383話 10/19 グロリア来店
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さて、向こうも上手くやっているとは思うんだが、心配ではあるんだよな。確実に出来ていると思う反面、まだまだ出来ることがあったんじゃないかと思えてしまうんだよ。携行食はあれ以上には出来るが、やらない方が利益に繋がると思うんだ。
特に豚骨スープだからな。若干の野生臭さがあるんだよ。気にしないでも良いレベルだとは思うんだけどな。気にしたところでどうしようも無いとは思うんだが。
臭みを取るために野菜を煮込んだら、原価が高くなってしまう。それは避けたい。と言っても、灰汁をちゃんと取れば、臭みなんて殆ど感じないようになるんだがね?
料理の素人でも灰汁くらいは知っているさ。取った方が良いんだろう? 良く解らんが、あれが臭みになるんだから仕方がないよな。臭い方が良いって人も中には居るんだろうけど。
ジビエって物は、臭みがあってこそという人種も居るんだよな。独特の臭みを楽しむ人が居るんだよな。私は臭みが無い方が良いんだが。何が悲しくて臭い飯を食べたいのかが解らない。
ジビエの醍醐味なんだと言われてもな。魔物肉はジビエと言っても良いんだろうか。なんかこう、別の何かの様な気がしないでも無いんだが。ジビエの定義も良く解っていないんだから、仕方がないだろう? 美味いのが正義だ。それ以外に何も無いんだよ。
まあ、他の何かを考えるのにはいい機会なんだけどな。携行食屋を始めるとして、他に何が出来るんだろうか。真似はされるだろうと思っているが、利益を出せれば問題ないんだから。
食に関して、まだまだ出来そうな気がするんだが、何が出来るだろうか。出来ないことはないと思うんだが、何をと言われると解らなくなる。私には料理の才は余りないんだ。
前世でも料理をした記憶が余りない。カップ麺は料理と言えるのだろうか。それであれば、結構な場数を踏んでいるんだが、流石に無いだろう? お湯を入れるだけの作業を料理とは言わない。料理人を馬鹿にしていると思われてしまう。包丁? 握ったのはいつ以来だろうか?
私の特技を副業に出来るのであれば、良いんだろうが、残念ながら特技なんてものは無かった。普通に仕事をして、普通に生活をしていた。それ以外に求めていなかったんだ。
一般人が何かできると思うのか? 珍しいものを作れる人が居ても不思議ではないとは思うが、私は普通の人だったんだ。仕事以外に何かを出来る訳ではない。
家事労働は苦手だ。全くできないほどには苦手だ。洗濯機くらいは使えるが、それ以外が壊滅的だな。食器を洗うのも出来るが、それも食洗器に任せる事が多かった。
便利なものは使ってなんぼであるとは言われていたが、殆ど何も出来ないというのが解ってしまったからな。異世界にくるのであれば、もっと準備が出来たのかもしれないが、普通はそんな想定をするものではないしな。異世界に行けると言っても、誰も信じないだろう?
妄想の類だと言われてお終いだな。しかもなったのは一般市民。貴族の生まれではあるんだが、既に平民に落とされた後だからな。何か出来ることがあれば良かったんだろうが、今さらだな。
貴族に残りたかったのかと言われても、残りたいとは思わなかった。生活が良かったと言っても、そこまで変わらない。食事が少し豪華なくらいだ。本当にそれだけだったからな。
平民である方が楽でいいと思うんだよ。私は何も出来ないんだがね。家事がもう少し出来てくれれば良かったんだろうが、出来ないものは仕方がない。諦める他無いんだよ。
前世の知識も、もう少しあってくれればと思う。もっと役に立てていただろうに。雑学が得意な人は、もっと色々と出来たんだろうが、私には出来ないんだよ。1つでも特技があれば良かったんだが。
仕事人間になると、仕事の事しか考えられなくなってしまうんだ。余暇の過ごし方は、仕事の疲れを取るのに全力になってしまうんだよ。それ以外も出来た方が良いんだよな。
趣味は持っておくべきだ。何の変哲もない趣味でも持っておくべきだな。私の様に、異世界に来ることがあれば、特技があるだけでも違うだろうと思う。どの位の人に当てはまるのかは知らないが。
今更、過去の事を愚痴ってもしょうがない。今出来ることをするだけなんだよ。出来ることがあるのかと問い詰めたいんだけどな。何か出来ることがあれば良いんだが。
副業をするのに、何か良いものは無いものか。魔法は作れた。それは良い。他だ。他に何か出来ることは無いのか。アイディアが出て来てくれないと、副業にならない。
普通の人は、そもそも副業をしないんだろうが、副業はあっても良いと思うんだよ。金を稼ぐ方法は、幾つもあって良いと思うんだ。1つだけしか駄目だという決まりごとは無いんだからな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「また訪問させて貰いましたわ。良い魔法ではありましたが、お弟子さんの魔法と店主さんの魔法を比べてみても、遜色ないのが素晴らしいですわね。前回同様、お弟子さんの魔法を優先的に買わせていただきますが、それでよかったでしょうか?」
「ああ、それで頼む。優先的に買ってくれた方が良いんだ。売れ残るよりはずっといい。まあ、少ないからな。その他の魔法については、私の魔法を買ってくれ」
「解りましたわ。ではそういう事にさせていただきましょうか。特に拘りもありませんし、必要な魔法を必要なだけ買っていかせて貰いますわね。ですが、この山になっている魔法はなんなんですの? そこまで売れていないというのは、余り知らないのですが」
「その山なら雷属性の魔法だ。しかも普通のな。ノイジーバードくらいにしか使い道が無いんだ。店を始めるに当たって、最初から6属性を作って置いてあったんだよ。そうしたら、雷属性が必要ないという事が解ってしまったんだ。その辺の調査はしていなかったからな」
「そういう事ですのね。それではまだ先の話になるんでしょうし、放置で良いですわね。こちらの雷属性の魔法の方が有用ですから。良い魔法である事には変わりがないのですよ」
「良い魔法なのは承知している所だ。自画自賛になるが、良い魔法だと思っているんだよ。足りない部分があれば、何とか出来るかもしれないから、言ってくれると助かるが。ある程度魔法は弄れるんだ。自由度はそこまで高くは無いんだが、何とかしようと思えば出来る」
「普通はそんな事を言いませんのよ? 作り方も秘匿されていることですし、ある魔法を使うしか無いんですの。変えられると言ってもどのように変えるべきなのかも良く解りませんわね」
「まあ、気が向いたらでいい。こう在って欲しいと思う事があれば、言ってくれれば何とか出来るかもしれない程度に覚えておいてくれ。それとだな。明日から携行食屋も始めるんだ。大通りに面した所で始めるから、是非にでも使ってやってくれ」
「携行食ですか? 普通は干し肉ですわね。後はパンでしょうか。持ち込んで料理をする事もありますが、面倒ですからね。泊りがけの時くらいでは無いでしょうか?」
「普通はそうなんだろうな。干し肉とパン。これがメインになってくると思っている。だが、売り出すのはスープだ。スープと言っても出来上がっている訳ではない。粉なんだ。その粉にお湯をかけると、スープになる物を売っているんだよ」
「スープ、ですか。また変なものを売り出したんですのね。良くは解りませんが、クランメンバーには伝えておきましょうか。今日はこれだけ買っていきますわね」
「ああ、よろしく伝えておいてくれ。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨6枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。クライヴ君の魔法が無くなってしまった。良い事ではあるな。使ってもらえるのが一番だからな。売れるという事は良い事ではあるんだ。広める分が無くなってしまったが、まあ良いだろう。
携行食の宣伝もバッチリだ。忘れていなければ宣伝をしていく。忘れる事もあるからな。特に話が弾むと忘れる傾向にある。気を付けないといけない。会話しているのは楽しいからな。本当はクライヴ君にも入ってきて欲しいんだがな。




