434話 10/24 ジョシュア来店
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クーラーを作りたいんだが、土属性の魔石だけで作れないだろうか。一番余っているのが土属性の魔石なんだよな。魔物も一番多いんだし。
この都市ではって考えではあるんだけどな? アントにゴブリンにワイルドボア、マッドゴーレムもそうだな。この都市の周辺には土属性の魔物が多くいるんだよ。
だから、風属性の魔法が沢山売れるんだけどな。魔物が沢山居ると言う事は、それだけ魔石も多く集まっていると言う事なんだよ。故に余っている。
健全な余り方だけどな。闇属性の魔石みたいに必要ないから余っている訳ではない。沢山狩っているから余っているだけである。魔道具には結構使うんだよな。
警備結界なんかも土属性の魔石を使っている。交換時期はもう少し先だが、これも交換しないといけないんだよな。魔石を外して取り付けるだけだから簡単に交換は出来るんだけど。
だから、土属性の魔石だけでクーラーと言うか、魔道具を何か作れないかなという訳だな。クーラーは正直に言うと無理な気がしている。火属性と闇属性の魔石が必要だよな。
構想ではあるんだが、確度の高い構想だと思っている。何とかなると思うんだよな。闇属性の魔石の方向性次第な所があるんだが。闇属性以外で出来そうな魔石があれば、そっちで代用してもらえると助かるが。マジックバッグに沢山の闇属性の魔石が必要だろうからな。
土属性の魔石で何が出来るんだよって話なんだけどな。結界系統は土属性の魔石で出来るんだろうけど、他に何か有用な使い道が無いのかって話なんだよ。余っているんだから、使わないと勿体ないだろう? 良い様に使ってやらないといけないと思うんだ。
かといって、魔道具を直ぐに思い付くのかと言われたら、難しい所があるんだが。そもそも足りていない魔道具って何があるんだって話なんだよな。足りていない物ってなんだろうか。
欲しいもので言えば、携帯電話が欲しいよね。固定電話でもいいんだけど、電話が欲しい。予約注文とかが簡単になるだろう? 私の店では導入はしたくないんだが。
ギルド関係だよな。特に魔法ギルドには欲しいと思うんだよ。何の皮紙と魔石インクを何日までに作っておいてくれって予約が出来るんだもんな。
基本的には、お客が来てからの対応になるんだよな。それだと時間がかかるだろう? 予約さえしておけば、業務効率がもの凄く変わると思うんだよ。普通の魔法屋であれば、5日に1回は素材を買いに行くんだけどな。私みたいな弱小魔法屋とは違うのだよ。
買いに行く頻度も高い。買う量も多い。予約が出来るようになれば、効率化が出来ると思うんだよ。今も予約をしているのかもしれないけどな? 出来ないことは無いからなあ。
商業ギルドに商品があるのかの問い合わせも出来るだろうし、電話があれば便利だと思うんだけどな。便利すぎて困るかもしれないが。仕事が忙しくなりそうだよな。
携帯電話が開発されて、便利に使われ出してからは仕事が忙しくなったって言うしな。それまでは手紙でやり取りをしていたのに、瞬時に連絡が取れるんだから。
固定電話の時でもそれだったのに、携帯電話が出来たらもっと忙しくなったって聞いたことがある。休みの日にまで仕事の電話がかかって来るとか聞いたな。現に私もそういう記憶がある。休みの日にまで仕事をしないといけないのは何故なんだといいたくもなった。
まあ、今は仕事に休みなんてない訳なんだが。電話があろうが無かろうが、魔法屋に休みはないんだよ。休みを作る事は可能だが、もう少し後になるだろうな。まずは周知することから始めないといけないんだから。休みの日はその後に決めても良いだろう。
魔法は作り続けなければならないんだがね。魔法を作らない日を作るというのは、あってはならない。基本的に魔法が足りていないんだから、毎日作らないといけないんだよ。
貧乏に暇なんて文字は無いのだ。魔法屋は常に金欠なんだよ。教会への寄付金で常にお金が減っていくんだからな。それに店の修繕や改築、建て直しの費用も見ておかないといけないんだよな。金は貯まるどころか出ていくばかりなんだよ。
何とかしようって気にはなるんだけどな。だから、魔道具で何か使える物は無いのかって考えているんだよ。特に土属性の魔石が余っているんだから、それで何か作れないのか。
大抵の物はあるんだよなあ。後何が無いんだろうという感じだ。冷蔵庫は無い。クーラーがないんだから、冷蔵庫なんてある訳がない。それは土属性の魔石では無理だろうなあ。
電子レンジは必要なのかという事もあるんだが、電子レンジは土属性の魔石で出来ると思うか? 正直な所、解らないんだよな。何で電子レンジが温まるのかが解らないんだから。
イメージ的には、火属性の魔石では無い気がするんだけど、じゃあ土属性なのかって言われると解らないんだよな。電子レンジの電子ってあの電子なのか? 原子の周りを回っているあれなのか? それなら土属性の魔石でも何とかなるんじゃないのかとは思うんだけど。
どうやっての部分が全く解らないんだけどな。電子レンジの電子がその電子であった場合、何で温められるのかが解らないんだから。電子を使って何をするんだろうか。
解らない物は説明のしようがないんだよな。それなら火属性の魔石を使った方がいいんじゃないかって結論に達すると思うんだよ。それじゃあ、余り意味がないんだけどさ。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「おう、邪魔するぜ。今日もゆっくりと買い物をさせてくれや」
「ああ、ゆっくりと買い物をしていってくれ。そして沢山買ってくれ。とは言いつつも、大分魔法の量も減ってきたんだけどな。お陰様で売れているよ」
「俺は何もしてないどころか、売れすぎると困るんだけどな。買いたい魔法が売ってないって事になりかねないからな。繁盛してくれない方が助かるんだよ。それはそれでどうなんだって思うかもしれないが、そういうものなんだよな」
「だろうな。売れていくと買いたい魔法が無くなっていくってのは解るからな。なるべく売れて欲しくないという気持ちも解ってしまう。だが、売らないと商売にならないんだよ」
「解っちゃいるんだけどな。解っていてもそうあって欲しいって言う我が儘みたいなものだからな。自分で魔法を作れればそんな事を考えなくても済むんだろうが、こうやって魔法屋から買うしかないんだから、魔法が売れてくれない方が助かるんだよ」
気持ちは解らんでもない。魔法使いは魔法を作る方法を知らない。一部の魔法使いは知っているんだろうが、少数派だ。知っているのは大規模クランの一部だけだろうからな。
だから魔法屋という商売が成り立つんだけどな。魔法の作り方を魔法使いに知られたら、魔法屋は廃業しないといけないだろうな。殆どはという注釈が付くんだろうが。
一部の魔法屋だけは残ると思われる。その魔法屋で作られた特殊な魔法の作り方を知らない場合だな。私の店で言うと麻痺魔法だ。その魔法は作り方が特殊だから、売れない訳ではない。
そう言った極秘の魔法がある場合は、魔法屋が出来るだろう。汎用的な魔法しか売っていない魔法屋は潰れるしかないんだろうが。それは仕方がない結果だ。
だから、魔法屋は魔法使いに魔法の作り方を教えないんだよ。自分の商売の種を簡単に教える訳がないんだよな。契約で雁字搦めにされても、文句は言えないと思うんだよ。
いずれは魔法屋も廃業しないといけない時が来るんだろうが、今ではない。誰かが魔法使いに魔法の作り方を教えてしまったら、廃業しないといけないんだろうが。
そんな馬鹿は居ないと信じたいけどな。一時的な利益の為に売り渡す馬鹿もいるかもしれない。そんな馬鹿には付き合ってられないんだが、今後がどうなるのかは解らないからな。
「よっしゃ。じゃあこれだけ買ってくか」
「ああ、クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨6枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。まあ、やらかす魔法屋も居ないとは思うけどな。どうなるのかは解らん。馬鹿をやる可能性は十分にあるんだ。私が生きている内にはやらないでほしいんだがね。




