59話 9/13 便利な魔法は誰かしらが考えて失敗してるんだろう、晩飯です
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耽っている内に良い時間になってしまった。18時前だなあ。結局客は来ず。ああでもないこうでもないと考察をしているだけで終わってしまった。空間魔法は何をねじ込んでも駄目な気がするよ。
結局同じ空間にどのようにアクセスするのかが難し過ぎる。想像力が働けば良いんだろうけど、魔法陣魔法では無理だろうという結論に至ってしまった。
文字列閥の魔法なら何とかなるかもしれないが。いや、解らんよ? 仮称時空間の名前と座標とアクセス方法を記入しておけば同座標に繋がるかもしれないねって話だから。
あくまでも仮説であって、本気で作ろうとは思っていないが。皮紙が勿体ない。出来ないのは殆ど解っていることなんだしね。無理だろうとは思うんだ。
そんな便利な魔法があれば、既にあってもおかしくはない。誰かが似たような発想をしていたらそうなるだろうとは思う。無い以上出来ないんだろうと思っておいた方が良い。
まあ魔法の考察は置いておくとして、早速飯屋に向かうとするか。とりあえずはメイン通りに歩いて行くとしてだな。ここの所、おススメに肉が入り始めたから肉が安くなっているんだろうな。
現にこの行列である。まあこの時間はいつもの事なんだけどね。ワイルドボアにゴブリンにウルフが少々。これらがどんどんと運ばれてくる。そして必要な分を魔法ギルドに流し、後は冒険者ギルドが処分する。皮と肉と骨に分解する。
ゴブリンの肉は薬になるんだ。破傷風の薬だな。塗り薬なんだが、それが無いと冒険者はやって行けないんだよ。破傷風は思っているよりも怖い病気だからな。
よくもまあゴブリンから作ったなとは思うけどもだな。これが無かったら冒険者は傷も負えないからな。強さもそうだが、回避力を鍛えないといけなくなる。
力こそパワーな冒険者に回避力も付いてくるともうそれだけで強い気がしてくるんだからな。切り傷かすり傷は付き物なんだよな。私には真似は出来ないがね。
だからこそ、回復魔法が意味をなさないんだよなあ。回復魔法と言ってもかすり傷を治す魔法だからな。初級だとそんな感じにしかならないし。仕方がないんだよな。魔法しか手段が無いなら魔法を使うんだろうけど、他にも対処法はあるからな。
空間魔法よりは使える魔法だろうと思っていたんだがね。結果が駄目だったんだからどうしようもない訳だ。こっちは実験までして失敗しているからな。どうにもならんわけだ。
欠損を治すまではいかなくとも、骨折を治すまでは行って欲しかったんだがな。その位の威力があっても良かったんだが。結果は駄目だったという事で。回復魔法が売りになれば良かったんだが。
空間魔法は考察段階で駄目だという烙印が押されてしまったからな。究極的には同じ魔法を作らないと無理だろうという結論なんだよ。同じ空間に繋げるのが至難の技なんだよなあ。
魔法陣でそこまで指定は出来ない気がしている。少なくとも私には無理だ。まずは異空間の存在の証明から始まるだろう。そこから定義しなければならないだろうな。
天才的な発想で切り抜けるとか無理だから。私は転生者ではあるが、凡人だよ。天才ではないんだよ。自分が天才であればどれだけ良かったことか。今頃は売りの魔法を見つけて何とかしているだろう。私のように場末の魔法屋をやっていなくても研究者で食って行けるさ。
さて、こんなことをしてても腹は膨れない。とりあえず空いている店を探さないといけない訳だが、この時間は何処も混むからな。もう少し早く来れば良かったか。
これでも十分早い筈なんだがな。飯屋のピークは20時を回ったところ位からだ。この辺の冒険者が片付き始めた頃が一番飯屋に人が群がる。冒険者って戦闘職が多いんだよな。
そりゃ非戦闘職もいるんだがな。あくまでもそれは子供や理由があって戦闘が出来ない人間が大半で、殆どが戦闘職なんだよな。それでもって抱え込む非戦闘職には限りがある。
この非戦闘職の割合が多すぎると第2スラムのクランになってしまうんだよな。経費が掛かり過ぎるから。第3スラムにあるクランがスラムのクランと呼ばれるんだが、戦闘職と非戦闘職のバランスが何よりも大事なんだよ。
多いのは駄目なんだ。少ないのは何とでもなるんだが、多いと第2スラム落ちすることが多いと知っている。魔法ギルドの雑談で仕入れた知識なんだが、そう言う事らしい。
故にクランの規模自体はデカいんだが、第2スラムに拠点を構えているという所も割とあるんだよ。第2スラムのクランに魔法使いが居るかと言えばいるんだよな。そればかりは解らないんだよ。
一番多いのはスラムでは無い所のクランに魔法使いは集まる。大所帯になればなる程に魔法使いはいると考えて貰っていい。その辺に売れれば安泰なんだがね。
まあまずは知ってもらう事を優先しないといけない。そして、中級魔法を作れる位にならないといけない。恐らくだが、大手に知られたらオーダーが入るだろうからな。
おっと、良い感じに空いている席を見つけたぞ。運が良いな。まだ2周目だというのに。運が悪いと長いこと回る破目になるからな。早めに席を確保出来て良かった。さて、店員よ、こっちへ来い。そうだ。そのままそのまま。
「注文は?」
「おまかせを1つ。お代はこれで」
「おまかせ1つ!」
さてと。とりあえずはこれで良し。注文が来るまで待機だな。しかしなあ。この行列は何とかならんものなのかねえ。毎度毎度見ているが、冒険者ギルドの捌きが見事としか言えないんだよな。
数も数えて報酬も受け渡して。間違えずにやる方が無理があるだろうに。よくもまあ回せるものだな。私の店でこんなことが起こればどうしようも無くなってしまうんだけどな。




