420話 10/23 カレンさん来店
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でだ、+3の魔法をどうするのかなんだよな。スーザンに預けるしかないんだけど、実験を頼まないといけないんだよな。快く受けてくれるのであれば良いんだが、有料でやって貰うという事も考えないといけないんだよな。まあ、まずは限界まで強化するつもりではあるんだけども。
+4になった場合は、+10くらいまで強化出来るのではないだろうかという仮説が出来る訳なんだが、もしかしたら、延々と強くなる可能性も否定は出来ない。いや、初級魔法であるから、限界があるだろうと思っているんだけどな?
何処まででも強くなるのであれば、中級魔法が要らないという話にもなってくる。……魔力消費量が増えないのであればという限定的な話ではあるんだけども。
魔力消費量が増えないで、延々と強くなるというのは、あり得ないだろうと思う訳だ。初級魔法という括りの限界が来るか、消費魔力が増えていくという事になるのか。どちらかだろうな。
+3であれば、初級魔法4回分の魔力を消費するのではないかという推論が成り立つ。もっと少ない可能性もあるんだが、これ以上に多いというのは考えにくい。作り方が初級魔法であるのだから、順調に増えていっても4回分を超えることは無いだろう。
色々と考察が捗る。何処まで強くできるのか。効率が良いのはどのラインなのか。見極める事が多くある。もっと強くなるにはどうしたら良いのかなども含まれるだろうな。
今は同じ魔法を重ねているが、違う魔法を重ねた場合はどうなるのかなども検証してもらいたい所ではある。正直な所、それは貴族院に任せたい。無限の可能性があるんだから私ではリソースが足りないのだよ。大規模に実験をやる暇がないんだよな。
その点、貴族院の連中からしたら、やれることが増えたと喜ぶだろう。違う属性の魔法を重ねたらどうなるのか。他派閥の作り方で重ねた場合はどうなるのか。やる事は山ほどある。
研究というのは、試行回数が重要だ。どれだけの回数を熟したのか。どれだけのパターンを熟したのか。考えるだけでも無限にやる事が出てくる。
自分で出来ないのが残念だが、こればかりは人海戦術で何とかしてもらいたい。そして、一番試してもらいたいことが、魔力の色の違う魔水で浸けた場合どうなるのかなんだよな。
そもそも魔法として成り立つのかどうか、魔力の色が混じり合うのか、それとも上書きされるのか。疑問点は尽きない。やれることが多すぎてな。
もしかしたら、特殊な色も作り出せるかもしれない。ミーガンの色は金色だった。金色って、どの色を混ぜれば作れるのかが解らないが、作り出せる可能性はある。
私が考えるだけでも、このくらいは出てくるんだ。もっと何かしらの研究が始まっても可笑しくはないだろう。やれることは沢山あるんだ。どんどんと研究をしてくれ。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「こんにちは~。お久しぶりですね~。今回も~魔法を~見させて貰いますよ~」
「ああ、カレンさんか。その後の沼地の様子はどうなんだ? アンデッドの季節がやってくるだろうという推測があっただろう? 来るか来ないかはっきりはしたのか?」
「そうですね~。来るか~来ないかで~考えると~来るんじゃないかと~。マッドゴーレムの数が~減ってきましたし~、マッドフロッグも~手前では~見なくなりましたからね~。沼地で~何かあると思わせるには~十分な~異常だと思う訳です~」
「そうか。確定では無いが、高確率で来るんだろうという事なんだな。アンデッドには、何の魔法でも良かったんだよな? わざわざ光属性を作らなくても良かったと認識をしているんだが、どうだろうか。作れるのであれば光属性を作った方が良いのか?」
正直な所、光属性の魔法を作れるのかと言われたら、作れる。難しくはない。他の属性の魔法を流用するだけで十分なんだよ。ただなあ、アンデッドくらいしか使い道が無いんだよ。
売れ残った場合、高確率で次のアンデッドの季節まで売れない。他の闇属性の魔物が近くに居るのであれば、売れるんだろうが。残念ながら、この都市周辺では出ないんだよ。
わざわざ光属性の魔法を用意する必要があるのか。その問題は大きい。アンデッドの季節が終わるころには光属性の魔法を売り切っていないといけないんだからな。
「光属性の魔法ですか~。あった方が~便利ですけど~そこまでする必要は~無いと思いますね~。低位のアンデッドが~殆どですし~。中位のアンデッドですら~出てくるのか~怪しい所ですからね~。出ないとは~言いませんけど~」
「低位のアンデッドだけなのか? 中位のアンデッドが出てくる場合もあるんだろう? 普通の属性魔法で大丈夫なのか? 弱点じゃなくても良いのか?」
「なんと言いますか~余程の個体でなければ~判別がつかないんですよ~。例えば~ゾンビは~低位の魔物ですが~、中位は~グーラーゾンビと言います~。見た目では~判断がつかないんですよ~。戦ってみて~初めて解るんですよね~」
「それは、なんと言うか、雑だな。見分け方が解らないのか。ゾンビはゾンビという訳か。……そうなると、全体的に光属性の魔法をばら撒いた方が効率的なのか?」
「そうですね~。全員が~光属性の魔法を~使うのであれば~問題ないかと~。ただ~、光属性の魔法を~全ての店が作れるのかと~そういう疑問が残りますよね~?」
「ああ、そうか。店によっては、光属性の魔法の作り方を知らない場合もあるか。そもそも光属性の魔法が必要ないんだから、作り方すら知らない店があっても可笑しくはないな」
光属性が必要な地域であれば、作り方を知っているんだろうが、ここは必ずしも知っていないといけない訳でもない。低位のアンデッドは、そもそも魔法に対してもの凄く脆いという特性がある以上、わざわざ光属性を作る必要性が無いんだよな。
アンデッドは、高位のアンデッドになると、途端に厄介になるんだが、低位ではなあ。中位のアンデッドもそこまでの存在だし。そもそも見分けがつかないらしいから、どうしようも無いんだが。
わざわざ光属性を作るまでも無いんだろうな。そこそこの威力があれば、魔法は売れるんだから。アンデッドは魔法に対してもの凄く弱い。物理にはもの凄く強いんだがなあ。
剣で切り刻んでも生きている、と言うか、動きを止めないんだよな。アンデッドだから、生きてはいないんだよ。活動を止めるには、やはり魔法か。
「あれば使いますけどね~。ですが~光属性が無くとも~やる事は一緒なのです~。とにかく魔法を使って~アンデッドを倒すしか無いんですよ~」
「まあ、そうだろうな。どんな魔法でも良いんだからな。低位のアンデッドには魔法が良く効く。選ぶ必要も無いのか。この雷属性の山も、アンデッド用に売れていくんだろうな。不良在庫と言えばそうだから、売れてくれる分には有難いんだが」
「そうですね~、多分売れると思いますよ~。わたくしも~買う事があるでしょうし~。残っていればの話にはなるんでしょうけども~。恐らくですが~、アンデッドの季節が~始まった途端に~魔法が無くなると~思いますよ~」
「それ程なのか。まあ、完売してくれる分には有難い話ではあるんだがな。売れ残るよりは全然いいからな。使ってくれるのであれば、どんどんと使ってくれという感じだ。12月には売れていくんだろうが、アンデッドの季節がそれよりも早い可能性があるのか」
「感覚では~11月の初めごろから~20日程と言ったところでしょうか~。今回のアンデッドの季節が~どうなるのかは~始まってみない事には~解らないんですよ~。ではこれを~」
「ああ、クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨4枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。アンデッドの季節がやってくるのか。魔法が早く完売しそうで良かったな。これであれば、全部売れていくだろう。12月までには補充が必要そうだが。




