431話 10/24 ガンシン来店
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それで、クーラーなんだが、どうしたら良いと思う? 何をすれば冷たい風を発生させることが可能なんだろうか。よく解っていないんだよな。これが難しい。
風を分けるという方法でも出来るとは思うんだよ。30℃の風と10℃の風に分けることができれば、クーラーは完成すると言ってもいい。現実的な話、出来るのかが問題なんだよ。
ただ、それをすると室外機も作らないといけないんだよな。同じ部屋で30℃の風と10℃の風を出すわけにはいかないだろう? それは部屋の温度が変わらないのと同じだからな。
そんなに大型な魔道具にはしたくはないんだよなあ。出来ればヒーターくらいの大きさが理想なんだよ。ヒーターで最も小型なのは、50㎝×50㎝×20㎝くらいの魔道具なんだよ。その位とまではいかないまでも、1mの立方体くらいにはしたいんだよな。
出来るのであれば、80㎝くらいにはしたいんだがね。扉の狭い所で大体その位なんだよ。1mあると入らない扉もあると思われる。太っていると入れない扉もあるんだから、仕方がないだろう?
貴族の屋敷に置くだけなのであれば、多少大きくても問題ないんだよな。貴族の屋敷の扉って、大きいことが多いんだよな。元実家も扉が大きかったし。大抵の大きさの物であれば、持って入る事は可能なんだよ。上位の貴族程、そうなっていく。
だけど、大きいからと言って、工事をしなければならないと言うのは別の話になってくるだろう? 室外機を付けると言う事は、工事が必要になるんだ。貴族の屋敷を改築するのは、割と大変だぞ?
そして、平民の場合だが、工事費用を払えるのかと言う事になる。多少裕福な家庭にも売り込みに行きたいんだよ。それだけの需要のある物だからな。貴族だけでも利益は見込めるんだろうが、平民にも売った方が利益になるのは当然の事だろう。
となると、空気を2つに分けるよりも、冷やすことが必要になってくると思うんだよ。10℃の空気を100作る方法を探していかないといけないと思うんだ。それが出来るのかと言う話になってくるんだが、出来ると思うか? 俺には難しいかもしれない。
だが、全く無理だと決めつけるのもどうかと思う。出来るのであれば、作りたいからな。そして金が欲しい。この店でも使いたいと思うくらいにはクーラーは必須だと思うんだよ。
ヒーターはいらない。個人的にはな。貴族の家庭では使っているのが普通みたいな感じだが、ヒーターはな、眠くなるんだ。頭がぼうっとしてくるんだよ。
暖かい空間に居ると、どうしても眠くなってくるんだよな。それはクーラーでも一緒なんだろうが、寒いのは厚着をすれば良いが、暑いのはどうにもならない。
脱ぐ訳にもいかないからな。服は着ておかないといけない。裸族は駄目だろう。筋肉に自信があるのであれば、まだ見られるかもしれないが、普通にそんなのは嫌である。
だから、クーラーが出来るのであれば、是非とも欲しいんだよ。開発出来るのであれば、直ぐにでも欲しい。だが、どうやって作れば良いのかが解らない。
火属性の魔石はあるんだがなあ。氷属性の魔石が無いのが問題なんだよ。火属性の魔石を使って火を作る事は簡単なんだよな。……火属性の魔石なあ。
解らないんだが、火属性を使って、氷を作る事は出来ないのか? 火属性の魔石の使い方が火を出す方面に偏っているから知らないんだけど、冷やす方向に持っていくことは出来ないのかね? 同じ温度変化だとは思うんだよな。マイナス方面に行くだけで。
逆転の発想があっても良いと思うんだよな。燃えて熱を発するのではなく、熱を使って燃えればいいのではないかと。そうすれば、熱は減っていくよな。それが出来るのかどうかの話なんだけど。
熱がどういうものなのか解ってないんだけど、熱があるとも言うんだから、何かがあるんじゃないか? それを燃料にして燃えれば良いわけで。そうすれば、部屋の熱は減ると思うんだよ。
どうだろうか。それで魔道具を作れないのかな? 火属性の魔石で何とかなるのであれば、この近辺で賄えるし。他にも属性魔石が必要だろうか。……使うとすれば、闇属性とか?
勝手なイメージなんだが、闇属性って何に使えばいいのかが解らないんだよな。だったら、新しい使い方も考えれば良いと思うんだよ。火属性の魔石に何かしら闇属性の魔石を干渉させることで、熱を使って燃える物を作れればいいんだよ。
出力も考えないといけないけどな。強すぎると寒くなり過ぎるんだろうし。その辺は魔道具職人にお任せするしか無いんだけどさ。クーラーが出来れば、夏は快適になると思うんだよ。除湿器もあるんだから完璧じゃないか?
夏が快適になれば、本当に凄いことなんだよな。画期的なんだよ。暑いのが緩和されるのであれば、幾らでも投資が来ると思うんだよなあ。主に貴族からだけど。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「よう。また来たぜ。まあまあ使える魔法だったな。もうちょっと数が欲しい所だが、それを言っても難しいってのは解っているんだがよ」
「魔法の作成方法的には、それで目一杯の筈なんだがな。出来ないことは無いんだろうが、今度は効果が落ちる。例の雷魔法の事を言っているんだろう?」
「おうよ。なんで雷魔法なんだよって思ったけどな。思った以上に使える魔法だった。ああいう魔法もあるんだな。なんっつうか、楽って感じだったんだよな」
「まあ、楽をするための魔法だと思ってくれていいからな。それで? 店に来てくれたと言う事は、どちらかの魔法の色が合ったと言う事なんだろう? どうだった?」
「ああ、店主の魔法と癖が合った感じだな。弟子のは駄目だな。俺じゃあ使えねえ。こういうのは使ってみないと解らんからなあ。解ればいいんだが」
「……まあ、方法がない訳ではないが、費用がかかるとだけ言っておこうか。それも確かな物ではないとだけな。研究が終わってないんだ。出来るだろう事は解っているんだが」
鑑定魔法を使えば、同じ色の魔力であれば使えるとは思うんだよ。同じ色であればな。微妙に違うとか言われても解らないからな。その辺は試してみてくれないと解らない。
それに効果が書いてある事以上になるパターンも解っていない。どうすればそうなるのかが解らない。これも要研究だ。研究しないといけないことが沢山あるんだよ。
私がやる訳ではないがね。全部貴族院に放り投げる予定だ。研究したい人がすればいい。今後の事も考えると、自分でもしておいた方がいいんだろうが、難しいな。
どう頑張っても魔法を作れる個数がな。そこが増えないとどうしようもないんだよ。売れ行きとは関係なく鑑定魔法を作らないといけないんだから。金にならないんだよな。
時間と費用と魔力があればしてもいいんだが、私がやらないといけない事でもないんだよな。他の人でもいいんだよ。鑑定魔法を公開すれば、ある程度の金にはなるんだろうからな。
「ぃよし。これだけ買っていくか。これだけあれば十分だからな。これ以上持っていっても使わないと意味がないんだよな。貯め込むやつも居るが、俺はそんなの好きじゃないし」
「そうなのか。まあ、個人で色々とあるのは知っているが。こちらとしては貯め込まれようが、売れればそれでいいからな。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨6枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。売れてくれる分には文句は言わない。使われなくても売れたことには変わりがないからな。買った魔法をどう使うのかは自由だろう。貯め込むんじゃねえって人も居るんだろうが。
本当はもっと買っていって、身内にも配ってくれると有難いんだがね。まあ、魔力の色を考えると、自分で買うと言う選択肢が普通になるからな。そこまで贅沢を言うつもりはないし、こっちもそれを教えることは無いんだろうな。




