428話 10/24 今日も1日が始まるが、忙しくなりそうだ
間に合わせで書いていた作品を放出。
とりあえずは10万字書いたので投稿します。
職場でちまちま書いていたので、面白いのかどうかは保証できない。
暇があったら読んでみてくださいね。
タイトル「魔紋章のある世界へ」
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
10月24日闇曜日。朝か、今日も1日が始まる。うーむ、いつも通りの朝だな。晴れているし、これと言って変化がない。大きな変化があって貰ったら困るんだけどな?
昨日も無事に簡易スープの素が完売したらしい。まだまだ壷を売らないといけないようだが、それでも買いに来てくれる客は多いんだそうだ。どんどん周知をしていこう。
壷持参で買いに来てくれる人も居るんだから、十分だよ。リピーターが居るという事が大切なんだから。何度も何度も買ってくれるというのがいいんだよ。
欲を言えば、1人で5000食くらい買っていってくれると嬉しいんだがね。2万食では追いつかないことになってくるんだろうが、それでいい。追いつかなくてもいいんだ。
売り切れることが大切なんだよ。在庫を抱えられないんだから、売り切らないといけない。在庫を抱えられるのであれば、売り切れにならない方がいいんだが、抱えられないのであれば売り切らないと利益に繋がらないんだよ。
鮮魚店の様なものだ。売り切る分を仕入れて、ちゃんと売り切る。それの繰り返しなんだよ。残ったら晩御飯になるんだが、晩御飯が沢山のスープになっても余り嬉しくないからな。
保存食ではないから、作ったら売り切る。これをひたすら繰り返す。完売を何度も何度も経験したら、人数を増やすから。店舗を増やすから。その位の資金はあるんだよ。
寄付金に全つっぱする気はさらさらなかったからな。大金貨で金は残してある。……次の投資が最後になりそうだけどな。投資資金を稼ぐためにも儲けて貰わないといけない。大きな金額を稼げたら早いんだけど、そんな直ぐには売り物なんて出来ないからな。
知識を売るという手段も取れるんだが、売る知識がないんだよな。大抵の物はあるから。売るとしてもどんなものになるんだろうか。高値を付けるとなると魔道具なんだが。
魔道具について、詳しい訳ではないからな。こういうのもあればいいなって思い付くものは、大抵あるんだよ。無いものを探す方が難しい。無いと言えば、クーラーは無いな。
氷の魔石を用意する必要があるかもしれないが、クーラーは作れても良い気がするな。ヒーターは要らない。この地域では要らないな。冬も雪が降らない程度だし。
ただ、ヒーターはあるんだよな。暖炉の変わりにあるよ。殆ど使ったことが無いけど。火の魔石は手に入るからな。ん? そもそも氷の魔石が無いのか。
そうかそうか。氷属性があるから忘れていたな。魔石は6種類しかないんだ。曜日の通り、光火水土風闇の6種類しか無いんだよ。そうか。だからないのか。ヒーターがあるのであれば、クーラーがあっても良いだろうと思っていたが、氷の魔石が無いのか。
ではどうするのか。夏は暑い。クーラーが欲しくなることもある。氷の魔石が無い以上、冷たい空気は作れないのか? そんな事はない。科学知識があればだけど。
そんな知識があるのかと言われたら無いと答える。水を作る魔道具は作れるよな。空気中の水を集めてくればいいんだから。水属性の魔石を使えば何とかなるのは解る。
空気中に水があるんだから、水が出来るのは良いよな。この間そうやって金を稼いだんだから。魔道具が作れる可能性を示したんだから、お金になってもいいはずなんだよ。
……あれ? 除湿器も無いって言っていたよな。水を集める魔道具は、除湿器にならないか? あ、何でこんなことに気が付かなかったんだ。そうだよ。水を集めるんだから、空気中から水を集めるんだから、乾燥するに決まっているじゃないか。
あああああ、しまった。何故そっち方面に気が付かなかった。そうだよ、夏が暑いのは、あのじめじめした気候が問題なんだって言った記憶がある。
という事は? 貴族に高値で売れたんじゃないか? 沼地から湿った空気が常に来ているんだから、南西方向は特に湿っているんだよな。そんな、水を作るとか言っている場合じゃない。
そうだよ、水が無い場所では使えないって自分で言っただろ。逆説的に言えば、水があり過ぎる場所から水を回収することも出来るじゃないか。……解ってなかったのは、私だけか?
もしかしたら、ヴェルナー魔道具店の店主は解っていた? 解ってない気がするんだが。商業ギルドはどうだろう。登録しに行くよな? 何故だろう。商業ギルドの連中だと簡単に気が付きそうな気がする。どうするべきか。昼から確認に行くか?
まだ商業ギルドに登録しに行っていないと信じて行ってみるのも手だよな。……クライヴ君を放置して、朝に行くのはどうだろうか。クライヴ君が泣くな。それは、少しばかり可哀そうではある。
昼一で行くか。商業ギルドに安売りされていたら困る。……大魔銀貨で売れた情報なんだが、もっと回収できる見込みがあるって事だろ? あれの金額は正直言って貰い過ぎだと思っていたんだが、除湿器にもなるのであれば、話は変わって来るぞ。
因みに投資資金にはあの時の金額は考慮に入れていない。使えると思うのか? 大金貨の時点で大金なんだぞ? それ以上の金額は、貯め込んでも意味がないのは解っているんだが。
携行食屋に投資しようとしている金額が次で最後というのは、あの時の金額は入っていないからだ。あれも含めたら、投資資金なんてどれだけでも使える。
大魔銀貨を使い切る投資ってなんだろうというレベルである。あれに手を付けても良いのかどうか。いや、投資資金が欲しいから、技術を売ろうって考え方的には、あれも手を付けるべきなんだろうけど。
……今後の話だ。今後はあれにも手を付けていこうか。投資資金は大量にあってもいいんだから。で? それが商業ギルドに買い叩かれようとしている? 回収するしかないだろう?
除湿器は、割と本気で欲しい物ではあるんだよな。特に南西地区の人たちは。部屋干しの効果も高まるしな。そんなレベルの話では無いんだが。とにかく、確認は必要だ。
除湿器は貴族も欲しいだろう。この都市全域で需要があるだろう。……水の魔石が足りなくなるな。確実に足りなくなるよな? 貴族が大々的に使うだろうからな。沼地を活動拠点にしているクランは、そう多くはないんだよな。本気で水の魔石が足りなくなる可能性がある。
どうしようか。気が付いてしまったら、動かないといけない。あれを安売りしていたら問題が大きくなる。商業ギルドがにっこりしてしまう。私もにっこりしたい。
駄目だ。絶対に行かなければならない。確か10日後くらいには出来ると言っていた気がする。10日は? もう過ぎている。遅い可能性がある。それでも何とか間に合って欲しい。
クーラー? そんなのは後だ。まずは除湿器からだよ。水を作る事に頭を使い過ぎていた。除湿が出来れば、もの凄い利益になるじゃないか。魔石だって……足りる、よな?
土属性は要らなくなる。水、風、土で浄化した水を用意するってのがポイントなんだから、土属性は要らないだろう。水を集めるだけで良いのであればな。
そのまま何かに使いたいのであれば、浄化は必須だ。捨てるだけなら浄化は要らない。捨てる場所も考えないといけないんだろうが、沼地に捨てれば良いよな? 元に戻すだけだが。
水を集めて飲料水にする事ばかりを考えていたが、そうじゃないか。湿度を下げる為にもその魔道具は使える。部屋の中だけでも十分なんだ。除湿器は作れるんだよ。
……もしかしなくても、除湿器の方が価値がある可能性があるんだよな。貴族が快適に暮らすための魔道具になるんだからな。軍隊が使うよりも、貴族の嗜好品の方が高くなりがちなんだよ。必需品と嗜好品の差なんだ。見た目にも拘る必要は出てくるだろうが。
くっそ、これだから頭の悪い人間は。後手後手になるじゃないか。物語の主人公とかなら、こんなの閃き程度の事でうんぬんかんぬん言っていないだろうな。
とりあえず、魔道具店に行く事は確定だ。確定でいいんだが、クーラーも煮詰めるか? いや、あそこの研究キャパはもう上限にまで達しているはずだ。マジックバッグとかいう巨大な爆弾を置いてきたんだからな。ものにできるかどうかの次元の話では無さそうなんだけど。
お土産話も必要か。クーラーについても考えようか。急いで考えよう。思考のリソースを全部そっちに回して考えるぞ。除湿器とクーラーがあれば、夏場が快適になるんだからな。氷の魔石が無い以上、どうやって作ればいいのかが解らないが、理屈で何とかすればいいんだろう?
科学的な話は無理だ。クーラーの仕組みなんて知らないんだから。理屈を知っていれば、こんなに苦労はしていないんだよ。科学的アプローチをすれば良いだけなんだからな。
無い頭を絞って絞って形にしないといけないんだよ。クーラーがあれば、色々と変わるんだよな。暑い夏ともおさらばだ。出来るかどうかは、私の閃きに掛かっている。




