表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/464

38話 9/12 飯屋で宣伝、レッドベアで魔法を作ろう

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 9月12日闇曜日。昨日買い物に行ってきたからな。これで暫くは大丈夫だろう。また買い物に行かないといけなくなるかもしれないが、とりあえずはこれで何とかなるはずだ。


 店の方は開けておくとして、とりあえず朝飯だよな。時刻は大体6時半って所だろ。店を開けておくのかって話なんだが、開店時間が早い方が良いだろうからさ。


 朝飯はいつも通りだ。一番安いものを頼む。とりあえず安いもので良い。腹に溜まればそれでいい感じだな。どうせ野菜の炒め物だろうがな。


「おう。邪魔するぜ」


「どうぞ。冒険者か?」


「ああそうだ。なんだ? どうしたんだ?」


「ああ、魔法屋を始めてな。魔法使いに宣伝をしている所なんだ」


「あー、わりいな。俺らの所は魔法使いが居ないんだわ。使えるやつもいないことは無いんだが、1回しか使えないからな」


 大体はこんな感じである。魔法使いが居ないクランなんてザラにある。今までは居たんだがとか、今回の様に1回は使えるんだがなってところが多い。


 宣伝をしているが、実を結ばないのはそういう事だ。魔法使いのいるクランの構成員に当たる方が少ないんだよ。もっとも、当たっても駄目そうな場合も多々あるんだがな。


「そうか。それは残念だ。ただ、始めたばかりでな。客が少ないんだ。知っているクランで魔法使いが居る様なら宣伝だけしておいてくれ」


「おう。そいつと話をすることがあればな」


 こういう返事をするという事は魔法使いの入ったクランを知っている風に聞こえるが、実際は知らないというパターンが多い訳だ。だから宣伝になりはしない。


 別にいいがな。地道に客を増やしていくしかないんだからさ。少しでも知っているという人が増えれば、何かしらの伝手で魔法屋があるというのが伝わるかもしれない。宣伝をして損はない。


「はいよ。お待ち」


「何でえ。魔法屋様は野菜を食うのかよ。肉を食え肉を。力が出ねえぞ」


 まあ、お約束ではある。肉は冬場にたらふく食べるつもりだからな。秋は野菜で十分だ。それに魔法屋で肉ばかりを食べていると、確実に太る。それは回避しないといけないんだよ。


 体型を維持しないと服を買わなければいけない。洗濯が出来ないと言っているだろう? それなりに服を買いこまなければならんだろうからな。それは避けたいところなんだ。


 実家から沢山の服を貰ったとはいえ、体型が合わなければ着られないからな。体型の維持は大切な事なんだ。今後の生活の事も考えてな。洗濯をどうするのかが課題な訳だが。


 出来ないものは出来ないんだよ。勝手が解らん。やるのは良いんだが、何処までやらないといけないのかが解らんのだよ。まったく、誰か洗濯機でも作ってくれないものか。


 絶対に買うんだがな。洗濯を出来ない以上、買うしかない。洗濯機ならばなんとかなるだろう。洗ってくれる訳だからな。それ以上は洗濯機には望まんよ。


 さて、野菜の炒め物を食し、皿を返して帰る。金は先払いだ。そうしなければ逃げるやつがいるそうだからな。基本的には先払いのシステムだ。店とはそういうものだ。


 では戻ろうか。魔法屋をあけっぱなして来たわけだからな。警備結界が機能しているとみて問題ないはずだ。工房に入る扉はきっちりとカギをかけてある。裏口もな。


 だから大丈夫のはずだ。抜け道があるとは聞いた事は無い。抜け道があったら問題な訳なんだがな。まあ大丈夫だろう。信用しておいても大丈夫のはずだ。


 というかだな。この短時間に客が来るのかという所な訳だな。まず問題ない。そこまで認知されていない魔法屋だからな。この通り、帰ってきても客はいない。


 さて、どうするか。客が来るまで待っても良いが、やりたいことはある。レッドベアの魔法を作りたいと思う。どんな魔法にするのが良いのか。


 レッドベアの特徴として、火属性の魔物な訳だな。そして爪での攻撃と牙での攻撃がある。メインはどちらかと言えば爪だな。爪での攻撃をメインと考えるか。


 そして、爪や牙の傷跡なんだが、それが火傷をしたような傷になることが有名だな。血が出ずに放っておくと腐っていく厄介なものなんだが、それ用の薬がある。塗り薬だな。


 ただ、それを再現するとなると、結構面倒というか、なるべくなら再現したくないというか。普通で良いと思う訳でだな。形はレッドベアのものになってしまう訳なのだが。


 となるとどうするのが良い? とりあえずは風属性で作ってみたいところではあるんだが。現状風属性が一番売れるからな。風属性で作って置きたいところではある。


 融通が利く方が良いのか、利かない方が良いのかは解らんところ。個人的には利かない方が良いような気がしている。そうなると八芒星になるのだが、とりあえず、そっちの方向で考えてみよう。


 風属性は決まりだからここに風の文字を入れるだろう? メインは爪にしたいから爪の文字も入れておきたい。後は追尾して欲しいから追尾の文字も入れる。


 こうなってくると、後は何の要素が欲しいかという所なんだが、ある程度の速度は欲しいだろう。四つ足で走って向かう方が良いだろうな。それも書き込んでいくが、こっちは人語で良い気がする。


 後は、レッドベアだからな。威力を上げたい。威力も強める為に文字を書いておくか。単純威力にするか範囲にするか迷うところだが、此処は威力で。


 恐らくだが、かなり尖った性能にはなると思う。ゴブリンくらいであれば確殺してくれるのではないだろうか。楽しみだな。どういう魔法になるだろうか。


 多分、効果時間は短いと思われる。効果時間を延長する文字は書いていないからな。どのくらい持つだろうか。10分かそこらだとは思うんだけどな。


 まあなんにせよ、まずは魔石インクで清書をしなければ。魔水に漬け込むのはその後だ。まずは書いてしまわないといけない。待ち時間があるのがいやらしい所なんだが、どんな魔法に仕上がるのかが楽しみだな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] テンプレではない魔法の創造ってやっぱりワクワクしますね! はたしてどんな魔法になるのやら
[気になる点] 主人公も魔法の行使できるんでしょ? なら「汚れだけを押し流せ」って水属性のマッドフロッグの魔法で洗濯機作れば良くない?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ