407話 10/21 簡易スープの素完売
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いつも通りにお客が来て、いつも通りに魔法が売れていった。良い事だな。もうちょっと新規の客が来てくれると嬉しいんだが。
贅沢は言ってはいけないだろう。来てくれるだけで有難いんだから。冷やかしも来ないしな。冷やかしがあるのかは解らん。でも私も良く冷やかしに行っていたからな。
殆ど売れ残りを見ていただけなんだけどな? あの時は何で朝早くに来ているのに、こんなに魔法が少ないんだろうかとは思ったんだが、今なら解る。売れ残りだったんだろうな。基本的には売れ残りも売らないままに店を閉めるんだろうが。
売れ残るって事がまず無いんだよな。売れ残りがある時の方が珍しい筈なんだよ。私の店の様に何十も売れ残っているわけがない。精々数個残っていれば多い方なんだから。
もう暫くは売れ残りが出続けるんだよ。仕方がないだろう? そこまで客足が多いわけでは無いんだから。有名店になってくれると大きく変わってくるんだけどな。
まだまだ先の話だ。弟子の10人や20人は抱え込んでからでないとな。普通の魔法屋はその位の人数を抱え込んでいる筈なんだよ。50人でも驚かないな。
まあ、頑張って増やしていくしかないんだよ。寄付金を沢山教会に流さないといけない。魔法屋をやってくれる子供を探さないといけないんだからな。先は遠いなあ。
そんな訳で、飯を食いに行って、魔法を作った。魔法の実験も忘れずに行っているぞ。とりあえず、+2になるのかどうかの実験だな。+1で終わりって事は無い筈なんだよ。
何処まで強くなるのかねえ。+5くらいまではいくんだろうか。そうなってくると値段も相談しないといけないんだよな。流石に高すぎても売れないからな。丁度いい所で落とし込めれば良いんだけど。
際限なく強くなるわけがない。初級魔法なんだから、限界はあるんだよ。限界が何処なのかって話だ。遠くにあるのか、近くにあるのか。中級魔法にどれだけ迫れるのかというのが課題だな。
中級魔法を使ったことも碌に無いわけなんだがね。中級魔法は魔力を調べる時に使った以来か? その位だな。威力は確かに強かったと思うが、初級のどの位と言われたら、難しい所がある。
凡そ10倍と考えて貰えば良いんだろうか。威力的な意味でだな。数や射程は10倍にもならないんだよな。作り方が悪いのかもしれないが、大体数は5倍、射程は3倍と言ったところなんだよ。単純に強くなるわけではないというのがポイントだな。
魔法によって、何処を強化するのかが重要になってくるんだろうとは思うんだけどな。威力を重視するのか、数を重視するのか。1撃の重みを考えると、威力なんだろうか。
数だけ増やしても、初級魔法をばら撒けば良いだろうって考えになるだろうし、やはり威力が問題になってくるんだろうとは思う。射程も大きな要因ではあるんだが、射程って余り重視されていない様にも思うんだよ。遠距離からの攻撃が重要だろうと思うんだけどな。
斥候と合わせて、長射程の魔法を打ち込んだ方が強いと思うのは私だけなんだろうか。視界外からの攻撃は強いと思うんだよな。まあ、初級魔法でも十分に出来ている訳ではあるんだが。
その辺は魔法陣魔法の個性だよな。射程がもの凄く長いのがポイントなんだよ。数はその分少ないけども。追尾能力もあるし、十分だとは思うんだけどな。
まあ、とりあえずはいつもの配分で魔法を作りました。麻痺魔法だけ強化に1つ使ったけどな。その他は変わり無し。それでいいと思うんだよ。平原に重きを置きつつ他の魔法も作る。
当面の間はこれで良いと思うんだよな。難しい事を考えるのは、10月の大量発生が終わってからでいい。その時はまた配分を考えないといけないだろうが、基本は平原がメインなんだよな。
どうしても平原で狩りをしている客が多い。そうなる様になっているんだからしょうがないとは思うけどな? 平原が一番広いんだからしょうがないよな。方角も違う訳だし。
平原で使いにくい魔法は、森でも使いにくいだろうし、沼地でも使いにくいんだろうな。基本が平原なんだよ。障害物も特殊環境も無いんだから。その分、魔物も多いんだけど。
森だとメインは樵の護衛になるんだろうと思う訳だよ。樵が木を切らないと、建物も立てられないんだからさ。ちゃんと植林はしていると思うぞ? そうしないと禿げるからな。
森を失くしたら問題にしかならない。木材は必要だからだ。最悪はレンガで何とかするんだろうが、レンガを作るとなると、マッドゴーレムを大量に倒さないといけなくなってくる。
マッドゴーレムは泥だからな。焼きレンガにはなるだろう。火力は魔石で何とかなるんだから、木材である必要は無いんだよな。木材はあくまでも建材として利用をするんだよ。
端材なんかは、第1スラムの方で焚火に使われたりするんだけどな。火事を起こして吹き飛ばされるのもあの辺だからなあ。一番広いのは第2スラムな訳だがね。第2スラムでは魔道具を使っている所が多いからな。少なくとも職はある人たちなんだよ。
職がない、もしくは圧倒的に賃金が少ない人たちが住むのが第1スラムなんだから。行きたいとは思わんし、あそこで商売をやろうとも思わない。普通に都市でやればいいだけの話だからな。貧困層からわざわざお金を取ってやろうとは思わんよ。
そもそも出せる金額が少ないんだから、どうしようもないんだけどな? 出せる金額があるのであれば、第2スラムに住むだろうし。好き好んで第1スラムに住んでいる人も居るんだろうけどさ。
なんだかなあ。もう少し何とかならんのかねえ。冒険者も出来ない破落戸なのか、冒険者にもなりたくない破落戸なのかは知らないが、もう少し何とかなるとは思うんだがなあ。
その為のクランなんだし。団体に所属することを良しとしない人たちも一定以上は居るんだよな。仕方が無い事ではあるんだけど、教会も面倒を見ているから、生きていられるんだし。
行政側が何とか活用してやらないと難しいのかねえ。無理に仕事をしろと言ってもしないんだろうけどな。徴兵してやって、最前線で戦わせればそれなりに出来るんだろうけど。
捨て駒にしか使い道がない訳では無いとは思うんだが、手っ取り早く使おうと思うと、捨て駒なんだよな。言う事を聞くのかという問題はあるんだが、兵士よりも弱いからな。集団戦も得意という訳ではないし。兵士に幾分かの余裕があるだろうな。
カランカラン
「いらっしゃ……ああ、今日の売上か。だが、早くないか? 魔法を作り終わった程度だから、まだ夕飯の時間にもなっていないんだが?」
「すみません。今日の売り上げを持ってきました。今日は2万食全部売れてしまったので、小金貨6枚の収入になります。早々に売れてしまったので、今は明日の分を作っている最中です」
「何? もう売れてしまったのか? 予想よりも早すぎるな。中央通りだからってこんなに早くに無くなるものなのか? 売れ方はどんな感じだったんだ?」
「売れ方は昨日と同じですね。100食程度を買っていく人がメインになります。なので、今日もまた壷を買い足しに行きました。新規のお客さんばかりだと思います」
「壺代も徴集しているからな。それでも2万食出てしまった訳か。これは、早々に生産量を増やさないと駄目かもしれないな。皆は作り方には慣れてきたか?」
「慣れてきていると思います。ですが、作る時間は変わりませんよ? 水が無くなる時間は一定ですし、それ以上にはならないと思うんですが……」
まあ、それはそうだ。水が消えるのは一定だろう。早くても遅くても問題なんだけどな? 早すぎても出汁が出ないし、遅すぎても効率が良くない。
やる事は単純なんだけどな? 鍋と魔道具を増やせば解決する。1人に付き、3つ4つの鍋を管理してもらえば良いんだよ。場所は狭くなるが、仕方がないよな。出来る限りで良いんだから。
「効率を上げるには数だ。魔道具と鍋を追加で買ってきてくれ。まずは1人2つずつだな。慣れてくれば、3つ4つと増やしていけばいい。そうやって効率を上げていけばいいんだよ。まあ、その分は忙しくなるんだが、その内手当も考えるからさ」
「解りました。明日の買い物に足しておきますね。費用は売り上げから使えば良いんですよね? 2万食と言っても、誤差はありますし、お釣りの分も残してありますから」
「勿論だ。店の金を使ってくれて構わない。こっちに回す金が多少少なくなっても、元は取れるようになっているからな。出来る限り拡大していこう」
簡易スープの素が売れると、魔法屋も人員を多く配置できるようになるんだからな。どんどんと事業を大きくしていこう。投資は大事だ。金をしっかりと使っていかなければならない。どんどんと増やしていく分には問題がないんだよ。




