457話 10/26 魔法が全部売れたぞ
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そんな訳で、鑑定魔法と麻痺魔法+3を売った。他の魔法も全てな。〆て大銀貨18枚になった。クライヴ君の魔法も含めた金額である。全部売れてしまったか。
店は閉店の看板にしてある。完売するなんてもっと先の事だろうと思っていたからな。こうなるとは思ってもみなかった。在庫が無いというのは、嬉しくもあり、少しだけ悲しくもある。新規のお客さんが見つけても買えないという事だからな。
スーザンとは色々と打ち合わせをさせて貰ったよ。鑑定魔法と麻痺魔法+3を売ったからな。色々と説明をしておかないといけないんだよ。単純な事ではない。
まずもって考えないといけないことは、鑑定魔法の事である。鑑定魔法の使い方、どういう効果があるのか。それを解ってもらう必要があった。見て直ぐに納得してくれるわけではないからな。
魔力と身体能力の色を見られる魔法だ。正直な所、価値はもの凄く高い。魔法の相性なんかを調べるには必須の魔法になってくる。研究は必要になってくるだろうが。
相性のいい人を探すのは難しい。魔力の色は解るんだけど、スクロールの方がな。何色なのか解らないと思うんだよ。……解るのか? その辺の検証はしていない。
初めて魔法を使ったときは、ジョージ、ミーガン、アリアナの3人がいたと思うんだけど、その3人の色は見た。警備結界の魔力の色も見た。スクロールは見ていなかったな。
もし、私の魔力の色が無色透明で無かったのであれば、気が付いたのかもしれない。無色透明であることの利点をもの凄く受けている訳なんだが、わずかな魔力を帯びているだけなのであれば、スクロールを見逃していた可能性はある。
その辺はスーザンにも伝えた。もしかしたら見えるかもしれないと。見えたら、全ての魔法を検証してくれるだろうからな。スーザンの所は魔法使いが200人くらいいたはずなんだよ。検証結果も簡単に出てくるのかもしれない。
色々と捗ると思うんだよな。結果は教えてくれる事になっている。活用できるのであれば、活用していきたいと思っているんだよ。
とりあえず、アンデッドの季節が過ぎるまでは鑑定魔法も身体能力強化魔法も作らない方針で行くとしてだけどな。鑑定魔法はリアム用に1個作り直さないといけなくなってしまったんだが。
理由としては、アンデッドの季節に前衛が何をするのかになってくるんだが、前衛は戦わないらしい。基本的には魔法で掃討するんだそうだ。
前衛でも戦えるとは思うんだが、沼地に慣れていないとそもそも戦闘が困難なんだそうだ。転倒が横行するんだそうだ。思ったようには動けないだろうからな。
そんな訳で、前衛を強化する身体能力強化魔法は無しでという結論に至った。折角光属性が付くんだがな。勿体ないとは思うんだが、そうなんだから仕方がない。
それと麻痺魔法+3についても、タイフーンウルフを狩る時に使ってくれと言っておいた。正直な所、アンデッドに使ってもらっても意味がないというか、な?
麻痺魔法の特徴である、麻痺を起こすのかは解らないんだけど、そもそも、麻痺魔法はそこそこの威力があるんだよ。その威力で十分に倒し切れるらしい。
読んだ感覚だと倒せそうだというのがスーザンの言ったことだ。ただ、強化された魔法である麻痺魔法+3をアンデッドに使うのは非常に勿体ない。魔力の事もあるからな。
だから、麻痺魔法+3については、アンデッドの季節が終わってから、タイフーンウルフに使ってくれることになったんだよ。後は使用者の魔力がどの位減るのかについても検証してもらう事にした。スーザンは実は4回しか魔法を使えないらしい。
スーザンで発動しなかった場合は、5回以上の魔力が消費されている事になる。+3だから4回分の様な気もしているんだが、+4になっていて、数だけ増えなかった場合もあるんだよな。その場合は5回分の魔力、中級魔法と同じだけの魔力を消費することになるんだよ。
流石にそれは無いんじゃないかなとは思っているんだけどな? 中級魔法と同じ分だけ消費するのであれば、初級魔法である必要が余りない気がするんだよな。
確かにコストは安い。安いが、だからと言って、5回分の魔法を使ったのと同じ効果が見込めるのかという疑問もあるんだよ。数的には2倍になっただけだからな。
かなり難しい問題だろうと思っている。これについても検証待ちになるんだよな。当分の間はアンデッドの季節なので、タイフーンウルフ狩りには出かけないみたいだしな。
アンデッドの季節が終わってから、検証に向かってくれるらしいので、それまで待ちだな。因みにノイジーバードは無視するんだと。あれは小規模から中規模のクランに任せるんだそうだ。
何でも、平原に降りてきている事が多いんだそうだ。森にも居るんだが、木に止まっていて、攻撃がし難いらしいんだよな。なので狩るのは平原なんだと。
そして、割と好戦的なので、直ぐに下に降りてくるんだそうだ。上に逃げることもするので、カウンターで倒すらしい。翼を片方攻撃すれば、飛べなくなるので割と簡単に倒せるらしいぞ。急降下からの攻撃は躱すか盾で受け止めるかしないといけないらしいが。
ノイジーバードが増えてきたら、麻痺魔法だけ売り出すというのも1つの手になるかと思う。飛んでても当たるからな。ノイジーバードの火属性魔法でも良いんだけど。
火属性魔法だと落ちてこないことがあるんじゃないかって思うんだよな。麻痺魔法ならほぼ確実に落ちてくるだろう? その辺は考えないといけないと思う。
便利に魔法を使ってくれれば良いんだよ。上空にいる相手にも攻撃できるメリットはあると思うんだよな。形的に他の選択肢は無いと思われる。
売る魔法を絞る事は、ギャンブルでもあるんだが、麻痺魔法を作る個数は増やしておいても良いと思うんだよ。その辺はじっくりと考えないといけないかな。
「ただいま戻りました。けど、店を閉めたんですね」
「店長さん、帰りました。道具を色々と揃えてみましたが、解らない部分もあるので、今後も買いに行くかもしれないです。その時はまたよろしくお願いします」
「ああ、お帰り。店を閉めた理由は簡単だ。魔法が全て売れてしまったからなんだよ。今まではそんな事が無かったから閉めなかったが、売れてしまっては何も出来ないからな。だから店を閉めて魔法を作っているという事なんだよ」
「そうだったんですね。魔法が全て売れるって初めての事ですもんね」
「ああ、そう言えばここは雷属性の魔法も置いてあったんだっけ? それが売れたんだ。12月にはまだ早いと思うんだけどな」
「それなんだが、近々アンデッドの季節がやってくるらしいんだよ。それで魔法を集めていると、そういう事だな。私の店には売れ残っている魔法がある事を知っていたクランが纏めて一切合切買っていったよ」
「アンデッドの季節がやってくるんですか。それはまた久しぶりの事ですね。そうなると、大きさはどうなるんだろう。前回よりも大きくなるのかな?」
「そこまでは解らないな。だが、魔法を使えば倒せるくらいの強さなんだろう? 稼ぎ時でもあると聞いているぞ。何処までアンデッドがやってくるのかは知らないが」
「多いですよ。ゾンビやグールは遅いんですけど、ゴーストやレイスがそれなりの速さで近づいてきますからね。あまり巻き込めないと美味しくないんですけどね」
「そうだろうな。1回の魔法で大量に巻き込んだ方が効率が良いのは確かだろう。だが、確実に黒字になるんだから良いんじゃないのか?」
「闇属性の魔石は大した金額にはならないんですよね。お肉も取れませんし。収入的には何方の方が良いというのは解らないですね。平原で狩りをしていた方が儲かるという可能性もありますし、数が本当に多くて、魔石の方が儲かる事もありますし」
「割といい仕事って訳でもないんだな。もうちょっと貴族が出しているのかと思っていたよ。まあ、ともかくそういう事だから。今日はリアムはクライヴ君の作り方を見ていてくれ」
「解ったよ」
さて、売り切れたな。ここからが本番と言っても良いだろう。魔法屋を盛り立てていこう。
漸く、漸く実験が終わった。結果はあんまりでしたが、やってみてよく解った。今後はこういうのは避けた方が良いんだというのが凄くよく解った。途中からも解っていたことではあったんですが、結果までは書く予定だったのでね。漸く流れるように書けるようになったよ。
次回からはダイジェスト版になります。完結まで走り抜けるのでよろしくお願いします。まあ、流し読みでも大丈夫なんですけどね?




