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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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425話 10/23 53人目の客

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 リアムが働きに来てくれれば、本当に即戦力である。初級魔法が11回も使えるのであれば、22個の魔法が作れる。1日中作って貰う予定だからな。22個は作れると思う。


 1個にかかる時間は30分くらいだろうと推測する。初めての作成であれば、1時間くらいかかるかもしれないが、問題になるのは、円を書くのと図形を書くことだけなんだ。その他は文字を書くだけだし、少しでも慣れてくれば1時間も掛からないはずなんだよ。


 クライヴ君と違って、作成個数が圧倒的に多いんだ。店番はやらせない方が良いだろう。魔法の作成をメインにしてもらう。本人も店番には立ちたくないだろうからな。


 知り合いに見られる可能性が高いんだから。特に顔が広いギースなんかは知っている可能性がある。知られても問題は無いとは思うが、恥ずかしい可能性もあるからな。その辺は個人の感覚だから、私がどうのこうのいう資格は無いんだけど。


 魔法を作る人数が3人になる。これはとても大きな事だ。しっかりと販促をしていかないといけないな。リアムの為に、鑑定魔法を作っておかないといけないだろう。


 魔力の色は赤だとは思うんだけどな? クライヴ君の魔法が使えていたんだから、赤であることは殆ど間違いない。もしかしたら、若干違うのかもしれないが、赤系統の色なんだろうという事は想像が付くんだよ。相性の法則が完全に解っている訳ではないから、もしかしたら違うかもしれないが。


 即戦力は有難いな。本当に人材を集めるのが大変なんだよ。弟子の数が多ければ多いほど良いんだからな。20人は欲しい。欲を言えば50人は欲しい。その位は必要だろう。


 それに、年齢が離れているというのも良い点だな。年齢が近いと、引退も近いんだよ。私は16歳。クライヴ君は11歳。そしてリアムが32歳。良い感じにばらけていると思うんだよな。


 人材はどれだけいても困らない。なんだかよく解らないが、魔法にも癖があるみたいだからな。魔力の色とは違うものなんだ。研究するにしても何が原因でそうなるのかが解らないからな。


 それも研究結果と言うか、貴族院で大々的に発表してしまっても良いと思うんだよ。知っていたらそれまでだ。もし知らないのであれば、思いっきり成果として取り入れて貰う事になるだろうからな。


 発表内容はどんなに多くても困らないんだよ。むしろ多い方が良い。名誉爵位まで貰おうと思うと、ドカンと大きい成果も必要だが、数も必要になってくる。あれもそれもと発表してしまえば、大きな成果としてひとまとまりになるだろうからな。


 名誉爵位が欲しい訳ではない。だが、色々と動くのであれば、持っていることの方が有利に働くだろうからな。実家に動きを規制されないで色々とやるには、その位は必要になるだろう。


 悔しがる姿が見られれば、溜飲は下がるかな。しきたりだからといって切り捨てたのは大きな間違いだったと認識してもらえればそれでいい。些細な復讐だがね。


 これと言って、復讐をしたいと思っている訳でもないんだが。見返してやりたいのは当然の話ではあるんだが、恨みがあるのかと言われたら、そこまでだろうな。


 互いに不干渉を貫きましょうって程度の事だからな。不干渉で良いんだよ。だから、私は敵対派閥にどんどんと取り入る事が出来るんだから。貴族を動かすことを止められては居ないからな。


 何もできないと思っているのであれば、実家の方が節穴だっただけだ。出来ることはあるし、動くことだって出来るんだよ。実家の不利になる事も出来てしまう。わざわざやる事ではないが、やって貰いたいことはあるんだよ。冒険者ギルドを増やすとかな。


 貴族は良い様に使わないと勿体ないだろう? 向こうにも利益がある話でもあるんだから、動いてくれる可能性は少なからずあるという事なんだよ。切り捨てずにキープしておけば良かったねとなる様に動く予定だ。今はそれで十分だからな。


 その為にも、勢力は大きくしておかないと。魔法屋と携行食屋で実績を積み重ねていかないとな。魔法屋はともかく、携行食屋が実績になるのかって? なるだろうね。兵士を、軍隊を動かすとなった時に、便利な携行食として使われる可能性もあるんだから。


 勿論、日持ちはしないから、国境付近の遠征に行く時なんかは、直ぐに無くなるんだろうが、次の町に行くまでの間は飲めるだろうからな。それだけでも十分だと思うんだよ。


 乾燥剤やら防腐剤を開発できるのであれば良いんだろうけどな。真空パック化するのであれば、もっと日持ちするのかもしれないが、入れ物がな。ジップロックなんてものは無いんだから仕方がないよな。あれは便利だよ。ぜひ欲しいと思ってしまう。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「ほう。こんな所にも魔法屋があったんだ。店主、魔法を見せて貰うぞ」


「ああ、どんどんと見てくれ。そして買ってくれ。珍しい魔法かもしれないが、使える魔法を揃えてあるつもりだ。解らないことがあったら聞いてくれ」


「ああ、遠慮なく見させて貰おう。……だが、この紐はなんなんだ? 解くが、面倒な事をしなくても良いんじゃないか? わざわざ紐で縛っているんだろう? そのままでも良くないか?」


「それは、弟子の魔法と私の魔法を区別する為に括ってあるんだよ。今は弟子の魔法は売れてしまってない訳なんだが、混ざってしまうと困るだろう?」


「そういう事か。それでも面倒な事には変わりがないんだがな。いちいち解くのが面倒だし、戻す際も縛っておけという事なんだろう? 混ざるのを防止したければ、そうするしかない」


「その通りだな。括って戻してもらう必要がある。まあ、面倒なのは認めるが。他にいい方法が無かったんだよ。いい方法があれば、教えてくれると助かるんだが」


「……いい案が思い付かないな。画期的な案があれば良いんだろうが、俺には思い付かないな。当面はこのままの方が良さそうだな。縛らないという選択肢を取る事は無いんだろう?」


「無いだろうな。混ざる方が危険だからだ。混ざっているのであれば、客足が遠くなるだろう? それは避けたい所だからな。面倒ではあるんだろうが」


「難しい問題だな。混ざっている魔法屋なんかは使いたくもない。だが、いちいち紐で縛るのも面倒だ。何か解決策があれば良いんだがな」


「なるべく探しては居るんだけどな。それはそうと、名前とクラン名を教えてくれないか? 名前と顔は一致させておきたくてな。後は狩場も教えてくれると助かる」


「俺のか? 俺はマリオ。クランは翼を享けし者に所属している。狩場は平原だな。多少奥まで行くが、それでも最近は日帰りが多いって所だ」


「翼を享けし者か。確かリックという魔法使いが客に居たと思うが、同じクランだったと思うんだが、どうだ?」


「いや、全員の名前を覚えている訳じゃないからな。魔法使いも37人居る。交流の無い奴も居るんだよ。リックか。聞いたことがある様なない様なって所だな」


「そうなのか。知っているものだとばかり思っていたよ。そうか、クランの中でも知らない人は居るのか。それはそれで困らないのか?」


「困ることは無いな。交流が無くとも狩りをすることは出来る。名前をいちいち覚えているかといわれると、な? 特に前衛なんかは覚えられないくらいに居るんだからな」


「それもそうか。グループが違えばそうなるのか。まあいい、とりあえず、この店のおススメの魔法といえばこの魔法なんだ。雷属性ではあるが、平原の魔物であればどの魔物でも効果があるはずだ。もしかしたら、この魔法を見ているかもしれないな」


「雷属性か。属性相性的には間違っているが、それでもおススメなんだろう? まあ一応買ってみるか。良かったらまた買うだろうし、悪かったら、魔力の相性次第だな」


「そうしてくれ。クライヴ君、会計だ」


「はい。中銀貨1枚になります。……丁度頂きました」


「毎度どうも。またどうぞ」


 行ったか。居たかどうかを覚えていない。そういう事もあるだろうな。大きなクランになってくると、全員の名前と顔を覚えるのが難しいだろうし。37人くらいなら覚えても良いと思うんだが。

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