443話 10/25 シャンタル来店
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
身体能力強化魔法については、ミーガン待ちという事で私の中での決着はついた。待てば結果が来るんだから、待つしかないだろう。
そんな訳で、色々と考えていたんだが、リアムをどうするのかだよな。中々の魔力の持ち主だ。作れる魔法の数は22,それをどの魔法に当てるのかというのがポイントだな。
まずは8を麻痺魔法に当てるのがいいんじゃないかと思う訳だ。基本的にはクライヴ君と魔力の色は同じだと考えていいと思うんだ。赤じゃなかったら計画を練り直す羽目になるんだが、まず間違いなく赤のはずだ。その辺は来てから確認しないといけない。
赤と仮定して、麻痺魔法に8。クライヴ君と足して10になる計算だな。10もあれば大丈夫だろうと思うんだが、どうだろうか。足りないって事は無いと思うんだがね。
そして、身体能力強化魔法に10。これは思い切った方が良いと思った。正直な所、14作ってもいいかなと思ったんだが、流石にな。それは思い切りが良すぎるんだ。
そして残った4だが、風属性に2、火属性に2で作らせる。火属性は氷属性でも可とする。好みに合わせて作って貰えれば良いと思うんだよ。正直、何方でも構わない。
平原に特化させるつもりなんだよ。森と沼地は考えない。風属性は使えるが、水属性と土属性は作らせない方針で行く。使い手もそんなに居ないしな。
もっと沼地や森のお客が居れば話は別なんだが、居ないんだから仕方がない。平原に比重を大きく、顧客を捕まえやすくする。それが良いと思うんだよ。現実的な話、魔力の相性があるからな。ギャンブルをする気は無いんだよ。
リアムが何時から来てくれるのかにも因るんだけどな。いつ来るかなあ。早めに来てくれると色々と捗るんだけどな。まずは魔法の作り方を教えるんだけど、図形の書き方を教えないといけない。クライヴ君と買い物に行かせることになるんだろうな。
商業ギルドに行かせるか、シャトナー細工店に向かわせるか。シャトナー細工店でいいかな。繋がりは大事。割と重要なんだよね。魔法を買ってくれる訳ではないんだけど。
品質的にも安心できるしな。細工店は沢山あるんだろうけど。どれだけあるのかは知らないんだよな。と言うか、傘の件はどうなったんだろうか。聞いてもらうかね?
もうできていると思うんだよ。そして、商業ギルドに売ったと思うんだよな。閉じれる傘って無かったんだから、重宝されると思うんだよ。革を張る作業が難しくなるとは思うんだけど。
金属の細工も必要だしな。結構細かな部品が必要なんだよなあ。商業ギルドに売りに行くのは行くんだろうけど、どうやって説明するのかも重要なんだよね。
まあ、まずもって同じものが出来るのかって疑問はあるんだけどな。マーカスよりも腕が良くて発想がいい人であれば、直ぐに改良点を作り出して作成するんだろうな。
それは仕方がないんだよな。改良点があるのは当然の事なんだよ。試作品を商業ギルドに持ち込むんだから当然の事ではあるんだけどさ。それで何度かの改良を重ねて高級品作りになるんだから。
初めての作品を貴族に売るはずがないんだよなあ。ある程度はブラッシュアップさせるさ。特に実用品なんかはな。魔道具は別。魔道具に関しては、簡単に改良なんて出来ないんだよ。
だって、見た目がよく解らないんだし。何でそうなっているのかが解らないと改良のしようが無いんだよな。魔道具ってそういうものだと思うんだよな。
オグマとも話しているからなんとなくだけど解る様になってきた。魔道具は設計者にしか解らない所が沢山あるんだよ。どうも、どの工房もやっていることは変わりないみたいなんだけども。
1から9の数字があるのは一緒。どれを通り、どれを組み込まないかは自由って感じみたいなんだよな。よくあるじゃん? パスワードを線で書くあれ。9個の点があるあれ。名前は知らないけど、あんな感じで作るみたいな事なんだと。
頭の中ではてなマークが出ていることだろう。私もそうだったからな。今の所、何とか解っているって感じではあるんだけど、説明は難しい。言葉にならない。
魔道具屋も恐らくだが派閥みたいなものがありそうなんですよね。魔法屋と同じです。理解の出来る範囲では出来るんだろうけども、これが何でこうなっているのかを完全に理解することは不可能なんじゃないかと思っているんだけど、どうなんだろうか。
魔法は言葉の組み合わせ次第なんだよな。それと魔道具も似たようなものだと思うんです。それが言葉ではなくて、記号や線、特定のパターンで表しているんだと思うんですよね。魔法に通づる所があるので、応用できないかと考えては見たんだけど。
パターンを作り上げるというのが、一番の肝だと思ったんだよ。それを表す何かが解ればいいんだろうけど、そこまではな。企業秘密って事だと思うし。魔法の作り方も秘密だからな。
同業者的には、そこまで難しくはないんだろうけど、そこにアクセスするまでにどうすればいいのかが解らないんだよな。それが解れば、魔道具も作れるんだろうけど。
専門家に任せるしかないんじゃないかな。プログラミングが出来れば、魔道具開発も出来たのかもしれないけどな。……魔法もプログラム言語で書けるんじゃないか?
日本語でも書けたんだから、プログラム言語でも書けてしかるべきだろうよ。解らないからどうしようもないんだけどな。解っても、大差は無いんだろうな。日本語の様に。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「また来ましたわよ、店主さん。魔法を見させて貰いますわ」
「ああ、存分に見ていってくれ。そして沢山買っていってくれると助かる。まだまだ残っているからな。全部売れるくらいで丁度いいんだ」
確か、シャンタルは麻痺魔法はあまり好まないという話だったよな。前衛が育たないからと。限界が解らなくなるという事だったと思うんだよな。それだと、身体能力強化魔法も駄目そうな気がするな。限界を見誤るだろうし。
身体能力強化魔法も万能系統の魔法に近いと思うんだよ。おまけで光属性の付与が行われるが、本質は身体能力の強化と五感の強化にあるからな。何で光属性が付与されたのかは解らない。
まあ、普通の魔法は使ってくれているし、悪い客ではないのでいいんだけどな? 悪い客なら追い返しているところだ。そんな客には……1人だけか。店を始めたばかりの時だったと思うんだが、あれは、どうなんだろうな? 今考えると、よく解らないんだよな。
魔法屋の価値が解っていなかった時だったから疑問にも思わなかったんだが、今考えるとあり得ないよな。基本的に、魔法は1つの店から仕入れることは良くない。
相性の問題もあるんだが、売り切れていた場合に他の店の魔法が使えないという事になってしまっては困るからだ。だから、メインで使う魔法の店は5店舗くらいは持っているはずなんだよ。サブに10店舗くらいあれば大体の魔法が揃うと思う。
で、出禁にされかねない態度をとったんだよな。安く仕入れたいのは解るが、値切る態度でも無かったし、何がしたかったんだろうかって思いが強いんだよな。
魔法屋を1つ使えなくなったのは痛いと思うんだが、魔法使いに因ってはそうでもないのか? もしかして、私と同じような無色の魔力の持ち主だったんだろうか。それなら、何処の誰の魔法でも使えるからな。1つの新しい店くらいはどうでもいいと切り捨てられるか。
「さてと、今日はこの辺を買っていきたいと思いますわ。お弟子さんの魔法を優先的に買えばよろしかったのですよね?」
「ああ、そうしてくれると助かる。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨6枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。好みは色々。魔法も色々。解らん客の10人や20人は来るだろうな。それはある意味仕方がないと思うんだよ。解りやすい人ばかりではないしな。あくまでも他人なんだ。まあ、解らないと言えば、自分が一番解らなかったりするんだがな。




