51話 9/13 店番が欲しいのは山々なんだが、カレンさん来店
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とりあえずは1枚書こう。まずはそこからだな。それから後の事を考えれば良いとは思うが、1枚書いたら店番に行こう。誰かが来ているかもしれないからな。
まあ誰かが来たら知らせてくれる弟子もいないからな。こうするしかないんだ。弟子が居れば何かと便利なんだろうが、如何せんそんな伝手は無いからな。
教会へのお布施もしれた額しか出来ていないからな。弟子を雇えるのは何時になるのか。それならばいっその事、店員を雇うか? その方が良い気がしてきたぞ。
冒険者ギルドに依頼をするのもありだろうとは思うが、警備結界の事もある。なるべくなら同じ人員を雇いたい。弟子であればなお良いんだがな。さて、どうするか。
必ず必要かと言われればそうではない。拘束時間の分だけ金がかかる。店番の対価はそこまで高くは無いのだろうが、此処で貧乏性が出てくる。売れなかった時の金額がどうにもな。
まだまだ毎日客が来るという訳ではないんだ。その辺りを考えて店番を雇わなければならない。急ぐ必要があるのかという話だな。
急ぐ必要性は今の所感じない。居れば便利だろうとは思うんだがな。店番にも金がかかる。それでは勿体ないと思ってしまう。
当面は必要ないだろう。とりあえずは年を越すまではこのままで居ても良い気がする。何とかしないといけない訳ではなさそうだからな。当面はそれで。何とかしよう。
後は魔水に魔力を補充しておいてだな。1枚書こう。下書きは、これだな。さて、書いていくわけなんだが、円の中心を決めてさらさらっと書いていく。
もちろん図形の下書き線は炭で書くわけだが、下書きは最低限で書いていく。図形を書くのは慣れているからな。慣れない図形を書くときは下書きで書けるのかどうかを確かめながら書く必要があるのだろうが、慣れている場合は直接書いた方が早い。
文字も丁寧に書いてこれでお終いだな。さて、それでは店の方を見に行ってみるか。誰かいるかもしれないからな。出来る限り知らない客の方が嬉しいが。
……ふーむ。誰もいないな。スクロールを動かした形跡もない。人は来ていないようだな。それならもう1枚書いてくるか。誰も来ないうちにサクサク書いてしまうとするか。
1枚、また1枚と書いていく。そして4枚書き終えるまでに客は来なかった。そんなに時間がかかったわけでは無い。まだ朝の10時を回ったところだ。
やることが無くなってしまったな。さてどうするか。売れて欲しい魔法はあるが、半額品はまだ1つしかない。明日にならないと追加が出来ない。夕方には出来ているのだろうが、それは明日と大差がない。夕方からやってくる魔法使いは少ないからな。
次の魔法を考えると言っても限界はある。皮紙もまだ6種類しかないんだ。新しい魔法といってもすぐに開発できるだけの能力がない。
転生者だからと活かせる知識が無いんだ。転生前の世界には魔法が無かったんだからな。魔法とは違う科学の世界だった。だから魔法は創作の中でしか知らないんだよ。
それでも何とかしようと考えたのが索敵の魔法だったのだがな。それは封印処分となってしまったからな。売るとしても中級魔法と同じ値段で売ることになる。
あれは会心の出来だと思ったんだがな。便利過ぎる魔法は駄目だという烙印を押されてしまったからな。まあ気持ちは解らんでもない。魔物を識別できる魔法なんてものがあってたまるかという話ではあるんだよな。実際にあるのだから困っている訳で。
便利過ぎずに、それでも便利な魔法は何かないものなのか。あれば皆が作っているという訳だ。無いから作ろうという結果になるだろうからな。
特に文字列閥などは簡単に作れるだろうからな。詠唱はめちゃくちゃなんだが、あれほど魔法を簡単に作れるものは無い。望むがままに書くだけで良いんだからな。
それでも作れないとなるとどうなるのか。そんな魔法が在るのか? とにかく独自の魔法が作りたいわけで。ここにしか無いという売りを作りたいわけで。
索敵魔法の様に誰かの仕事を奪うわけでは無い、あくまでも補助的な何かを得られる魔法で、かつ誰もが使いたいと思える魔法を考えなくてはならないんだが、ならないんだが。
そんな魔法が在るのかという所。あるのか? そんな便利な魔法ならば誰かしらが作っているとは思うんだがな。出来るかと言えば出来るというのが魔法だとして、それでもなお、できない魔法となると難易度が高すぎるんだよな。
何か良いものが無いだろうか。魔道具で欲しい物なら沢山あるんだがな。作れるのかは解らんが。とりあえずあったら欲しい物ナンバーワンはマジックバッグだろう。
カランカラン
「いらっしゃい。カレンさんか。久しぶりだな」
「お久しぶりです~。また来店できました~」
「ああ、何というか場所を忘れているのではないかと勘違いをしていたよ」
絶対に覚えてなかったと思ったんだがな。案外覚えていてくれたのか。それは嬉しいことだな。これで固定客が4人に増えた訳だからな。これは大きいぞ。
「ええ~。前回から場所を~忘れてしまいまして~。冒険者ギルドに~寄ったついでに~また見つけたんです~。今度は~覚えましたよ~」
「……ああ、やっぱり忘れたんですか。そうではないかと思っていました」
「偶然に見つけた~場所でしたので~。仕方がないのですよ~」
ああ、忘れていたのか。やっぱりか。偶然で2度目も見つけてもらったんだな。まあこれで忘れずにいてくれるだろう。固定客になってくれると嬉しい。
「魔法を~見せてもらいますね~」
「ああ。どうぞ。ゆっくりしていってくれ」
「それがですね~時間が余りなくてですね~。買いたい魔法を見つけたら~すぐにいかないと~いけないんですよ~」
そうなのか。忙しい人なのかもしれない。人は見かけによらないと言うしな。何かしらの次いでな訳だからな。まあ寄ってくれたことに感謝をしておこう。
「それでは~。これとこれをお願いします~」
「ああ、中銀貨2枚だな。……確かに頂きました。またどうぞ」
行ってしまった。風属性のマッドフロッグの魔法は良いとして、何故に土属性のマッドフロッグの魔法を買っていくんだろうか。今の季節はワイルドボアの時期じゃないのか?
火属性ならばウルフ対策としても意味の分かる話なんだが、土属性だろう? 水属性と言えば、この辺だとマッドフロッグの居る沼地くらいなんだがな。
まあいいか。売れたんだからな。売れればいいんだ。在庫が出ていけばいいんだよ。風属性の物が一番売れるというのも解ったからな。傾向さえ掴めれば後は何とかなるさ。




