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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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374話 10/18 ダニエル来店

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 朝飯を食べて、魔法を並べて、いつも通りに店を開店させた。これで良いんだよ。このルーティーンが大切なんだ。何も変わらない。変えるつもりもない。これからの作業があるからだな。


 そして、暫く待っていると、メルクリアと他10名がやってきた。今日も簡易スープの素を作って貰う。練習は必要だ。店を開くのはもう少し練習をしてからになる。


 店の建物も引っ越し場所も確保してある。今は引っ越してもらっている最中だ。そう、もう引っ越しの準備はしてもらっている。旦那や子供が引っ越しの作業を進めている最中なんだ。


 家族が全員必ず働けると言う環境にあるのであれば、第2スラムに居るという状況にはならないんだよな。せめて第3スラムになるんだよ。真面目に働けたらと言う事なんだがね。


 仕事が無い人も沢山居るんだ。探せばあるんだが、まず初めに第2スラムの人間から雇用をしようとは思わないからな。普通は都市民から募集をして、次に第3スラムになる。そして第2スラム、第1スラムと言う順番で雇用をしていく。そして、第3スラムの時点で雇用は止まる事が多い。


 人材が余っていると言う事は、都市側にとっては良い事ではあるんだよ。スラム民が居ないと言う事は、労働力が無いのと一緒だからな。余剰分は持っておきたい。


 貴族的な考えであれば、そうなるんだよ。スラム民は必ず必要なんだよ。普通の考え方なんだよな。スラム民が居ないのが理想だが、緊急の仕事を作った場合に雇用できる者がいないんだから。


 スラムとはそういう役割も持っている。筈だ。この都市の貴族がそう思っているのかどうかは別の問題なんだが。スラムというよりも、都市民に対して何か思う事があるのかと言う事になるんだ。


 何も考えていない可能性もある。税金を払う奴らとしか認識していない場合もあるんだよな。平民は等しく平民であると。その可能性も無きにしも非ずだ。貴族として失格な気もするが。


 平民を上手く使うのが貴族の仕事だ。何でもかんでも使えるとは言えないが、単純労働くらいなら簡単に出来るだろう。まあ、それよりも前にクランに所属してしまうんだろうがね。


 クラン制度というものがある以上、普通に考えるとクランに所属してしまうのが仕事の当てがない人の助けになっていると思うんだよな。クランで斡旋してもらえば良いんだから。


 まあ、確かに第1スラムでもクランはあるんだよな。大規模にはやっていないが、ある事はあるんだよ。教会の炊き出しに頼っている面もあるんだが、無いわけではない。


 必要かと問われれば、必要なんだろうな。多少の仕事はあるんだろうから。どんなクランになっているのかは知らないが、ある事には変わりがない。バランスは悪いんだろうが。


 戦えるのであれば、第2スラム、第3スラムのクランに所属できているだろうからな。それが出来ていない以上は、非戦闘職と言う事になってしまう。非戦闘職では食っていくのは難しい。


 単純に力の差が大きい。戦闘職の方が力が強いんだよ。非戦闘職にも力自慢はいない事は無いんだけど、非常に少ないと聞いている。どういう結果を生むのかは考えれば解る事だとは思うんだが。


 まあ、私も第2スラムから引き抜いたとはいえ、引っ越し作業が簡単に出来るのかと言う事を心配していたんだが、無用の心配だったみたいだな。せっせと準備をしているそうだ。


 明日までには終わるだろうと言うのが見通しだな。そこからは、店を開店させても良いのかもしれない。店を始めてしまっても良いのかもしれない。商業ギルドにもう1度行かないといけないが。


 看板を貰わないといけないし、幟も出来ている頃だろうからな。幟については、取りに行くと言う約束をしたからな。荷車を引いて取りに行かないといけない。


 面倒ではあるんだが、行かないといけないのが普通だからな。配達してもらうのは、ひと手間かかるんだから。どうせ看板を貰いに行かないといけないんだ。取りに行くさ。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「おう、また来たぜ。やっぱまだまだ魔法が残っているな。こっちにしたら好都合だが、店としたらもう少し売れて欲しいって所か? ま、俺も少ないけど買っていくんだけどな」


「ああ、本音としては、売り切れて欲しいんだよ。全ての魔法が売り切れてくれる方が良いに決まっている。それも難しいとは思っているがね。少しずつ売れていってくれればいいさ」


 売れ残りがあると言うのは、本当であれば避けたい事なんだよな。本当であればの話ではあるんだが。それは今は無理だから。仕方がないと思っているんだよ。


 全部売れましたと言うのが理想なんだがね? 理想は遠いんだよ。少なくとも雷属性の魔法が売れるには時間がかかる。12月になるまでは売れないんだからな。


「まあ、見させて貰うんだがよ。でも、いい感じの魔法ではあったんだぜ? 弟子の方の魔法は駄目だったが、店主の魔法は使えたからな。いい感じの威力だったし、有りなんじゃねえのかってのが感想だな。売れてもおかしくはないと思ったね。立地だよなあ」


「その辺は解っていることだがね。立地は今更どうしようもない。変えろと言われて変えられるようなものでも無いんだよ。店はどうやっても動かせないからな」


「だよな。店を動かせってなると、今までの客にも説明せにゃならんだろうし、そもそも資金があるのかどうかだもんな。それに店ってのは時間がかかるだろ? 建て替えるんだからよ」


「まあな。工房の確保もあるし、売り場の確保もあるからな。居抜きではまず不可能だ。他にこういった作りの建物があれば良いんだが、殆どないからな」


 居抜きで使えれば良いんだがなあ。それは90%無理だから。残り10%に賭けると言うのも違う気がするし、工房がな。一番の問題点だからな。ある程度は使えるのかもしれないが。


「そうだ。雷属性の魔法はどうだったんだ? いい感じに使えたと思っているんだが、感想はどうだ? どの魔物に使ったのかは解らないが」


「あー、雷属性の魔法は弟子の魔法だったんだよな。だからよくわからねえ。動きが鈍ったのは解るんだけどよ。そこまで良いようには感じなかったな。店主のだと違うのかもしれねえが」


「そうか。弟子の魔法を使ったのか。それだと解り辛いかもしれないな。今度は私の魔法で試してみてくれ。確実に違うと言うのが解るはずだ。気に入るかは解らないが」


「そうだな。今回は店主のやつを買っていってみるか。使えなかったら次に買わなければいい話だからな。お試しで使う分には問題無いし。じゃあこれだけ買っていくからな」


「ああ、よろしく頼む。クライヴ君、会計だ」


「はい。中銀貨4枚になります。……丁度いただきました」


「毎度どうも。またどうぞ」


 行ったか。合う合わないはしょうがないんだよな。合わなければ使わなければいい。それで合う魔法で何とかするのが魔法使いだ。そういうものなんだよ。


 麻痺魔法も魔力の色が合ってなければ、それ程強力な物にはならないからな。今度は私の魔法で試してもらうとしてだ。どうなるのかが楽しみだな。

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