん上に、多くの人手と協力できる。
考えはしたが、ゴーレムの魔法は無しの方が無難だな。作っても物好き位しか使わない気がしている。それに稼働時間も解らんしな。1戦しか出来ないのであれば、結果要らないという事になるだろう。
うーむ。人手を足すと言うのはいい考えかと思ったんだがな。禁忌に触れそうになるし、考えてみたは良いが、使い物にならなさそうな感じもする。
使うとしたら大道芸人位だろうな。見世物として使うくらいだろう。初級では所詮はその程度でしか出来ないだろうな。いい案かとも思ったんだが、思考の体操をするとどうしても欠陥が出てくるな。
戦力を増やすのは簡単ではないという事なんだろう。使役魔法然り、人体錬成魔法然り、ゴーレム魔法然り。簡単には、便利にはいかないという事なのだろうな。
カランカラン
「……来た」
「いらっしゃい。ゆっくりしていってくれ」
アリアナだな。そろそろ来るとは思っていたんだ。私の魔法を気に入ってくれて居たらな。気に入らなければ来ないだけの話だ。来てくれているという事はそれなりに魔法を使ってくれているという事なのだろう。それは嬉しいことだ。
「……仲間にも試してもらった」
「お、そうか。結果はどうだった?」
「普通に使えてた。仲間の分も買って来てくれと頼まれてる」
「ほう。それはいい結果だな。身内の魔法使いにも気に入って貰えたわけだ」
それは素直に嬉しい。顧客が増えるという事だからな。魔法の売り先は多いに超したことは無い。多ければ多いほど良いんだ。品切れの可能性が出てくるわけなんだがね。
品切れを考えないといけない程に売れてくれると嬉しい訳だな。毎日何かしらの魔法を作ることになるんだろうが、それはそれだな。そうなってくると本格的に弟子が欲しくなってくるんだが。
「……だから幾つか買って行く。まだ他にも魔法使いはいるから」
「解った。好きなだけ見て行ってくれ。ああ、そうだ。アリアナには試して貰いたい魔法があるんだ」
「……どれ?」
「風属性のゴブリンの魔法だ。威力はそのままで数を増やした感じになる。試しに使ってみてくれ。感想はまた来たときにでも聞かせてくれればいい」
「……解った」
ゴブリンの魔法はギースにでも頼もうと思っていたんだが、別にアリアナでも問題はない。試し打ちをしてもらって感触を確かめて貰わないとな。マッドフロッグの魔法は次に来店した奴に頼もう。出来れば1度マッドフロッグの魔法を使っている人が望ましい訳だが。
まあ改良と言っても簡単なものだからな。そろそろ量産体制に入った方が良いのかもしれないか。大分少なくなってきたからな。在庫にはもう風属性の魔法は無かったはずだ。
後、50かそこらしか無いからな。売れ行きも確認しながらになるが、風属性の物を追加していかなければならないか。本格的に忙しくなってくる前に補充をしておかないといけないな。




