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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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363話 10/16 40人目の客

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 問題点は、まだまだあるが、とりあえずは、携行食屋は成功するだろうと見込んでいる。生産量なんかを考えないといけないんだけど、まあ、何とかなるだろうと思っている。


 メルクリアが買い物から帰ってきて、大体100食分のおたまを買ってきてくれた。おたまを買ったら、100食分くらいだったという方が正確かもしれないが。大体でいいんだよ。


 正直、水をどれだけ入れるのかで、全然違った感じになるからな。前世でさえも、簡易スープの素で作られるスープの水の量を計ったことなんて無かったはずだからな。


 大体が目分量だ。だから、売る側も目分量で良いんだよ。そこまで正確に計る事を目的としていないんだから。ちゃんと計ったところで、余り意味がないんだよな。


 正確なのは良い事である。しかし、1人が大雑把にしてしまったら、他の人が正確にやっていたとしても無駄なんだよな。冒険者に計量をしろと言えるわけがない。


 なので、大体で良いんだよ。大体でな。それで計ったら、200食分くらいは出来ていたと思う。ちょっと足りないくらいの感覚なんだが、まあ、誤差の範囲内だろうと思っている。


 となると、1日に2万食くらいのスープの素が出来る計算だな。時間を切り詰めれば、どんどんと作れる量が増えていくだろう。もっと欲しい場合は、道具を増やす必要があるが。


 道具が増えた分だけ、生産量が上がるんだから、良いよな。とりあえずは、2万食で対応する。需要があるようであれば、生産量を増やしていこう。明日には、ギースに人を寄こすように言っておかないといけないな。作り方を覚えて貰わないといけない。


 簡単だとは言え、全員がちゃんと出来るのかは、解らないからな。その辺は、メルクリアに任せるしかないんだが。1日2日あれば、マスター出来るとは思うんだけどな。量産をしないといけないんだが、量産を出来る体制になるのかどうかだよな。


 まあ、出来ない事をやらせるつもりは無いのでね。出来る事だけやって貰うつもりだ。出来る限り、稼いでもらおう。給金は弾むぞ。けち臭い事は言わないからな。


 家と職と金は準備する。準備できると思っている。居抜き店で良いんだから、難しい事ではないんだよ。店の準備もしないといけないんだけど、まあ、もうすぐだろうな。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「おっ、こんな所に魔法屋があったのか。知らなかったな。初めてくる店だし、魔法も沢山残っている。って事は、穴場だな? 良いじゃないか。こういうのは好きだぜ?」


「まあ、穴場だろうな。そこまでの客が入っている訳では無いからな。だから、どんどんと買っていってくれると嬉しい。是非に沢山買って行ってくれ」


「おう。でもまずは、使ってみない事には、始まらないからな。何事も魔力の癖が一番だって事だな。癖が合わないと、どうしようもな……ん? この紐はなんなんだ?」


「ああ、それか。それは私の魔法と弟子の魔法を見分ける為の紐だな。混ざるといけないだろう? だから、こうして色で分けてあるわけだ。赤色が弟子の魔法になる」


「ほう、そういう事か。珍しいが、見分けがつくというのは有難いな。……解くのがいちいち面倒だが。他に方法が無かったのか?」


「無かったから、そうしているんだよ。あと、ちゃんと括って戻してくれよ。括らないと、判断がつかなくなってしまうからな。他の客に迷惑がかかるし、自分が嵌まる可能性もある」


「ま、仕方がないか。他にいい方法があれば、他の店でもやっているって話だよな。そんな話は聞いたことが無いし、多分だが、やっていないんだろうな。混ざっているところもあるし」


「作り手が増えると、どうしても混ざってしまうだろうからな。多くの魔法使いが所属している所であれば、問題は無いのかもしれないが、1人しか居ない所で、その当たりを引いてしまったら、討伐に支障が出るどころの騒ぎでは無いからな」


「そうだろうな。混乱するし、死人が出てもおかしくない。保険はある程度かけておくべきなんだ。その辺は、人数でカバーするしか無いんだけどな。店側が対策してくれると助かるな」


 混ざるのは、どうしても避けられないと思うんだよ。特に作り手の数が20人を超えているような所だと特にな。混ざらない自信が無い。だから、対策を取った訳なんだが。


 信用問題だからな。信用がないと、商売は成り立たない。欠陥品しか売らない店をどう思うのかは、大体同じところに行きつく筈なんだよ。そう言ったレッテルを1度貼られると、剥がせないんだよ。


「ところでだ。名前と所属クランを教えて欲しい。客の名前と顔は一致させておきたいんだ。後は、狩場も教えてくれると助かる」


「俺のか? いいぞ。俺はガンシン。所属クランは大空の覇者だ。狩場は平原に決まった所だな」


「平原に決まったという事は、以前は違ったのか? それとも、複数の場所を活動範囲に入れていたのか?」


「いや、単にクランが割れただけだ。森に行きたい奴らと平原に行きたい奴らに別れちまったんだよ。平原の方が安全だってのによ。その辺が解らねえんだよな」


「なるほどな。クランが割れたのか。まあ、よくある話だが、中々上手くは行かないものだな。それと、平原を狩場にしているのであれば、この魔法がおススメだ。雷属性だがな」


「おススメねえ。まあ、見るけど。……使ってみないと、解らねえな。本当にこれがおススメなのか? ちょっと意味が解らないんだが、まあ、使ってみてから考えるか」


「ああ、そうしてみてくれ。合うか合わないかは、使ってみないと解らないからな。とりあえずは、それが一番のおススメだとは言っておこう」


「まあ、良いか。これと、赤いのももらっていくか。幾らになるんだ?」


「クライヴ君、会計だ」


「はい。中銀貨2枚になります。……丁度いただきました」


「毎度どうも。またどうぞ」


 行ったか。文章で全てを理解しろというのは、無理がある。普通に難しいと思うんだよな。理解できる人もいるんだろうが、少数の気がする。


 さて、それじゃあ、携行食の方がどうなっているのか、調べに行くか。教える準備が出来たら、明日にでも呼んでもらわないといけないし。なるべく早い方が望ましいからな。

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