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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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49話 9/13 洗濯をするのは子供なのか、とりあえずやらせてみるが

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

カランカラン


 さて、漸く来たか。多分だがギースの後ろの子たちが洗濯をしてくれる子なのだろう。子なのだろうというのは、明らかに小さいからだな。恐らくだが子供だな。15歳になっていないはずだ。


「旦那。連れてきたでやす。今回、というよりも恐らく継続でしょう? その洗濯をしてくれる子供を見繕いやした。さて、ご挨拶を」


「あたしはモニカって言います。よろしくお願いします」


「わたしはパティって言います。よろしくお願いします」


「ギース。子供で良いのか? 都合がよく解っていないのだが」


 冒険者ギルドの仕事を受けるのに年齢制限が無いのは知っている。子供の小遣い稼ぎに依頼が消費されるという事もあるくらいには年齢では弾かない。しかしな。本当に子供に働かせていいのかというのはあるんだよ。勝手な思いではあるんだが。


「旦那。これでもクランは信用商売ですぜ? 下手な子供を向かわせるわけがないでしょうに。当然ながら洗濯に慣れた子供を選んでやす。冒険者ギルドで何度も洗濯をしたことのある人材を選んだつもりですとも」


「その辺は信用しているが、クランには子供も多くいるのか?」


「いやすね。非戦闘職の3割は子供でさあ。クラン員の子供という事もありやすし、その辺の子供という事もありやす。その辺りは詮索しないでやってくれると嬉しいでやす。誰も彼もが親に勧められてクラン員になったわけでは無いんでさあ」


 そうか。冒険者という職業は一般的ではあるが、親としては勧められるかと言うと微妙なところではあるのか。まあそれはそうか。戦闘員だと怪我の付きまとう仕事だしな。


 まともな職業に就けるのであればそれの方が良いだろう。要は体のいい何でも屋だからな。それのクランに入るという事はそういう事だ。将来的に戦闘を熟すようになるのかもしれん。


「まあ、色々と言いたいことはできたが、言わない方が良いのだろうな。それで? 教会の教育は終わっているのか? 勉強があるならそっちを優先させてやるべきだろう」


「教会の勉強も終えてやす。流石にそんな子供を連れてくる訳がないでしょうに。ああ、魔力測定も終わってやすよ。2人とも初級魔法を発動させることも出来やせんでしたが」


「そうか。教育が終わっているのであれば問題ないだろう。とりあえずはこれで洗濯を任せればいい訳だな。支払いはこの子たちが教えてくれる訳か?」


 服の枚数なんかは数えてないぞ。とりあえず20を超えるという所だな。1日着た服は洗濯しないといけないだろう? 普通はそんな頻度で洗濯をするのかは解らないが、私はそうするつもりだ。


「そうでやすね。それで問題ないでやす。ではあっしはこれで」


「ああ、忙しいのか?」


「これでも魔法使いでやすからねえ。色々なところを回らないといけないんでさあ。半分は趣味でやすがね。そんな訳で旦那。何日に1度かも彼女らに言っておいてくだせえ。その頻度くらいで洗濯をやりにきやすので」


「解った。とりあえずの日にちを伝えておく」


 10日で良いだろう。とりあえず、寝巻が無くならないようにしなければならないが、寝巻の数的にそれでも十分に間に合う予定だ。それよりも遅くなりすぎると困ってしまうがな。


「とりあえず、洗濯する場所に案内する。こっちだ。ついて来い」


「解りました」


「行きます」


 2人を連れて店の奥へ。工房には入らない。通路を通って階段を上り2階へ。そして服と盥と水道があるところに案内する。ここが洗濯の予定地だ。そう想定されている場所だろうと思う。


「さて、此処だ。ここで洗濯を頼む。服はここに置いてある通りだ。濡れた足はそこにある布で拭いてくれればいい。これで良いか?」


「あの! 他の布はどうしましょうか。洗いますけど」


「汗拭きも手拭きも洗います。その分お金がかかりますけど……」


 ……失念していた。そういえば、布も少なくなってきていたのだったか。洗濯は服だけでは無いのか。布も沢山実家から失敬してきたからな。そっちも洗わないといけないか。


「そうか。それも洗ってもらうとするか。他に足りないものはあるか?」


「服掛けが欲しいです。干すときには必ず必要になりますので」


「指定の洗剤があれば使います。無ければ水洗いになります。それでいいですか?」


 服掛けに洗剤と。洗剤は無いな。水洗いで結構。古くなってきたら洗剤を買いに行くか? それでいい気がするな。後は服掛けか。そっちは沢山あるからな。


「洗剤は必要ない。服掛けも持って来よう。それに干す場所を案内していなかったな。こっちになる。ついて来い」


 移動をする。店の入り口の上に当たる。ここであれば風に当てて乾かせる。服も外からは見えない仕様になっている。私が指定した訳では無いんだがな。これが標準なんだ。


「ここだ。ここへ干してくれ。後は解らないことは無いか?」


「大丈夫です」


「解らないことがあれば聞きに行きます」


「解った。では任せた」


 これで何とかなっただろう。取り合えずそれで洗濯は良しとする。まあ何とかなるだろう。何とかなってくれないと困るわけだが。大丈夫だろう。私よりはプロのはずだ。


 洗濯はこれで良し。とりあえずは、そうだな。魔法の確認をするか。3枚浸けこんであるからな。それを確認しつつ、店番だな。もしレッドベアの魔法が良い感じであるならば量産をするが。


 そうなれば、まずは工房に行ってみるか。魔法の出来を確認しないといけないからな。上手くいってくれていると良いんだがな。こればっかりは解らんのだよ。


 読んでも解らないことが多いんだがな。それは仕方がない。そういう仕様なんだから。とりあえず解らないことが解るだけだろうとは思う訳だ。まずは確認だな。話はそれからだ。

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