392話 10/20 リック来店
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魔法に魔法を重ねる。限界はあるんだろうが、出来なくはないと思ったんだよな。スクロールになった魔法に更に魔法を書くなんてことは、誰もやったことが無いとは思うんだよ。
かなり常識と違ったことをやろうとしているとは思っている。魔法の重ねがけなんてものは、普通はあり得ないと思っても仕方がないんだよな。私も今まで可能性を考えたことも無かったんだ。ふとした閃きが降りてきたから、こうやって考察をしているんだが。
要は、魔法+1を作るのと同じだと思うんだよな。ゲームでもよくあるだろう? 魔法ではなくて、武器や防具の方がピンと来るかもしれないが。強化石なんかを使う奴だな。
ゲームによっては、無限に強化出来る作品もある。限界は設定されているんだろうが、誰も限界値まで強化したことがないって奴だな。大抵、確率で強化値が下がるという設定もあるから、余程運が無い限りは無理なんだけどな。それか、チートを行うか。
ゲームであるからこの世界でもあるというのは、早計だろうとは思う。思うが、出来ないとは思わないんだよな。出来ても良いだろうとは思う。中級魔法にまで到達するのかと言われたら、しないとは思うんだが。流石にそこまでの領域にはならないと思っている。
重ねがけも全く同じ書き方で良いんだろうか。それとも、別の何かを混ぜた方が良いんだろうか。混ぜるというのは、余りよろしくないとは思うんだけどな。特に属性を混ぜるのは。
両方の属性を持つようになるのか、全く別の属性になるのか。その辺りは全くわからない。イメージ的には、失敗すると思っているんだが。反発すると思っている。
単純な強化であれば、受け入れられるとは思うんだよな。強化であればという事なんだが。別の方向性を持たせようとすると、失敗すると思うんだよ。なんとなくの感覚ではあるんだけど。
ゲーム脳なのは仕方がない。そんな表記をするのはゲームくらいなんだから。魔法+1になる可能性はあるんだ。無いとは思わない。違う方向性を付け加えるのであれば、それは+1とは言えないだろう。
とりあえず、試してみるのは試してみるが。試行回数は少ない方が良いんだよな。大々的に実験をやるには、難しい所にまで来てしまっている。店の運営的にな。魔法を次々に作らないと、売り切れになるという所まで来ているんだ。在庫は確保しておかなければならない。
良くて1つを実験台にするくらいが関の山と言ったところか。実験を繰り返すのにも勇気が必要になって来るけどな。何処まで強化出来るのか。それが問題だ。誰が使うのかは、後で考える。
とりあえずは作ってみない事には始まらないだろうな。やってみて、駄目なら諦めれば良いんだから。新たな魔法という訳にはいかないが、何になるのかは調べておきたい所ではある。
実用性が皆無だったとしても、可能性の追求はしておくべきだろう。結果、2つの魔法を使った方が良いという結果になるかもしれなくてもだ。やることに意味があると思っている。
魔法の作り方は色々なんだよ。派閥があるくらいには。それでも、初級魔法が中級魔法に近づける可能性があるのであれば、追求しておくべきだと思うんだよ。やる価値はあると思う。
中級魔法を超えるのは、流石に無理がある。素材の限界があるだろうからな。何事も限界というものがあるんだよ。ゲームと一緒の様に考えても良いのかという疑問は残るんだけどな。
+がある世界なのか。あれば色々と大きな事になってくると思うんだけど。特に上級魔法を使っている魔法兵たちの魔法が化物になる気がするんだが、公開は後々だな。
実験結果を纏めないといけないが、何処までの実験とするのかだな。詳しい事は研究者たちがやればいいとは思っているんだよ。私がやる必要は無いと思っている。わざわざする意味も無いからな。
実用性だけを追い求めていった方が良いと思うんだよな。使えない魔法を売っても仕方がないんだよ。使える魔法だけで良いんだ。研究機関では無いわけだからな。
研究機関を作る気は更々ない。そんな事は、貴族院に任せておけばいい。組み合わせや何からは、研究者が勝手にしてくれると思っているんだ。私がやる必要が無いよな。下手に組み合わせて売れない魔法を作っても困るんだよ。あくまでも店をやっている訳なんだからな。
ロマンは解るし、追い求めたいのも解る。が、まずは金だろう? 金がないと何も出来ないからな。金を稼がないといけない。寄付金に回すだけのお金を稼がないといけないんだよ。
魔法の実験は後でも出来るが、やれるだけの暇と労力があるのかどうかだよな。毎日完売御礼となってしまっては、おいそれと実験をする事も敵わなくなりそうだ。これが作りたいって魔法は特には無いんだけど、思い付いた時に実験が出来る体制であれば良いんだが。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「ああ、また来たよ店主さん。魔法を見させて貰いますね。今日もまた、あの雷属性の魔法が欲しいんですけどありますか? あれがあると全然違うんですよね。楽って言ってしまうと、いけない気がするんですが、緊急に魔法を選ばないといけないって時には重宝するんですよ」
「ああ、在庫はあるから見ていってくれると助かるな。雷属性の魔法は、私もいい出来だと思っているからな。他の店にはおいていないだろうし、この店の売りになる魔法だからな」
他の店も作れるとは思うんだけどな。電流の概念を知らないと無理なんだが。いや、電流の概念が解っているかと言われたら、解っていないんだけどな。電子の移動がどうのこうのって話だったか?
まあ、魔法を作る分には困っていない。化学の知識なんてそんなものだ。詳しい人に聞いた方がいいぞ。一般人には難しいからな。中学校レベルの事しか知らないと思ってくれ。
魔法に落とし込むには、色々と知識が必要なんだ。魔法以外でも知識は必要なんだが、生憎、そんな知識は大量に持ち込めている訳ではないからな。
検索ツールでもあれば別だったんだろうが、そんなものはない。当然だよな。インターネットがあれば、大抵の事は調べても出てくるが、こっちにそんな便利な物は無いんだから。そもそも発電所から無いんだから、無理だろう? 魔道具でどうにかなるのかは知らないが。
「良いですよね。この魔法。使いどころを選ばないし、大抵の魔物の相手を出来るし。ウルフに追われているワイルドボアを相手にするのに丁度良いんですよね。突進の勢いが違いますから。必死で逃げているから、当然の事ではあるんですけど」
「そう言えば、ワイルドボアはウルフに捕食される側だったか。良く解っていなかったはずだが、何故に魔物が居ないくならないのかも研究されていたはずだ。捕食する関係があるんだから、何かあるんだろうとは言われているが、どうなんだろうな?」
「さあ? それは考えても解らない事なので、研究者に任せますけどね。僕らはどうしたら効率的に狩れるのかってのを考えた方が良いでしょうし」
「だろうな。効率的に狩れるのであれば、それに越したことは無いだろう。ただ、魔物も考えるだろうからな。簡単にとはいかないだろう?」
「そうですね。特にウルフなんて、集団行動をしてきますからね。単純に襲ってきてくれるだけならどれだけ楽か。動きも把握しないといけないので、ウルフは強敵ですね」
「統率を執っている個体を探さないといけないんだろうな。解りやすいリーダーが居れば良いんだろうが、群れが全体としてそう在るべきとなっている場合は、難しいだろうな」
「ですね。そういう時には、ここの魔法が役に立つんですけど。大抵に追尾の機能がついてますからね。ウルフって避けるって行動もするんですよ。厄介なんですよね。あ、これでお願いします」
「クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨6枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。ウルフは集団行動をする魔物だからな。基本的に魔物は集団で居るんだが、集団行動をするのかどうかは別の問題なんだよ。集団で襲い掛かってくるのはそうなんだがね。
要するに狩りの動きをしてくるのかという事になる。ワイルドボアは基本的に真っ直ぐ突っ込んでくるだけだし、ゴブリンも1対1が沢山あるって状態になるんだよな。ウルフは違うんだよ。
明らかに追い込みをする役割を持った個体が居るし、そうなる様に誘導してくるからな。その分、役割を潰すと、烏合の衆になるんだが。対処がし易いのかと言われると微妙だな。
追尾機能のある魔法はやはり便利だと思う。役割破壊が簡単に出来るしな。避ける行動をとるのは普通だと思うかもしれないが、ゴブリンはそんな事を考えないしな。




