71話 9/14 ジョージ視点 そろそろ組むことを考えやなあかんのやけどな、改良魔法は使えるやん
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そろそろ厳しくなってくるんやろな。それは解ってるんやけどなあ。いつも通りやったらそろそろ何処かと組むかを考えやなあかん頃合いやろ。まだ決まってないみたいやけどな。
9月の中頃やで? そろそろ組む準備をしとかなあかん。相手がどんなクランなんかを考えて組まな痛い目見るからな。とりあえず、自分は魔法使いが居ると嬉しいわあ。
群れの数が多くなってくるのは唐突なんや。行きました、戦力足りんでは話にならんわけやな。9月の後半には組んでいかんと自分らの規模じゃやっていけへん。
自分の所属クランは162人の戦闘員を抱え込んでる。内3人は魔法使いや。自分含めてな。平時やったら十分な戦力なんやで? 緊急事態やから戦力が足りんのや。
ワイルドボアの群れは多くても100。普通の時期はこれで一番大きい規模やな。普通の時期ならな。今は普通じゃ無い時期なんや。多い時は500とかの群れが居る。それを何とかするんやったら少なくとも500人は欲しいっちゅう話やな。
スラムにはそんな規模の集団は居らん。第2スラムやったら居るかも解らんけどな。そういう所は問題があるクランなんか、非戦闘職が必要以上に居るクラン位やな。
非戦闘職が多いクランやったらまだ組める。非戦闘職が多いと収入が安定せえへんからな。大きくても第2スラムでやるしか無いんやろ。第3スラムに来るにはある程度バランスが必要やで。
まあ言うても自分らは戦闘職だけなんやけどな。そう言うクランの方が第3スラムには来やすいんや。一人頭の単価が高いよってな。非戦闘職の割合は4割超えるともたへんやろなあ。
そんで、都市のクランに行こうと思うと、戦闘職が500は欲しい所やろな。少なくとも500や。それ以上居ってもええ。居った方がええ。何するにも人は必要やからな。
前回は「暁の剣」の傘下に収まったんやったな。あそこも割としっかりとしとるからな。そろそろ動き始めとるやろ。今のクランリーダーは優秀やったはずやな。
自分らも中心に成れればええんやろけどな。中々そうはいかへんのや。思うところもある。言いたいこともある。そんなんだらけやからな。まあどうなるんかは知らんけどやな。
ともかく、動き出さなあかんのや。遅いっちゅう話なんやで? 直ぐに動かなあかんて。スラムのクランは入れ替わりが激しいんやからな。
大体、ええ所加減の第2スラムのクランに声を掛ければええんや。まあ10くらいは声を掛けやんといかんのやけどな。第2スラムのクランは小規模な所が多いからな。
大規模な第2スラムのクランは非戦闘職をようさん抱え込んどるから、金が必要なんや。そういう所を誘えると一番ええんやけどな。見つからんもんやで?
その辺の面倒な事はクランリーダー始めとする、首脳陣に任せっきりやけどな。自分には無理やから。そんなん解らん。自分は魔法が使えるだけの下っ端のつもりやからな。
向き不向きがあるねんで? 自分にはリーダーは不向きやわ。魔法使いがリーダーやるところってのも珍しいんやけどな。無いことは無いって話やけど。自分は知らんわ。
顔も広ないとあかんしな。あいさつ回りをやるくらいやったら魔法屋を回りたいやろ。それが魔法使いの常識ってもんやからな。クランリーダーには向いてませんわ。
今回も何処かに声を掛けて貰うんやろか。中心になったからって旨味は無いけどな。獲物の配分なんかは多少は優遇されるけど、不満があるようではあかんしな。
不満があるんなら最初から組まんって話でもあるんやけど、そうも言ってられんところがあるからな。今はまだ出て来てないけど、大所帯の所らが動き出すころには何とかせんとあかんのや。
9月の頭の方は、大所帯の所は夜くらいしか出ていかへん。調整をミスって朝までやっとることもあるけどやな。大抵は夜や。夜の方が稼ぎがええからな。
それ以上に旨味があるのが、10月なんやけどな。特定のクラン以外は来るやろ。大抵のクランが出てくるで。競争や競争。何処か一番狩れるのかって所やろうな。
さてと、いつも通り斥候が見つけたみたいやで。何もない日にはクランリーダーが頑張って調整してくれとるんやろうとは思うけどもやな。何かと頑張ってはくれとるんやろうけどな。
で、今日の獲物もワイルドボアで決まりやな。ゴブリンの痕跡を追う方が馬鹿のすることやからな。そんな当然の事は今の時期には必要ないか。まあ見つけた以上は討伐せなな。
「さあやるで!『大猪の軍勢。追い風を残して走り去る』」
「ああ『木枯らし空風。吹く風どの風。天から降り注ぐ嵐。森の木陰は隙間風を誘う』」
「はいよ『オエリージョ。テギベレ。ドドーレル。ラ。ベラトリオ。トトクリトリケルアエドウジ。デレ。ミソゲカリ』」
ちゃんと改良されとるやん。ちょっと数は少ななったかもしれんけど、範囲はあるやん。これはこれで完成形やろ。ドッカンドッカンは無いけど。派手さはあんまり無いけどな。
それでええんや。兎に角、倒すことが大前提や。使えやん魔法で無いことは確かやで。これは店主にもええ報告が出来るんと違うか? 情報料は貰えんかもしれんけどな。
思った通りに改良されとるやん。ええ感じやなあ。これ以上を求めたらあかんのやろな。これ以上に何があるんか知らんけど。これで十分やろ。役割は果たしとるな。
前衛も頑張ってくれとる。負傷者も出しとるからな。全員では来れてない。仕方がないんや。こればっかりはしゃあなしや。怪我は付き物なんやで。安全だけでは利益は得られんのや。
それでも被害を最低限にするのが魔法使いの仕事やからな。当然の事しかせえへんけどな。魔法を使うしか出来へんのや。それはしゃあなし。持って生まれたもんが違うんやからな。
出来る事なら戦ってやりたいで? 無理やからどうにもならんのや。無理なもんは無理。自分に前衛の真似事は出来ん。前衛が安心して戦えるのは贅沢な話やで。




