430話 10/24 ブライアン来店
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
クーラー考える前にちょっとだけ。+4の重ねがけ魔法を作っていたんだが、そっちはというと+3で止まったんだと思う。理由としては数が増えてなかったからだな。
これ以上の強化は無理なんだろうと思う。限界まで強化した結果がこれなんだろうな。+3か。思ったよりも強化出来なかった印象だ。+5くらいまではいけるんじゃないかと思っていたんだが。
2倍が限度なのか、他の魔法だともっと重ねがけ出来るのか。これは解らない所だが、恐らくだがいける魔法はいけるんだと思う。初級魔法の強さに因るんだろうな。
例えばの話、限界が100あるとして、初級魔法の最初の作成でどれだけの魔法を作れるのかと言う事になるんだろう。麻痺魔法で考えると、麻痺魔法は色々と詰め込んでいるから70くらいは使っていると思われる。これも憶測でしか無いんだが。
そこから30の伸びしろがあった訳だ。それを追加の3回で埋めたんだと思う。詳しい事は研究してみない事には解らないんだろうが、大まかにはそんな感じなんだろう。
70の魔法で10ずつ伸びて行ったんだ。初期が30の魔法なんて、重ねがけしたら5程度しか埋まらないんじゃないかと思うんだよ。だから+14くらいまでいけるのではないかと思う訳だ。
魔法によって変わる。これが正解なら、どんな魔法でも、初級魔法の限界までは強化出来ると言う事になるんだよな。費用と魔力が必要な訳なんだが。まあ、消費魔力がどうなるのかが一番の問題になってくるんだろうとは思うが。+1で1回分増えるとなると、やばすぎだろ。
+14とか15回分の初級魔法を使えないといけないことになるからな。+3でも4回使えないと発動すらしないと言う事になってしまうんだが。
それだと、普通に魔法を何回も使う方が良いと思われる。4回分使った方がいいよね。1回の魔法で4回分使うよりも、4回魔法を使えば4倍なんだから。数だけで言えばな。
まあ、タイフーンウルフにどういう影響を与えられるのかで真価が問われるんだろうな。タイフーンウルフをある程度機能不全に陥らせるためには、5発の当たりを引かないといけないらしい。それが1回の魔法で機能不全に陥らせることが出来れば、価値ある魔法になったと言う事だろう。
とにもかくにも、使ってもらわないといけない訳だ。使ってもらってこそ効果を確認できる。スーザンが来るまで放置だな。出来れば実験してもらいたいところなんだがな。
値段はどうするかなんだが、大銀貨1枚でどうかと思う。+3したんだから、単純に中銀貨4枚と言う訳にはいかないと思うんだよな。それは安売りし過ぎなんじゃないかと思う訳だ。
高く売れるのであれば、高く売るべきなんだよ。それが商売ってもんだろう? 価値を上げ過ぎてもいけないんだが、低すぎるのも駄目だろうと思うんだよ。
効果的な話で言うと、何処まで強化されたのかが解らないからな。2倍以上にはなっていると思うんだが、表記では確認できないんだよ。言葉だけでは解らんのだ。
+3の魔法を量産するまではいかないよなあ。基本的には、タイフーンウルフを全力で狙いに行くのはスーザンのクランだけなんだ。他のクランも行く事はあるんだろうが、依頼を受けてから行くと言うのが普通だろうと考えられる。だから、+3作りは1つずつでいいかなと思っている。
作り過ぎても、スーザンが買っていくんだろうが、毎度毎度重ねがけ魔法を作っていくとなると、普通の魔法が作れなくなるからな。普通の魔法も大事。客はスーザンだけじゃ無いんだから。
幅広く魔法を作っていかないといけないだろう。そりゃあスーザンだけに+3麻痺魔法を売り続けられれば、利益は大きくなるだろうが、信用がな。他の魔法使いは要らないって訳じゃないんだ。
魔法使いも1つの魔法に依存してはいけないんだが、魔法屋も1人の客に依存してはいけないと思うんだよな。クランが解散したらどうすると言うのだ。客が戻って来るまでかなりの時間が必要になって来るぞ。1度離れた客が帰ってきてくれる保証は何処にもないんだからな。
客は大切にしないといけない。利益だけを見ていたらいけないんだよ。しっかりと他の部分でも見ていかないとな。金儲けがしたいのは当然なんだが、賭け事をしている訳ではない。
出来る限り堅実に稼ぐのがいいんだよ。クーラー? あれはいいんだよ。発想力で得た金も有りだろう。作れるのかは置いておくとしても、考えが金になるんだから問題ない。一時金なんだ。それこそ依存したら駄目なお金なんだよな。解っては居るから。
それでも狙うけどな。狙うくらいは許されるだろう。考えないといけないのは事実だし。そもそも考えても無理な時は無理なんだよ。絶対に出来るとは思っていないからな。
もう少し科学を勉強していれば、何とかなったんだろうが、してないんだから仕方がない。今となっては遅いんだ。もう後には戻れないんだよ。悔しい事ではあるんだが。
まあ、そんな訳だ。+3の魔法は売り出すが、大銀貨1枚で売る事とする。使用魔力は4回分かもしれないって事を添えておけばいいんじゃなかろうか。1回分で使えたら凄いことなんだが。
2倍だから2回分って可能性もあるし、+4になっている可能性もあるので、5回分の消費かもしれないが、その辺は使ってみて貰わないと解らない。実験なんだから、仕方がないだろう?
割り引いてくれと言われたら、割り引くぞ。中銀貨4枚まで割り引くことが可能だ。それ以上は赤が出るので駄目だが、その位であれば、何とかしよう。
まあ、スーザンに来店してもらわないといけないんだけどな? いつ来るのかはスーザン次第だ。実験にも協力してもらうんだから、色々と話しておかないといけないだろうな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「ふ。また来てやったぞ。光栄に思うがいい。俺が何度も来店する店はいい店だと言う事なんだ。運がいい魔法屋は嫌いではない。尤も、俺には敵わないがね」
「そうか。今日も沢山買って言ってくれると有難い。まあ、大分魔法は減って来たとは思うんだが、それでもまだ余るからな。可能であれば買っていってくれ」
「まあ待ちたまえ。焦るのも解る。だが俺に使われたいと思ってもいない魔法を使うのは反対だな。全ての魔法が俺に使われたいと思うのが普通だ。しかし、中には反抗してくる魔法もあるんだ。そう、この魔法の様にな!」
……そうか。何故か、魔法の声が聞こえているらしい。まあ、こういった手合いは仕方がない部分があるんだけどな。普通はポキッと折れるんだがなあ。
通常、出る杭は打たれると言うか、プライドが高いだけの魔法使いはクランに入る時に矯正される筈なんだよな。ある程度は矯正をしないと使いにくいから。
だが、ブライアンの様に、自分が好きってタイプは中々折れないんだよな。プライドが高いとは少しばかり違うんだよ。自分が好きな方が重症なんだよな。
プライドというのは、ある意味特別な存在だとか、選ばれた存在だとか、そういう思い込みから来ることだからな。クランには他にも魔法使いが居るんだって事で、お前だけが特別な訳じゃないって解らせることが出来るんだが、自分が好きな奴はなあ。
矯正が難しいんだよ。プライドが高い奴の場合は、幾つかの枝がぐんぐんと伸びている状態に近いんだが、自分が好きってタイプは、木の幹から太いんだよな。
伐るのに大変な時間がかかると同時に、伐ったら伐ったで何が起きるのかが解らないんだよな。どういう方向性に傾くのかが解らない。最悪、廃人になるんだよな。
まあ、自己愛が強いだけで、プライドよりはマシなのかもしれないが。使う分にはそこまで困ったことは無いからな。プライドが高いと色々と問題が出てくるんだが。
自己愛が強いだけなら聞き流せば解決するんだよ。割とスルースキルを身に着ければ対処は可能だ。プライドが高いと食って掛かってくるんだが、自己愛の場合は、自分が中心だからなあ。
「ははは、そうかそうか。お前たちが私に使われたいんだな。いいぞいいぞ、使ってやろうではないか。俺の素晴らしさを理解した魔法は、俺に使われるだけの価値があると言う事なんだ」
「クライヴ君、会計だ」
「中銀貨4枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。まあ、悪い人では無いんだよな。関わりたいかと言われると、ノーだと答えるがね。関わり合いたくはない。出来ればスルーしたい対象だな。




