449話 10/26 今日も1日が始まる、リアム来る
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10月26日火曜日。朝か、今日も1日が始まる。何故女性が寄り付かないのか。解らない。収入もあるというのに、顔もそこそこだと自称しているのに。筋肉もそこそこなのに。
解らん。何故か給仕をしてくれるのは、男性なんだ。確実に避けられている。食事の度に声をかけようと思っているのに、男性しか寄り付かない。
私はこんなに求めているのに。何故なんだろうか。何が悪いと言うのか。確実に運の問題ではない。何かが原因なんだ。何が原因なのかが解らない。何故なんだ。
下心はある。当然ながらある。出来るのであれば付き合いたい。可能であれば嫁になって欲しい。最悪、私の子供を産んでくれるだけでもいい。なのに何故。
まあ、それ以外は順調なんだけどな。魔法屋の方も徐々にお客が増えてきたし、言う事は特に無い。これからもどんどんとお客が増えていってくれると助かるなって感じだな。確実に増えていくんだ。悪い事ではない。
キープで使ってもらえているのであれば問題ない。キープもされない状態ではいけないからな。まあ、色は合うから、大丈夫だろうとは思うんだけどな。色が合わないなんてことは普通にあるからな。それを考えれば、無色透明は強い。
誰にでも使えるというのが本当にな。未だに合わなかった人は居ない。もしかしたら居るのかもしれないが、まだ帰ってきていないと言うだけだろうと思う。
リピート率は今の所100%と言っても良いだろう。10人以上は試しの段階だとは思うけども。後は、場所を忘れられるパターンか。それは大いにあり得る話なんだよなあ。
場所選びに関しては、もう何も言うまい。良いと思っていたんだ。これ以上の言葉はない。大通りに面していれば、今頃は。
副業でそれを思い知ったからな。携行食屋では売り切れしかないんだよな。売り切れて、お金だけを持ってきてもらっている所なんだよ。
金額は魔法屋の利益よりも高い。それはそうだろう? 原価率と数量が違うんだから。原価は殆どかかっていないんだから、魔道具の原価償却と魔石の代金だけなんだから。その内ワイルドボアの骨を有料で売られるかもしれないけどさ。
タダというのは魅力的なんだよ。だけど依存すると痛い目にあう。その内有料化されるんだろうと思っての値段設定だからな。
ずっとタダという訳にもいくまい。誰かが秘密を暴くだろう。秘密さえ暴いてしまえば、簡単に真似できてしまうんだよな。別に真似をしてくれてもいいけども。
私も支店をどんどんと作っていくからな。2号店を東の大通りに作る計画をしている。まずは東側の需要を満たす勢いで作っても良いとは思うんだけど。
そうすると、5号店くらいまでは余裕で作れると思うんだよな。でも、売れ残りが発生してもな。教会に寄付するとはいえ、金の方が良いのは解り切っている。
だから2号店は東側に出すが、3号店は北側に出す予定なんだよ。確実に売っていくのと、顧客の増加を狙っていくんだ。まあ、3号店を出すには条件があるんだけどな。
冒険者ギルドが北側にも出来たらの話になる。近いうちに出来るから、それが建て終わってからでも遅くはない。ワイルドボアを納品してもらってから、材料を貰いに行く。東側まで材料を取りに来るのは面倒だろうからな。
そんな訳だ。金ならある。使っても良いものなのかという疑問はあるんだが、金は使わないと意味がないんだよな。貯め込んでも仕方がない。ある程度の出費は必要なんだよ。まあ、教会の様に、貯めるだけ貯めるという方針もない訳ではないんだろうけどな。
朝飯を食ってきて、魔法を並べる。いつもの作業だ。いや、今回からは穴を開けて紐を括る事にしたんだ。これで面倒な事をする必要は無くなった訳だな。
そしたら開店だ。いつも通りだな。いつも通りなんだが、クライヴ君と一緒にリアムが入ってきた。という事は? 今日から働きに来たと見て問題ないんだな?
「おはようございます。店主さん。今日から働きに来ました。クランの方が正式に割れたので引退って形で出てきました。これからよろしくお願いします」
「ああ、こちらこそよろしく頼む。回数的にも即戦力なんだ。どんどんと魔法を作って貰う事になる。それはいいんだな?」
「はい。それで大丈夫です。えっと、店長さんと呼んだ方が良いですかね?」
「その辺は任せる。好きに呼んでくれ。それと魔法屋の開店時間は今なんだよ。だから、それまでに来てくれ。先に警備結界の登録をしてしまおう」
警備結界に登録しておかないと後々困るからな。登録は簡単だし、時間のかかる事でもないから、ささっと終わらせる。
さてと、そうすると後やって貰わないといけないのが、道具を揃える事なんだが、何をしているのかの説明が必要かもしれない。それもクライヴ君に任せよう。
「さて、クライヴ君、リアムに魔法の作り方を教えてやってくれ。ああ、今日の分は作ってしまってもいいからな。実戦形式で教えてやってくれ。とりあえず1つでいい」
「解りました。その後はどうしたら良いですか?」
「その後は、裏口を通ってシャトナー細工店に行って来て、道具を揃える事。コンパスと定規は必要だからな。最低でもその2つは買ってくること」
「解りました。コンパスと定規、それと必要そうなものですね。……穴あけも必要ですか? 羽ペンも必要ですよね?」
「ああ、必要だな。その辺は任せるぞ。在庫はあるが、使いやすいものがあれば買ってきても構わない。クライヴ君も必要なものがあったら買ってくるんだぞ?」
「解りました。それではリアムさん、で良いですか? こっちで魔法の作り方を教えますね。えっと、雷属性の魔法で良いですか?」
「そうだな。そうしてくれ。作り方はなんとなくでいい。リアム、とりあえずはこうすれば作れると言う事を覚えておいてくれ」
「解りました。まずは見てみることにします。クライヴ君、お願いしますね。全くの初心者なので、ゆっくりとやってくれると嬉しいかな」
「えっと、僕は店長みたいに早くはないので、その、ゆっくりになってしまいます。なので、大丈夫です。見ていれば覚えられると思うので」
2人を奥に見送る。クライヴ君の作成時間は確かに長い。長いが、段々と早くなってきているんだ。完全な素人のリアムには、それでも早いかもしれない。
まあ、訓練あるのみなんだよ。覚えるには作るしかない。数を熟すしかない。それは魔法使いの練習とも変わらないはずなんだよ。
慣れない作業ではあるだろうが、多分大丈夫だろう。クライヴ君に質問をする事によって、クライヴ君も理解が深まるだろうしな。
問題は図形の書き方くらいかな。それは説明が難しい。こうすればできるという理論は教えてないからな。と言うか、理論を聞かれても、私も解らない事もあるんだよ。こうやって図形を書くことが出来るっていうのは解っているだけで。
五芒星とかはかなり難易度が高いからな。クライヴ君には教えてないけど。五芒星を書くのは、本当に難しいんだよな。単純ではないんだよ。
後は単純に、それ以上のものは必要ないんだよな。正方形を2つの八芒星もギリギリなのに、これ以上薄っぺらい所は必要ないかな。文字が書けないし。
という訳で、リアムが参加するぞ。店員として働くんだよ。給料は11月分からになるが、まあその辺は我慢してもらいたい。給料はクライヴ君の5倍以上あるんだけどな。
作れる個数が多いんだから、仕方がない。個数で給料を決めているからな。他の店がどうやって決めているのかは知らないが、私の店ではそうなんだよ。




