411話 10/22 ジョージ来店
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携行食屋が儲かる件について、儲かればいい。どんどんと儲けてくれればいい。限界まで儲けてしまえば良いんだよ。出来る事ならこれ以上の儲けが欲しいからな。お金は幾らあっても困ることは無い。結局は寄付金に消えていく訳なんだがね? 将来の建て替え費用の積立も必要だろう?
消えない水を出す魔道具が出来れば、もの凄いことになるはずなんだがね。まだまだ先の話なんだろうな。案は出してきたが、まずは軍から配備するだろうし。
軍からは、優先料という事でたんまりとお金を頂ければ良いと思うんだよ。軍がケチるなんてことは無いはずだからな。大量の水を持ち歩くことを考えれば安いものだと思う。
正直な話、軍が費用をケチると士気が下がる。普通に考えて、軍なんだからお金をしっかりと使って準備してもらいたい。負けたら終わりの世界だ。負ける可能性は可能な限り小さくしておかなければならないだろう。ゼロを目指すのが普通だとは思うんだがね。
特に公爵軍だからな。有象無象では困るんだよ。王国軍よりは小規模かもしれないが、その他どの貴族よりも大きな軍隊を持たないといけないはずだ。辺境伯を除いての話になるんだろうが。
辺境伯は流石にな? 国境を守るのが仕事なんだから、軍が小さい訳がないんだよ。下手をすると、量だけならば王国軍よりも多いのではないか? 質はともかくとして。
質をどうのこうの言うには、難しいと思うんだよな。質を上げるには訓練や実戦経験がものを言ってくるわけだ。辺境伯軍の方が実戦経験は多いのかもしれないが、訓練期間が殆ど無さそうだ。
実戦と訓練は違うとはよく言うが、訓練で動けない者が実戦で動けるわけがないんだよ。恐怖で動けなくなるか、命令とかけ離れた行動しか出来ないだろう。訓練は大切なんだよ。
軍隊は必要ない方が良いんだけどな? 平和であってくれる事に越したことは無い。だが、必ず平和は崩れる。現実とはそんなものだ。何方が原因になるのかは知らないが、平和を維持するのはもの凄く労力がかかるんだよ。軍事力も必要だしな。
それでも戦争は起きる。起こってしまう。結局はリソースの食い合いが発生するからなんだよ。リソースが無限であれば、戦争をしなくても良いんだろうが、無限という訳にはいかない。
資源には限りがある。土地には限りがある。不足した場合は、他国から奪わなければならない。こうなってしまうんだよ。一番は土地だろうが。人口が増えすぎると戦争になるからな。
住む場所の問題は深刻なんだよ。開発出来るのであれば、どんどんとした方が良いのは確かなんだけど、魔物の領域を開発し過ぎれば、今度は資源が足りなくなってくる。
土地と資源は両立させるのは難しい問題なんだよ。大抵何方かが足りない。だから、他国から奪う事になるんだよな。それが戦争だ。大規模なものは起きる前にある程度情報が流れてくるが、小規模なものは、それこそ頻繁にあるのが現状なんだよ。
公爵領はそもそも、国境に面していないどころか、中心地に近い場所にあったはずだ。戦争とは縁遠いんだよ。それでも最悪を見越して、軍隊を持っていなければならない。
辺境伯家がそう簡単に負けるとは思わないが、何かあれば派遣するくらいの事を考えておかないといけないのが貴族だ。私はそんなところに行かなくてほっとしているところだがね。
一番死にやすいのが兵士だからな。指揮官クラスも割と死ぬ。上級魔法が乱れ飛ぶ事になるんだからな。掠っても致命傷になりかねない。戦争に行って無事に帰って来られるとは思わない。
本当に良かったと思っているよ。無駄死にも良い所だっただろうからな。貴族的には名誉の死なんだろうが、名誉とか要らないから。実益が欲しい訳だ。家の為に死ぬなんてことは、まっぴらごめんである。それでも一般兵よりは死ににくいんだろうけどな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「店主ー、元気にしとるかー。また来たでー。何や最近儲けとるらしいやん。ええことやなあ。前のあれが早速出来たみたいやないか。何なら試してみたで。ええ味しとった。もうちょっと濃くてもええかもしれへんな。ああでも、あれ以上に濃かったら喉が乾くかもしれへんか」
「まあ、好みはあるだろうとは思う。思うが、臭みや何かを感じなかったか? その辺が一番の心配事なんだが。臭みを消そうと思うと、材料費が高くなるからな。出来れば今のままで行きたいところなんだよ。野菜を買うとなると、どうしても原価が上がってしまう」
「臭みなあ。そんなに感じへんだけどな? そもそもの話、臭みって何や? って所があるからな。ええ味しとったと思うけどなあ。干し肉を浸して食べても美味かったし、ええんとちゃうか?」
「そうか。気にならない程度であれば良いんだよ。あれは原材料から獣臭さが出ても可笑しくはないんだよな。原因となるものを取り除くことはしているんだが、それでも臭いと感じる人は感じるだろうからな。そういうものを使って作っていると言う事なんだよ」
「まあ、大体の予想は出来てるけどな。冒険者ギルドで貰って来とるあれやろ? 大規模にやってたらある程度バレるのはしゃーなしやろなあ。何で粉になっとるかは解らんけどな? 材料はあれなんやろなあって解っているって感じやな。真似されても仕方ないんと違うか?」
「真似はされるだろうな。されても良いと思っているんだが。先に売り出したというアドバンテージがあるんだから、少々の事であれば問題はない」
「大規模にやろと思たら金がかかるしなあ。金が無い奴は真似できても商売までは出来へん。上手い事出来てるなあ。似たような事をやろうと思っても、粉になる秘密が解らんとな」
「そうだろうな。そこが解れば、誰でも出来る商売だらかな。真似されるのは見越している。真似されても利益はきっちりと回収させてもらうけどな。暫くは独占販売をさせて貰う事になるだろう」
「自分らも多分買うやろな。今はまだええけど、1月くらいになってくると、流石に体を温めやんといかんからなあ。体を休めるのは当然やけど、それで体が冷えたら元も子もないからなあ。暖かいものは必須やで。どの道水は温めやんと飲めへんのやけどな?」
「そうだな。流石に水をそのまま飲むのはよろしくないからな。出来ればしっかりと沸騰させて飲みたいところだ。お茶でも良いんだろうが、腹は貯まらないからな」
「まあ、ええもんを考えて貰ったって話やな。干し肉の消費量を減らせるのはええことやな。水が必要っていっても、そこまでの量や無いしな。これで水が大量に必要となったら困ったけどな」
「どうしても水は持っていかないといけないからな。荷物になるのは解っている。解っているが、水を飲まないのは一番やってはいけないことだからな。我慢は出来るだろうが」
「せやなあ。我慢は出来るで? 特に今くらいの気温ならな。でも、7月8月は無理やろ? 水飲まへんと倒れるからなあ。そんで1月2月も厳しいやろ? 温い方がええからな。寒いのは我慢ならへんのや。詠唱をミスる可能性も上がるしな」
「この辺の冬は寒くはないだろう? まあ、夏が暑いのは解るんだが、冬はそこまで寒くはない。もっと寒い所は、雪と言って、白い冷たいものが降ってくる。それが地面に積もるとどうしようもないくらいには困ると思うぞ。この辺はそれが無いだけでマシだな」
「話には聞いたことがあるけどな。雪なあ。見たことはあるけど、あれが積もるってなんやとは思うけどな。埃みたいになるって言うんやろ? 見たことないからな。感覚が解らへん」
「余程の寒波が来ない限りは大丈夫だろうとは思うけどな。そもそもだが、積もったら確実に活動中止にした方が良い。慣れない状況で戦うよりは、利益を捨てた方が良いだろうからな。雪が降ると足元がかなり危なくなる。注意した方が良い。沼地の感覚に近いか」
「沼地かあ。それは嫌やな。あっちには行きたくもないわ。専用の装備が必要やしな。雪も専用装備があるんやろか? その辺は詳しくないんやけど?」
「専用の装備は必要だろうな。特に足元だ。滑るし濡れる。沼地と同じような装備が必要になってくるだろう。特に濡れるのが拙い。色々な病気にもなるしな」
「はー、それは面倒やな。雪が積もったら活動は止めにしておいた方が無難やなあ。それで言う事を聞いてくれるんかって所があるんやけどな? 今日はこれだけ買っていくわ」
「ああ、そうした方が良い。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨6枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。雪はこの辺で積もったことは、生きてきた限りでは一度もない。と言うか、降った記憶もない。夏場は暑いから、この辺では降らない可能性もあるんだがな。ただ、天気は予想が出来ないんだよ。衛星がある訳でもないからな。




