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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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69話 9/14 便利な魔法は既に誰かが作っているはずだ、魔道具が売られるのにも色々とあるんだ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 結局の所、使役魔法は無理だと言う結論に達してしまった。無理では無いんだが、どう頑張っても貴族の道楽の域を出なくなってしまった。有効的には使えないな。


 新規の魔法を作るのはかなりの難易度を誇る。要は便利な魔法というものがあれば、誰かしらが作っていると言う事なんだよ。誰も作っていない魔法を作る方が難しいんだ。


 大抵の事であれば作れてしまう文字列閥があるからな。あそこの派閥はとりあえず、どんな魔法にしたいのかを端的に書き込むだけだからな。色んな魔法が作れてしまう。


 故に、便利な魔法も既に出回っている可能性が高い訳だ。鑑定魔法が出回っているとは聞いたことがない。という事はだな。秘匿にされているのか、そもそもそんなに便利な物でもなかったかの何方かになる訳だな。前者である可能性は低い訳だが。


 詩集閥や論文閥でならともかく、文字列閥に作れないものは無いと思われる。消費魔力が若干多いとされてはいるが、初級魔法を使うくらいであればそんなに変わらないはずだ。


 そもそも数値化された指標では無いからな。昔の実験で8回使えるはずが7回しか使えなかったとかの話だしな。どの位消費魔力が多いのかも解っていない。


 逆に論文閥の成果も9回しか使えないところを10回使えたと言う話で、消費魔力が少ないのであろうとされているが、こちらも数値化されているわけではない。


 要はもの凄い回数による試行錯誤の末に解ったことなんだよ。実験データはあるが、数値化されていないために、個人差がどれ程出るのかが解らない。


 作成された魔法によって、どう変わるのか。途方もない時間を使って導き出しただけに過ぎないんだよ。過去の研究ではそれ程に金をつぎ込んでいたと言う事だな。


 まあ数百年の年月を掛けて蓄積したデータを元にしているわけだからな。間違っているわけではない。間違っては居ないが、数値化出来るのであればしてみたいと思うのが私だ。


 なまじ、前世の知識を知っているからこそ、魔力が数値管理されているのではないかと思う訳だな。数値管理されているのであればどれ程楽か。まあ目に見えないものと戦う訳なんだが。


 常時見えるようになれば一番いいんだが、そんな都合の良い魔法は無いんだ。常時魔力が見えていれば楽なんだがな。何回使えるのかとか数えなくともいいからな。


 そんな世界には出来ない訳だな。幾ら魔法を開発したとしても、効果時間はあるんだから。魔力は有限の物なんだよ。対価無しに素晴らしい力を使えるようにはならないんだよ。


 対価を極限まで低くしようと躍起になっているのが魔道具師だからな。彼らの努力には脱帽するさ。彼らのお陰で色々と物が作られているのだからね。


 だから願わくば、冷蔵庫も作ってくれ。洗濯機も作ってくれ。私は買う自信がある。私はアイディアしか出せないが、作れると言うのであれば作って欲しい。


 しかし、買う金があるのかと言う話になってくるんだがな。勿論、新作の魔道具ともなれば値段はそれだけの物がするわけだ。魔法の実験とは違うのだよ。


 魔法の実験品は安い。何故なら消費をするものだから。1度使えば無くなるものだから。命を預ける物だから。色々と理由はあるが、実験品の魔法は安い。


 魔道具の実験品は高い。何故ならそれだけの投資をしているから。実験品は、たとえ魔力効率が悪くとも高くなる。それでも欲しいと思う人が金を出して買う訳だ。


 効果がある程度は保証されているものだからな。魔法の様に、使ってみないと解らないと言う事が無いんだ。それだけでも高くなるというものだ。


 そして、一番最初の物を使うというのは名誉な事でもある。そう、貴族が好きそうな言葉だよな。名誉を金で買うのだよ。本当に度し難いものだがな。


 だがまあ、そんな彼らのお陰で、技術は育っていくし、効率も良くなっていく。新型がどんどんと作られて行く訳だな。そして、最終的には廉価販売される。


 こうなって初めて一般庶民が買えるようになるんだよ。それは何年後の話だって事になる。下手をすれば数十年後の事になる。私は生きているのかと言いたくなってくるな。


 冷蔵庫が開発されてもまずは貴族様からだ。一平民である私に回ってくるまでには相当な時間が掛かってしまう。それでも欲しいかと言われたら解らんとしか言いようがない。


 一体幾らまでなら出せるんだと言う話になってくるわけだ。幾らまでなら出せるか。中金貨数枚が限度だろう。それでもほぼほぼ全財産を叩いて買うことになる。


 私の全財産を叩いて冷蔵庫を買ったとしよう。何に使うというのか。お茶を冷やす事くらいにしか使わない。それでいいのかと言う話になってくる。


 それであれば、少しギャンブルだが、中級魔法を作った方が余程いい。スクロールは古くなっても使えるのだからな。詠唱文が読めれば使えるんだ。実験は過去にされている。


 過去200年前の魔法が使えたとの結果が出ている。それ以上古い記録は無い。今も実験の最中だからな。今は300年を目指している途中だったか。気の長い話だな。


 それ程人は長生き出来ないと言うのに。魔法の保存は何があっても成し遂げると言うような物でなければ、長期保存など意味がない。新しく作ればいい話だからな。


 古くなれば魔法が変質するのであれば、何かしら実験の結果はあるのかもしれないが、そんな事が起きたと言う話は聞いたことがない。変質はしないのだろう。


 さて、いい時間だしな。夕飯を食べに行くとするか。今日は過去最高にスクロールが売れたのではないか? 16本だろ? タイラーも2本買って行っただろ? もうそろそろ50本が見えてくるのではないか? 数えてはいなかったが。


 さて、準備は出来た。飯を食いに行くか。来店してくれても今は対処できないな。とりあえず、夕飯を食べてからの取扱いになる。さて、店は開けっ放しで良いんだからな。さあ行こう。

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