452話 10/26 オスカル来店
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リアムの作れる魔法の数は22。これを計画的に作らせるには麻痺魔法11,風属性5、火属性3、氷属性3でどうだろうかと思っていたんだが、身体能力強化魔法が出てきただろう? どうするべきなのか、ちょっと考えないといけないだろう。
クライヴ君はいい。そのままでいくのが正解だろうな。作れる数が少ないんだから、作る魔法は決めてしまった方が良いのは確かなんだよ。
リアムは多く作れるからな。どう配分するべきなのか、迷うところではある。言うとするのであれば、火属性と氷属性が必要なのかどうかなんだよな。
ウルフが浅いところまで出てくる今の時期ならともかく、これからは少なくなっていくんだよな。火属性と氷属性を少なく、いや、むしろ作らなくしてもいいんじゃないか。そう思った。
私の店だけで魔法を揃えられるように組み立てていた訳だが、そうしなくても別に構わないと思う訳なんだよ。火属性と氷属性については、他の店で買ってもらってもいいんじゃないかと。
風属性がある程度あれば火属性と氷属性の魔法は要らないのではないだろうか。ウルフの頻度が下がってくるのであれば、麻痺魔法でも良いわけだからな。
そんな訳で、数を考え直していたんだが、麻痺魔法12、風属性5、身体能力強化魔法5でどうだろうか。身体強化魔法が何処まで売れるのかは解らないが、売れないことは無いと思うんだよ。
一応だが、鑑定魔法は私の方で作る予定でいる。私の配分は麻痺魔法が9と1、風属性が10、火属性が2、氷属性が2、水属性が3、土属性が1、身体能力強化魔法1、鑑定魔法5で考えている。鑑定魔法が多い方がいいとは思うんだよな。今後の事も考えて。
鑑定魔法を随時身体能力強化魔法に作り替えていくんだが、最初は鑑定魔法を沢山置いておくべきだと思うんだよな。魔力の色が重要なんだから。
魔法を1回しか使えない前衛は結構いると思うんだよ。数えたわけではないから、確かなことは言えないんだけど。まあまあいると思っている。
その人たちが使えるようにするには、鑑定魔法は必須だろう。試すにしても試行回数が多すぎる。手軽に試せるくらいで丁度いいと思う訳なんだよ。
鑑定魔法は売るぞ。大きなクラン程役に立つと思う。研究者には我慢してもらって。後で発表するんだからその時まで待っていてくれればいいんだよ。
何処かのルートから、鑑定魔法が漏れる可能性はあるんだけど、それは仕方がないかなって。漏れたら漏れたでその時だ。作成できる可能性があるのは文字列閥だけなんだよ。詠唱がネックになってくるだろうから、魔法陣魔法での作成は必須だと思っている。
アドバンテージが無くなる訳ではない。むしろ重要性は上がる可能性がある。鑑定魔法を世に出す事は、色々と波紋を起こすんだろうが、それは諦めている。
波紋を起こせばいい。大きな波紋になるといい。貴族院が耐えられないくらいの大波を起こしてしまいたい所ではあるんだが、あそこはちょっとくらいの波では動じないからな。
色々とあるんだろうが、今後の魔法を作るスケジュールも大事なんだよな。計画的に作っていかないと、売り切れにならないんだよ。特にリアムの魔法が。
私の魔法は売れるからいいんだよ。魔力の色が赤色なんだから、赤い人にしか売れないよな。その他の色で使えるのはどの位あるのかだよな。
ピンクは使える。それであれば、白色も使える可能性があるんだよ。逆に黒も使える可能性があるんだけどな。その辺は研究次第なんだよな。
透明程汎用的なものでは無いのかもしれないが、白や黒は程よく万能な魔法になるかもしれない。白や黒があるだろうという推測ではあるんだけどな。
ピンクがあるのであれば、白はあるだろう。白があるのであれば黒もあるだろう。あくまでもだろうだからな。確実にあるとは言えない。金もあるんだから、銀もあるんじゃないのかというのもあるな。金と銀で相乗効果があるかもしれないけど。
色々と試してみないと解らないことが多いと思うんだよな。貴族院で何処までの研究をしてくれるのかだよ。がっつりと研究をして欲しいと思っているんだけどな。
研究材料があるんだから、研究するよねって思っているのは私だけではないはずなんだよ。研究材料を渡されて、大人しくしている研究者が何処にいると言うのか。基本的には、研究者に研究材料を与えれば、狂喜乱舞して研究を始めるだろう。
私の研究者の認識はそんな感じだな。一部のタガが外れているのが研究者だと思う。常識で語ってはいけないのが研究者だと思っている。
彼らには彼らなりの常識があるのかもしれないが、一般常識とはかけ離れているといってもいい。そんな奴らに材料をくれてやるんだから、まあ、研究するよね。
何処までの魔法の研究が進んでいるのかは解らない所があるんだけどな。初級魔法は調べ尽くされているだろうとは思うんだが、中級魔法はどうなんだろうか。上級魔法は、無理そうだしな。
素材が高価だというのが1番の理由になるだろう。魔法兵を使って、飛竜を大量に狩ってくるのであれば材料には困らないんだろうが、そういう訳にもいかないだろう?
軍隊を出すにしても理由が必要になるからな。その理由を作るだけの力のある研究者が居るのかどうかだよな。あくまでも研究者。そこまでの権力は無いと思う。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「また来たぞ店主。前回の魔法は良かった。中々に面白い魔法であった。あれなら使っても良いとは思う。思うが、どうにも腑に落ちない。何故にああなる?」
「あれか。色々と考えられるんだが、体の仕組みを突いた魔法だと言う事なんだよ。体を動かすには、頭から指令を出している訳なんだが、それが雷属性の魔法と似たようなもので指令を出しているんだという仮定を立てていてな。それならば、過剰に指令を出してやると、その指令を伝える道が壊されるのではないか、そう考えたのがあの魔法だ」
「……ふむ。頭が指令を出しているのはいい。大体言いたいことは解る。だが、仮定の部分がよく解らん。何故に雷属性だと考えられた? その辺が解らない」
「うーむ。非常に難しい質問だ。雷属性の元になっている自然現象は解っているだろう? 落雷の事だが、それは一瞬にして高威力。光った時には逃げられない。そう言ったものだろう? あの速度が重要なのではないかと思ったわけだ。頭で考えたとき、既に体は動いていないか?」
「なるほど、速さか。確かに落雷は速い。圧倒的にな。回避できたという事を聞いたこともない」
「そうだ。だから、頭からの指令は、弱い落雷の様なものが体を伝っているのではないかと考えたんだよ。それならば、一瞬で体が頭の言う事を聞くようになる」
「理屈はなんとなくだが解った。その仮説が正しかったからこそのあの魔法だと、そう言いたいんだ……ん? 前は魔法を紐で縛ってあったじゃないか。変えたのか?」
「仮説は正しいと見るべきかはさておいて、効果はあったと見るべきだろう。事実、ゴーレム系にはあまり効かなかったからな。それだけではないと言う事なんだろう。それと、紐に関しては、いい案を貰ったからな。改善したという訳だ。それでだ。私と弟子の魔法のどちらが相性が合っていたんだ? どちらかが合っていなければ来なかっただろう?」
「ゴーレムには効かなかったのか。それはそれで仮定が正しいのかが解らないな。ふむ。ああ、回答だが、店主の魔法との相性が良かった。今後も使わせてもらう予定だ。今回も幾つか買っていこうと思っていてな。これだけ買おうと思っているんだよ」
「そうか。それだと中銀貨6枚だな。……丁度頂いた。毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。まあ、当然の疑問ではあるんだよな。なんで雷属性の魔法で効果が出るのか。それの解答があれだ。正しいのかどうかと言われたら、解らないとしか答えられないんだが。生物知識が合っている保証は何処にも無いんだよ。
効果がある時点で、ある程度正しいというのは解っていることではあるんだけども。ゴーレム系の様に、魔力で伝達されていたら訳が分からない魔法になっていたと思うからな。あくまでも電流を流す魔法である。脳からの伝達に電流を使っていなければ、効果が無いとは思うんだよな。だから、仮説は間違ってはいないはずなんだが、これも誰かに研究してもらわないと解らないんだよ。




