373話 10/18 今日も1日が始まる
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10月18日闇曜日。朝か。今日も1日が始まる。昨日はあれからずっと携行食を生産してもらっていて、2万食を達成した。その後、各取り分を分けてから教会へ寄付しに行った。
大き目の壺を買っておいて正解だったな。壺は持って帰ってきたけど。中身だけ移し替えてきたんだ。壺は何回も使うからな。しっかりと洗って干しておいたよ。
今日もしっかりと生産してもらう予定なんだよ。生産分はしっかりと寄付させてもらうんだ。金で寄付するのと大差ないけど、食べ物の方が見積もりは低くなるんだろうな。当然ながら、食べられなかった分は腐ってしまうだけなんだよ。どっちにしてもな。
教会で腐らせるか、私の店で腐らせるかの違いしかない。でも、教会に押し付けた方が生産的ではあるよな。炊き出しに使えるんだから。2万食で足りない事もあるかもしれないけど。
貧民層は結構な数が居るからな。第1スラムなんて、治安が悪くて行けないっての。教会の人でも、偶に襲われるって言われている。聞いただけの話だけどな。本当かどうかは知らない。
教会関係者を襲っても、何も出ないんだよな。まあ、大体が襲われたら撃退しているんだけどさ。そりゃあ、教会関係者が1人で動くことなんてないからさ。
大体が30人50人で行動するんだよ。そこに襲撃をかけてくる馬鹿が居るって事なんだけどな。どう考えても数で負けている以上はどうにもならんだろうて。
数で勝っていれば勝てるのかと言われても、無理だろうとは思う。教会関係者は基本的に武装をしているからな。魔物とは戦わないが、割と物騒である。メイスとか片手剣とかを使っているな。
組織としては小さいのかもしれない。それこそ弱小クランレベルの人数しかいない。けど、そもそもの話、町中で数的有利がどの位働くのかという所がある。
武器を振り回すのは当然として、そもそもが7人か8人並べば幅が一杯になる様な場所なんだ。武装した人間がいた方が強いに決まっているだろう? 全員で対処できる訳じゃ無いんだから。
その辺、襲撃者も解ってないよな。勝っても得られるものがない。負けたら死ぬだけ。何の得があって襲撃をするのか。私には解らない。彼らなりの何かがあるんだろうな。
戦闘が出来ない人は死んでいく。そんな殺伐としたものでも無いんだけど、教会関係者は割と強かったりするんだよ。そもそもの話、冒険者に子供を送り出しているのが誰なのかを考えれば解る。
教会である程度の武器の扱い方は教えているんだよ。ある程度はだぞ? 本格的に覚えるのはクランに入ってからになる。訓練と実戦を同じように考えてはいけない。
訓練ありきだが、実戦は訓練の通りにはいかないものだ。型通りにはいかない。崩すことも考えないといけない。応用が利かせられないと魔物にやられるだけなんだよ。
かといって、我流ではどうしようもないんだよ。力の入れどころや、武器の扱い方はある程度覚えておいた方が良い。私も貴族であったが故に、対人戦闘の剣の扱い方は心得ている。
普段は装備しないけどな。そこまでの危険が都市にある訳でもないし。それに徒手空拳でもある程度は戦える。相手が剣でも何とかするぞ。素人であればの話だが。
それで教会だが、いい感じの関係を築けていると考えている。絞って寄付をした効果が出てきているな。店の名前を覚えて貰っていたのが大きい。ちょっとずつでも交流はしておくべきだな。
今回から暫くは、炊き出し用の簡易スープの素を届けると思うんだ。魔法屋と言えば、ガブリエル魔法店だと1番初めに出てくるくらいには覚えて貰えればと思う。
中々に難しいんだぞ? 名前を覚えて貰うのは。なんといっても店の名前なんて沢山あるからな。個人店の名前なんていちいち覚えていられないってくらいには多いんだよ。
記憶領域を使ってもらえると言うのは、大変ありがたい事なんだよ。私も基本的には、客の顔と名前に記憶領域を使っている。それ以外の人は、正直言って覚えているかと言われたら、怪しい所がある。
既に貴族社会の関係者の顔と名前は記憶の彼方に行ってしまっている。必要ないからな。顔は覚えている、名前は覚えているってのはあるけども、両方ってなると、少なくなるな。
流石に長い事付き合いのあった人は忘れていないけど、パーティーで3,4回あっただけの人とかは、忘れてしまっているな。多分だけど。名前も顔も出てこないから、忘れているんだと思うんだよな。
で、覚えて貰ったら今度は、就職の斡旋に力を入れていかないといけない。弟子の確保をしないといけないんだよ。弟子がいなければ、先細りだからな。何とか弟子が欲しい。
理想としては、次の9月までに5人は欲しい所だな。最終的には50人くらいで店が回れば良いと思っている。その位は欲しいと思う訳だ。魔法を作る人間がその位は欲しい。
クライヴ君に満足していないのかと言われれば、違うんだよな。魔法は数が勝負だ。魔法を作るだけ収入が上がるんだから、数で勝負しなければならない。
弟子を確保するのは大変なんだ。50人くらいは後継者がいても良いと思うんだよ。魔力が多い弟子ばかりでは無いんだからな。クライヴ君くらいの弟子も何人か取る事になるだろうと思う。
質で勝負しようとは思わない。質で勝負するのは無謀だ。他の魔法屋に取られると思っておいた方が良い。取られない様にするには寄付をするしかないんだが、そうすると資金が必要になる。
資金は魔法を売らない事には貯まらない。魔法を作るには人手が、という堂々巡りがな。これを解消するために、携行食屋をやろうとしている訳なんだがね。
結局は金なんだよ。金が必要なんだよ。何をするにも金が必要だ。そして、金は簡単に稼げるものではないと言う事なんだよ。簡単に稼げるのであれば、第1スラムは無いんだからな。
金金金と五月蠅いかもしれないが、仕方がなかろうよ。現実問題として、金が一番不足しているんだから。それを少しでも解消したいんだよ。魔法屋だけでは足りないんだ。
他の店がどうやって勢力を伸ばしてきたのかは知らない。私には解らない。だが、金が必要だと言う事は解るんだよ。もっと寄付を出来る金が欲しい。自由の効く金が欲しい。
守銭奴になるつもりは無いが、金の使い先には気を付けないといけないんだよ。投資も必要だが、そっちはリスクが伴うしな。今回の携行食屋は投資だ。回収できるのは5年の見込みだ。
5年で回収できれば御の字と言ったところか。何から何まで成功するわけではない。落とし穴は用意されているものだと思った方が良い。絶対に真似されるし、ワイルドボアの骨も有料になるだろう。
そんな事も考えながら、色々とやっていかないといけない訳だ。私が1人では足りないんだよ。後3人くらい欲しい所だ。そうすれば、1人事業持たせられるだろうからな。
人材が欲しい。知恵も欲しい。魔力も欲しい。金も欲しい。足りない物だらけだ。何とかしていかないといけないんだが、手数が足りんのよなあ。発想力が足りない。
後は何が出来るんだろうか。出来ることは何でもやっていきたいと思っているんだよ。そうしないと店が潰れる。魔法屋の経営が問題になってくる。早々に弟子が欲しいんだよ。
時間がある程度は解決してくれるんだろうが、今は急ぎの時。時間を掛けてはいられない。何とかしないといけないんだがな。これと言って案が無いのが困りどころだ。




