369話 10/17 シャンタル来店
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携行食が量産されている。良い事だな。量産できるだけしてくれた方が良いんだよ。その内足りなくなってくるからな。そうしたら、魔道具を買い足すことを考えないといけない。
人手は大丈夫だと思うんだよな。1人で3つくらいなら鍋の面倒を見れると思うんだよ。忙しいとは思うけどな。それでも足りないのであれば、人員の補充も考えないといけないんだが。
10人くらいで丁度いいとは思うんだけどな。効率を求めるのであれば、色々と考えないといけないんだろうが、まあそこは仕方がない部分でもあるだろうと思う訳だ。
何が一番大切かと言うと、利益が一番大切なんだよ。利益が出なければやる意味がないんだよな。売れないという事は無いだろうとは思う。売れてくれないと私が損をするだけなんだが。
しかし、1日でどの位の携行食が出来るのかだよな。詳しい事は解らないが、2万食くらいは出来る筈なんだよ。魔法屋よりも利益が出る筈なんだ。期待はもの凄くしているんだよ。
期待しない訳がない。売れると思っているから店を始めるんだからな。売れないと思っているものを作らせるわけがないだろう? 必ず必要かと言われると疑問だが、それでも売れるとは思っている。
食事は美味しい方が良い。それは真理だ。食事が軽視されることは無い。欲求とはそういうものだからだ。食欲、睡眠欲、性欲。この3つは何をどうしても無くせないんだよ。どれだけ高潔な人でも、この3つを無くすことは出来ない。この3つが無い人間などいないんだ。
性欲は流石に薄れてはいくが、無くなることは無いと思われる。凄い人は死ぬまで無くならないと言うし、それはもう凄い事なんだよ。何方かと言うと、男の方が多い気がするが。
あからさまなのが男と言ってもいいかもしれない。女も性欲はあるが、男の様に外に出すことは余りないんだよな。恥ずかしいと思っているのかどうかは解らないが。
恥ずかしがる必要は無いとは思う。欲求というものは、仕方がないんだよ。湧き出てくるものだからさ。何にしてもだ。全ての欲求を否定することは出来ないんだよ。
私が求めているものは金だがね。それも欲求の1つだ。金銭欲。金が欲しい。何かをするための金が欲しい。それは正しいかと言われたら、正しいのだよ。不正に手を染めていないのだから。
欲求を満たすために、不正に手を出す輩もいるんだよ。犯罪に手を出す奴もいる。それは駄目なんだよ。ルールがあるからな。正規のルートで正しく欲求を満たさなければならない。
それは、難しい事でもあるんだがね。どのような欲求が湧き出てくるのかは、人それぞれだからな。犯罪をしたいという欲求が出てくる人もいるんだよな。どうしても仕方が無い事ではあるんだが。
それについては、何とか合法的な方法に昇華していかないといけないんだが、無理なものもあるからな。盗みを欲求に持った時なんかはそうなるケースが多いと思っている。
盗みは犯罪だ。物が欲しいではなく、盗みたいという欲求だからな。そういう欲求は殺すしかないんだよ。抱え込んでいくしかないんだよ。難しい事ではあるが、そうしないといけない人もいるんだ。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「また来ましたよ、店主さん。魔法を見させて貰いますわ」
「ああ、見て行ってくれ。そして買っていってくれると助かる。確か2回目だな。この店の魔法はどうだった? 使ってみて良いと思ってくれたという事で良いんだろうか?」
「良いか悪いかと言われても、何方とも無いが正解でしょう。形は他の魔法とは違いましたが、使いやすさ的には変わらないかと思いますね。あの雷属性の魔法以外は」
「そうか。使い勝手が悪くなければそれでいいんだ。いいんだが、雷属性の魔法は例外なのか? もうちょっと詳しく教えてくれないか?」
「ええ、あの魔法は使わない方が良いと判断しました。理由は前衛に何もさせないから、ですわね。前衛にも仕事を与えてあげないといけないのです。それがあの魔法を使うと、前衛のすべきことが殆ど無くなってしまいます。それでは前衛が育たないでは無いですか。怪我の危険性を排除できるのは素晴らしいとは思いますが、あれでは良い前衛が育ちませんね」
「ああ、そういう事か。確かに前衛の負担が減るのは確かだ。それでは前衛が成長しないと。ある程度の危機に晒されないといけないというのが、シャンタルの言い分なんだな?」
「ええ。前衛が育たないと危険ですわよ? 多少は危機感がある戦闘の方がいいんですの。無茶を言っている訳ではありません。前衛にも試練を与えないと育ちませんの」
「言いたいことは解るが、そこまでなのか? 私的には怪我の危険性を失くした方が良いとは思うんだが。成長しないというのは、その通りかもしれないが、経験を積む回数が減るだけだろう?」
難しい話ではあるが、経験回数が減るだけだと思うんだよ。育たない訳ではないと思うんだよな。無茶をしろとは言えないからな。前衛にだって体力があるんだから。温存できるのであれば、しておいた方が無難だとは思うんだが、そうではないのか?
対魔物戦に関しては、解らない事も多いからな。私自身、戦闘をしたことがないんだよ。魔法は使ったことはあるが、それだけだ。外に出て、魔物と戦った経験はない。
普通の人は、皆無いとは思うけどな。冒険者くらいなものなんだから。冒険者という職業が特殊なだけなんだよ。魔物を倒して生計を立てるのが冒険者だからな。
「経験回数は多いに越したことは無いです。それに限界も見極める事が出来ますからね。あの魔法は、限界の境界線を誤らせる可能性があります。なので、あたしは使いませんね」
「そうか。弟子の魔法はどうだった? 魔力の色が合っていたかどうかを聞きたいんだが。合っていても、今は雷属性の魔法しかおいていない訳なんだがね?」
「合っていましたよ? 普通に使えました。合うと言う事は良い事です。全くダメな時もありますからね。使える魔法は多い方が良いですから。合わないのが普通ですもの」
「そうか。出来れば優先的に弟子の魔法から買っていってやって欲しい。今回は無理だろうが、次に来た時は是非ともそうしてやってくれ。私の魔法は残ってくれていた方が良いんだ」
「理由があるのですね。解りました。そうする様に致しましょう。それでは、今回はこれだけの魔法をもらっていこうと思いますわ」
「クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨6枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。雷属性の魔法が不評に終わったのは、珍しい事だな。前衛が育たない、そういう視点もあるのか。ある程度楽になれば良いと思っていたからな。
まあ、それでも他の魔法は買ってくれている様で何よりだな。買われないと言うのが、一番の問題だからな。買われてくれた方がいいんだよ。売れていると言うのは、有難い事なんだ。
もう少しだけ、客が増えてくれると助かるんだがね。売り切れには遠いからな。どんどんと買ってくれる人を増やさないといけない。皆に見つけて貰えると助かるんだが。




