379話 10/18 44人目の客
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実際問題として、食べ物関連の話って重要だと思うんだよな。現状、さしすせそが揃っていないんだから、どうしろというんだ。まあ、それ以外にも調味料はあると言えばあるんだが。
ソースは無理だろう? あれは野菜とか香辛料とかを混ぜて混ぜてする奴だから、高級品になってしまう。そもそもの配合比率も解らないからな。野菜選びも重要だろうし。
出来るとするのであれば、ドレッシング関係か? あれは植物系の油に野菜とか香草とか香辛料とか果汁とかを入れる感じだよな。一部解らない所もあるけど、概ね理解は出来る。
だが、ドレッシングが必要なのかという一面があるんだよな。何故なら、野菜には火を通すのが普通だから。生で食べることがまず無い。茹でるくらいならまあ、ドレッシングが必要かなとは思うけど、焼いた野菜にドレッシングは合わない気がする。ソースが欲しいです。
よくある話だが、マヨネーズチートなるものがあるはずだ。ドレッシングの一種だと考えても良いと思う。ドレッシングそのままだと思うんだけどさ。あれも油だったよな。
それと酢と卵黄が必要だったと思うんだけど、間違っていないよな? プレーンなマヨネーズであれば、この3つがあれば作れた筈なんだよ。酢が無いんだけどさ。代用品は無いわけではない。
レモンとか蜜柑とか、酸っぱい系統の柑橘系の果汁で何とかなった様な気がする。なった様な気がするが、そんな果物があるのかという話になってくるわけなんだよ。
少なくとも、私は食べたことがない。果物ってこの都市では栽培していないんだよな。商業ギルドに行けば何かあるかもしれないが、聞いたことも無いんだよね。酸っぱいだけの果物を栽培して果実を売るのかって話にもなってくるんだけどさ。普通は売らないじゃない?
酸っぱいだけの食べ物を売るのかどうかだよな。売っていれば、マヨネーズチートが出来る、訳もなく。卵が少ないんだよなあ。養鶏をしないと卵が手に入らない。高いんだよ。卵が。
それ以上にマヨネーズが高く売れれば問題は無いのかもしれないが、貴族が買うだけになるよ? そもそも卵を食べているのは貴族が殆どなんだから、卵は高級品です。
何故なら養鶏が儲からないから。卵を毎日産んでくれるって訳でも無いんだよな。鶏ってイメージとしては毎日卵を産む様な気がするが、それは間違っている。産まない日も当然ある。
確か昔の小学校の授業だった気がするが、鶏が卵を毎日産む理由を先生が話していたと思う。あいつらは卵が無くなったら産むとかいう習性があるらしいんだよな。
だから、産んで直ぐに奪取してを繰り返すと、最速で1日に1個卵を産むらしいんだよね。卵を作るためのカルシウムがあればという話にもなってくるんだけど。
当然卵の殻はカルシウムで出来ている。だからカルシウムが足りないと、卵を産まない。産めないともいうんだけどさ。そんな訳で、昔の人は、骨とか貝殻なんかを餌として与えていたとか。
後は、品種改良だよな。卵を早く産む鶏の卵を孵化させ続ける事に因って、毎日卵を産む鶏にしてきたというのもある。鶏卵用の鶏はかなり品種改良されているんだよ。
じゃあ、品種改良もされていない、普通の鶏が餌をちゃんと与えられていたとして、毎日卵を産むのか。答えはノーだ。1年で100個程産めば良いくらいの感覚だな。
確かだが、小学校で習った事だと、日本の鶏は年間に250個程卵を産むらしい。大体1週間に5個くらい産むんだそうだ。詳しい事は調べないと知らないけど、あれは生活の授業だったかな?
そんな訳で、卵も高い。油も植物油であれば良いお値段がする。酢の代替品である酸っぱい果実はそもそもの存在を知られていない。マヨネーズチートは無理そうなんだよな。
養鶏と果実農家をやらないといけないだろうな。それに植物油の農家もやらないといけない。簡単には揃わないんだよ。卵が良い値段するんだよなあ。それさえどうにか出来れば良いんだろうけど。
そして、卵があってもミルクが無いんだよなあ。パンに混ぜても良いし、バターにでもなるし、卵と牛乳があれば、色んなお菓子が出来そうな気がするんだが、それも無理である。
豚は居るんだけどなあ。豚さんは残飯処理に必要なんですよ。割と真剣に。牛も鶏も割と不味いものは食べてくれないんだよね。豚だけは食べるんだよなあ。あいつらほんとに何でも食うからな。
だから、他に良い副業が無いか探しているんだけどな。特に食べ物系で。これが出来るよってのがあれば良いんだけどな。特に思い付かないし、割と足りないものが多い。
豊富に何でもある訳ではないんだよな。都市なのに。別の所であれば、もうちょっと違うのかもしれないが、この都市では無理なんだよね。簡単にはいかんのだよ。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「ほう。こんな所に魔法屋があったのか。店主、魔法を見させて貰う。とにかく見ないことには始まらないからな。だから魔法を……ん? どうして紐で縛ってあるんだ? これでは中身が見れないぞ? まあ解くが、構わんだろう?」
「ああ、解いてくれても構わないが、見終わったら再度括っておいてくれ。その色で弟子の魔法と私の魔法を区別しているんだ。因みに白が私の物で、赤が弟子の物となっている。今は弟子が1人しか居ないから、2色しか無いがね」
「そういう事か。また面倒なことを考えたな。混ざらないのは良いが、純粋に見にくい。次の魔法を見るために使う労力が大きい。混ざらない点は良い点だが、他が悪いな」
「解っていることではあるんだが、それ以外に方法が無くてな。裏に何かを書くのも、あれなんだろう? 魔法使いに因っては、裏面に何かを沢山書くらしいじゃないか」
「そうだな。僕も書く派だな。邪魔になる文字は要らない。何も書いていない方が良い。端に書いておくというのも1つの手だが、それも嫌う者が居るだろうな」
「だろう? そうしなくても良い様にするには、色々と工夫が必要なんだが、行きついたのがこれだ。確かに見にくいのはあるが、混ざらないよりはマシだと思ってくれ。後、名前と所属クランと狩場を教えてくれないか?」
「いいぞ。僕の名前はオスカル。クランは最後の手袋という所に所属している。狩場は平原を選んでいるな。競合相手が多いが、やりやすいのは事実だからな」
「成る程、平原か。それならこっちの魔法がおススメだな。この魔法は平原の魔物であれば、どの魔物にも効果がある魔法になっている。使い勝手も悪くはないはずだ」
「ふむ? そんな魔法があるのか? あり得るのか? 少し見せて貰う。……これは、雷属性の魔法だな。しかも威力が高いわけでもない。形はさっきの魔法と同じく変な形をしているが」
「その魔法は効果を主体にした魔法になっている。威力や属性はおまけだな。その効果を実現するに当たって、威力と効果が決まった形になる。だからそういう事になるんだよ」
「これだけを見て、この魔法は良い魔法だとは判断しにくいな。良く解らない。やはり使ってみない事には解らんか。形も使ってみてからの感想になるだろう」
「是非に使ってみてくれ。そして、気に入ったらまた買ってくれ。思っている以上には変な魔法ではないからな。至って普通の魔法なんだよ」
「普通の魔法はこうはならないな。まあいい。とりあえず、2つ買っていくとしようか」
「クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨2枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。まあ、ね。このやり取りにも慣れたものですよ。雷属性だというのがネックになっているんだよな。気持ちは解らないでも無いんだけどさ。
効果がメインの魔法って殆どないみたいだからな。見たことない人も大勢居ることだろう。そもそも、微妙な魔法を掴まされる事もあるんだから、考えものだよな。




