451話 10/26 ダニエル来店
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リアムが来てくれたことで色々と捗ると思うんだよな。作って貰うのは明日からだ。今日は買い物に出かけて貰う。昼からも買い物だ。仕入れに行ってもらわないといけないからな。
リアムが消費する想定をしていない在庫数なんだよ。今のままだと在庫が切れる皮紙が出てくるはずだ。買いに行かなければならない。なので、クライヴ君も買い物に行ってもらうぞ。
指導役の方が年下というのは、居心地が悪いかもしれないが、こういうのは経験時間が多い方がいいからな。そこから発想力を発揮して新しい魔法を作るのにも時間は大切だと思う。まあ、年単位で欲しい所なんだけどな。研究とはそういうものなんだ。
私だって最初は素人から始まっているんだ。長い期間魔法を作ってきているから、ある程度は形に出来るだけであって、基礎はしっかりとしているんだよ。
クライヴ君にはその基礎がまだない。魔法陣魔法は基礎がしっかりとしているのであれば、改変することはそこまで難しい訳ではない。いずれクライヴ君もオリジナルを作れるようになるだろう。
その為にも、基本的な所は押さえておかないといけない。難しいのは解っているんだけどな。その辺はクライヴ君に期待してもいい部分だとは思うんだよ。
元貴族で転生者の私とは違った見方をしてくれるのではないかと期待しているところなんだよ。今すぐには無理だろうけどな。
リアムにはそういう期待は特にしていない。リアムには魔法使いの経験からの意見を期待している。魔法使いから魔法屋になったんだから、こうしたら使いやすくならないかと考えてくれればいい。改良方面だな。そちらの期待をしている。
開発面と改良面。似たようで違うからな。新しく作る方が難しいという人もいれば、人の作ったものに手を加える方が難しいという人もいると思うんだよな。
物作りとはそういうものだ。開発と改良を重ねて重ねて重ねる事なんだよ。苦労することは解っているんだが、頑張ってものにして欲しいとも思うんだよな。
私も勿論開発するし、改良もする。新しい魔法を求めているんだよ。新しい発見を求めているんだよ。それはずっと変わらない事ではあるんだけど。
とにもかくにもまずは準備だ。準備が必要なんだよ。リアムが魔法を作るのは明日から。明後日には店頭に並べられている筈だぞ。
クライヴ君にはちょっと悪い事をしたとは思っているんだけどな。クライヴ君は暫く魔法を作らせなかったからな。なのにリアムには直ぐに作らせる。その辺をどう説明するのかなんだよな。1番は魔法が足りないってのが理由なんだが。
足りないんだよ。これだといつも大量に買っていく人が来ると、無くなってしまうんだよな。だから、早くに魔法が欲しい。割と切実に。
だからリアムには直ぐに魔法を作らせる。クライヴ君の客はリアムの客でもある。その辺は明日調べるからな。鑑定魔法は作ってある。問題はない。
リアムとクライヴ君の魔力の色が違ったら、どうするのが正解なのかが解らなくなるんだよ。恐らく赤の筈なんだがな。クライヴ君が赤だったように。リアムも赤だと思うんだよ。魔法を使って普通に使えたんだから、そのはずなんだ。
これが青だったりすると、鑑定魔法で見えた色が全然違うと言う事になるんだけどな。そんな事は無い筈なんだよ。何かしらの法則があるはずだ。
解らないことを考えているんだから、間違いもあるだろうが、ある程度の想像は付くだろう? これで本当に青だったらどうしたらいいんだろうか。何か法則があるのかな?
全く法則と関係ないものが見えている可能性もあるんだよ。その可能性は捨てきれない。だが、最低限見た範囲ではある程度正しいとなっているんだよな。
ミーガンが金だったように、ジョージが赤、アリアナがピンクだったように。ジョージとアリアナはクライヴ君の魔法を使えているんだから、赤系統であれば大丈夫の筈なんだよ。
ピンクを赤といっても良いのかってのは、議論があるとは思うんだけどな? もしかしたら、白色も透明と同じくどの色でも良いのかもしれないという推測が出来るよな。
詳しいことは研究者に任せることにはなるんだろうけどな。一魔法屋の手には余るんだよな。大規模にやらないといけない実験だからな。貴族院でやって貰うのが丸いだろうと思うんだよ。どうせ暇している研究者も居るんだろうしな。
特に、文字列閥なんかは暇だろうと思う。文字列なんだから当然ながら、研究することは少ない。彼らがやっているのは主に文字の解読をする事だからな。
私の重力魔法もそっちの方に回されているはずなんだよ。専門家が居ることは良い事だな。安心して研究を任せる事が出来るんだから。外部に頼る方が良い事もあるんだよ。
何でもかんでも抱え込んだ方が良いという訳ではないんだよな。どうしても無理なことは、外に頼んだ方が良い事もあるんだよ。精霊語の解析なんて当然だが、私がやるよりはいいからな。
魔力を無駄に消費することになるんだから、仕方がないだろう? 魔法が不発でも魔力は使うんだから。不発による魔力消費の研究はしていたかどうかは覚えていないが。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「おう、また来たぜ。魔法が残っているって良いよな。店としたら売れて欲しいとは思うんだが、俺ら魔法使いからしたら、残っている方が嬉しいからな」
「まあ、選べる余地があるのは良い事だろう。店側としては、とっとと売れていって欲しいと願っているのが事実ではあるが。難しい事だからな」
「他の魔法屋が異常って言えば異常なんだがな。早い者勝ちだし、お? 店主、前まで縛ってたじゃないか。今は縛ってないな。あーなるほどなあ。こうすりゃ良かったのか。解らなかったぜ。これなら誰が作ったのか解るからな。今までの面倒が抜きで」
「そうなんだよ。昨日教えて貰ってな。相当なベテランだっただろうから、いい案を直ぐに出してくれた。これなら確かにいちいち解く必要も無いし、括る必要も無いだろう?」
「そうだな。魔法を見る速度が変わってくるな。ここも競争になった時に誰も縛らないって事は避けられたわけだ。多分だが、他の店を見ていると誰も縛らなくなったと思うぞ?」
「他の店はそれだけ売れているって事なんだろうな。良い事だとは思うんだが、私の店もその位は繁盛してもらいたいんだがね。売り切れてみたいんだが」
「いやー、あれは俺は好かねえ。好きな魔法を選ぶ暇が無いんだよな。2つ確保するので精一杯だからなあ。売れ残るって事も殆どないんだし」
他の店舗では2つしか買えないのか。それは厳しいな。しかも選べないんだろう? 朝早くに魔法屋に行ったことがないから、どうなっているのかは知らないんだよな。
偵察に行くつもりも無いんだけど。その辺はリアムにゆっくりと聞くことにしようかな。クライヴ君も知っているかもしれないが、外からしか見せていないからな。中に関しては、知らない可能性もあるんだよな。外は、見張っていたからな。
「そうか。それで、雷属性の魔法はどうだった? 結構使えたと思うんだが、どうだった? 前回は弟子の魔法だったから微妙だと話していたと思うんだが」
「あれな! あれは良かったぜ? あそこまでになるのであれば強いわ。今回も確定で買っていく魔法になるんだけどさ。ばったばった行けるだろ? 使い勝手はマジで良かった。あんな魔法もあるんだなって思い直したくらいだ。だからこれだけ買って行くな」
「そうか。使えるようで何よりだな。今後も是非に使ってくれ。それじゃあ、中銀貨6枚だな。……丁度頂いた。毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。使えたのであれば大丈夫だ。使えない可能性もあったんだけどな。あれは好き嫌いが分かれることが解っている。嫌いな人はとことん嫌いなタイプの魔法なんだ。前衛が止めを差すだけでいいんだからな。
それでは訓練にならないというのも本当の事だからな。多少は良いだろうと思うんだが、それでもやはり使いたくないって人は一定数居るんだよ。




