421話 10/23 ウィリアム来店
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アンデッド、個人的には大器晩成型の魔物ではないかと思っている訳なんだが。前世のゲーム知識で悪いんだが、アンデッドは後半になればなるほど強くなるイメージがあるんだよ。
序盤で出てくるアンデッドは、そこまで強くはない。遅いし柔らかいしで、倒しやすいというのがイメージとしてあるんだよ。中盤以降のアンデッドは、嫌らしい事を平然とやってのけるから、本当に厄介だと思うんだよな。かなり強化がされると思っているんだよ。
耐性もそうだが、目を見張るのが耐久力。高いHPに高位の物理耐性、作品に寄っては、斬撃や刺突なんかの耐性も持っている。実体がないアンデッドなんかは物理無効も持っていたりするしな。そして、何よりも状態異常が強い。麻痺に毒、呪い等の状態異常にしてくるんだよな。
対策が必要な魔物へとなっていく。そんなイメージがあるんだよな。まあ、光魔法や聖魔法なんかには、アンデッド特効の魔法があったりもするくらいには厄介な魔物の位置づけなんだろうと思っている。対策さえしていれば、そこまで怖いものでは無いんだが。
レベルを上げて物理で殴るという戦法が使えないのがアンデッドと言ってもいい。大体MPを使わないといけないんだよな。消耗をさせてくるという点で、非常に厄介だ。
また、作品によっては、物量で攻めてくるから厄介なんだよな。騎士団長のアンデッドとか居て、アンデッドを指揮し始めるのが面倒でならない。数で押されたら、それはそれは面倒なんだよ。
しかもリッチなんかの魔法を使うアンデッドも出てくる始末。アンデッドは後半になればなるほど強くなる。この世界ではどうなのかは知らないが、個人的には、後半に強くなる部分は健在だと思うんだよな。ワイバーンのゾンビとか居ても可笑しくはないだろう。
本当に光属性の魔法を作らなくても良いのかという事にもなるんだが、危なくなったら魔法兵が出ていくだろうと思っている。上級魔法をぶっ放すのかは解らないが、まあ、大丈夫だろう。
冒険者の魔法使いにとっては、稼ぎ時でもあるんだよな。闇属性の魔石を落とすのがアンデッドだからな。闇属性は割と貴重品である。手に入れられる時に入手しておかないとな。
魔法作りには余り関係が無いんだがね? アンデッドの皮紙ってそもそも無い事が多いからな。ゾンビやグールなんかは皮紙が取れない事は無いんだろうが、スケルトンやゴースト、レイスなんかは、そもそも皮が無いんだからどうしようもない。
魔道具では、使うかもしれないだろう? 詳しいことは知らないんだがね? 魔道具の専門家という訳でも無いからな。魔道具は使わせてもらっているが、作ることに関しては素人と何も変わらない。アイディアは出せるが、実現可能かと言われたら、私では無理だと言える。
とにかく、アンデッドの季節がやってくるんだよ。カレンさんの予想が正しければという話にはなってくるんだが、準備をする事も無いし、来てくれれば有難い話だ。
不良在庫の雷魔法が売れるからな。ノイジーバード相手にも撃てるんだろうが、アンデッドの方が確実だろう。アンデッドは飛行能力のある奴も少ないし。
ゴーストやレイスは空を飛ぶだろうと思うだろう? 話によればだが、あれらはある一定以上の高さには行かないらしいんだよな。何でかは知らないけど。
飛んでいるのは飛んでいるんだよ。だけど、魔法が届かない場所にまでは行かないらしいんだよな。詳しいことは、専門家に聞かないと解らないんだが、既存の魔法で大丈夫だという事なんだよ。
売れ残りの処分が出来るのであればなんでもいいけどな。完売までの時間が短くなるという事は良い事である。12月の中頃までは完売しないのかなって思っていたからな。アンデッドの季節が来てくれるのであれば、完売も見えてくる。良い事だな。
魔法は売れてくれた方が良い。どんどんと使ってもらって構わない。売れない魔法を作っておいてなんなんだが、売れる状況になってくれるのであれば、これほど有難いことは無い。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「こんにちは店主さん。また来てしまいました。今回も仲間の分も買っていきたいんだけど、良いかな? 評判が結構良くて、皆、また使いたいって言っているんだ」
「ああ、まとめ買いは大歓迎だ。どんどんと買っていってくれ。それとだな、昨日コルランという魔法使いが来ていたぞ。確か同じクランだっただろう? 仲間に配ると言っていた割には、コルランには配ってなかったんだなと思ってな」
「え? コルランさんが来ていたんですか? 確かにコルランさんには渡しませんでしたけど、要らないって言ってたんですよね。自分で探したいからって事だったんでしょうか」
「さあな。詳しいことは解らないが、魔法を買っていってくれたぞ。まとめ買いも構わないが、魔法屋の場所を教えてあげてくれても良いんだぞ? その方が楽できるだろう?」
「いや、でも、魔法屋の場所を教えてしまうと、混雑するじゃないですか。それは、僕は嫌かなって。身勝手で申し訳ないんですけど、教えて混雑するくらいなら、皆の分を買って行った方が僕としては良いですね。それでも、大分魔法が減ってきましたけど」
まあ、そうだろうな。割と早い段階で見つけてくれたウィリアムには、この魔法の量は少なく感じるだろうな。でも、仕方がないんだよ。売れて行っているのはその通りだからな。
客が増えてきているのは良い事なんだよ。まだまだ客が来て欲しい所ではあるんだが、今の所でも、そこそこの売り上げになっているんだ。完売まであと少しと言ったところか。
「始めの頃に比べたら、大分魔法が減ったからな。魔法屋としては有難いことではあるんだよ。魔法が売れてくれないと困るからな」
「それは解るんですけどね。それでも、確実に魔法が手に入るここが繁盛するのは、やっぱり残念と言うか。売れてくれない方が僕としては選ぶ自由があって良いんですけども」
「流石に流行らないのは勘弁してほしいな。売れてくれた方が良いんだよ。どんどんと客が増えて来てくれる方が良い。まあ、この山が無くならない限りは完売は無いんだがね」
「ああ、雷属性の山ですよね。あの特殊な雷属性の魔法とは違うんですよね? 何がどう違うのかって余り解っていないんですけど、効果が違うんでしたよね?」
「そうだな。雷属性の魔法を作ろうとして作ったのがこっちの山だ。それとは別に、効果を重視して結果的に雷属性になったのがこっちの魔法だ。同じ雷属性の魔法だが、作られた経緯と作成方法が違うからな。普通の雷属性の魔法は、ノイジーバードに使うべきだろう。後はアンデッドだな」
「そうですね。ノイジーバードに使えるとは思うので、その時になったらお世話になるとは思うんですけど、12月ですからね。まだ流石に準備するには早いかなって」
「ところがそうも言ってられないかもしれないんだよ。11月にアンデッドの季節が始まる可能性があるらしい。まだ推測レベルの話なんだが、どうも魔物の行動範囲がおかしくなったり、見かけない事も多いそうだ。だから、その時になったら、雷属性の魔法が売れていくだろうな」
「え? アンデッドの季節が来るんですか? ……それは、ちょっと面倒ですけど、稼ぎ時ですね。目一杯魔法を使っても収支が黒字になりますからね。そうなんだ。アンデッドの季節が始まるのか」
「らしいぞ。私が直接確認したわけでもないし、そもそもアンデッドの季節の前兆なんて解らないからな。話半分に聞いておいてくれ。だが、言ってくれた人は、ほぼほぼ来るだろうと思っていそうだったがな。魔法は何の属性でも良いんだろう?」
「そうですね。光属性があればとは思いますけど、それ以上に数を重視した魔法が使われやすいですかね? アンデッドは魔法に弱いですから。あ、ワイルドボアの魔法とかも良いですよ。あれは持続時間が長いですし」
「そうか。まあ、好きな魔法を使ってくれればいいさ」
「そうですね。あ、今日はこれだけ貰っていきます」
「クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨12枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。配っている筈だが、何故か貰っていなかったコルラン。自分で見つけたいというのもあながち間違いではないのかもな。気持ちは解らんでもないからな。自分で見つけた方が色々と捗るだろうし。だが、教えてくれても良いんだけどな?




