361話 10/16 タイラー来店
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最も効率的に儲けようと思った場合、どうすれば良いのか。答えは人それぞれだと思うが、私は、複数店で店長をやる事だと考える。人を使う仕事の方が、儲かるのは、その通りだと思う。
1人だと、どうしても限界がある。自分で出来る事でも、人を雇って行った方が大規模に出来るし、量があれば、その分売れる。作り過ぎると、値が下がる訳なんだが。
だから、同じ業種ではなく、違う業種で店長をやる方が良い。出来れば、ジャンルも違う方が良いんだが、欲は言えないからな。客の奪い合いをしない程度の業種にしないといけない。
例えば、同じ食事を提供するところでも、安い飯を売る店と、甘い菓子を売る店では、客層が違う。安飯は割とどの層にも当てはまるんだが、甘い菓子は、金持ちしか買えないだろう。
平民でも買えるんだが、お金をある程度持っている人に限られる。砂糖は高級品だからだな。香辛料に比べたら、安いんだけど。それでも良い値段がするからな。出来れば、私は、買いたくない。
甘い菓子が好きかと言われたら、好きだとは答えるが。まあ、それはおいておこう。ともかく、客層が違えば、業種が似ていても、金にはなるんだよ。香辛料を使った料理は、そもそも高級すぎて、平民では手が出ないんだがな。辛いのだけは、安いんだが。
そんな訳で、今は副業をしようと考えているわけだが、副業の数が多い方が儲かるんだよ。店長を沢山やる方が儲かるんだよな。だから、店を経営したい訳なんだが、中々な。
何の店をやらせるのかにも因るんだよなあ。何の店であれば、儲かるのか。今は魔法屋しかしていない訳だろう? その内携行食を出す店をやる訳なんだが。
他には無いのかと言いたくなるだろう? これがあれば儲けられるといった商売があるのかという事なんだが、まあ、難しいわな。簡単に案が出るものは、既にあるという事なんだよ。
手っ取り早く稼ぐ方法として、男娼、娼婦があるんだが、それは第2スラムの方で、盛んにやっているからな。個人でやっているところもあれば、酒を出しているところもある。
エロというものは、何時だって儲けになるんだよ。エロを商売にしている所は、多いんだ。第2スラムで探せば、10軒や20軒は簡単に見つかるぞ。そういう場所には、行かないが。
行く意味があんまりな。性欲が強い方ではないんだ。無いわけではないが、しようとはあんまりな。性欲ガンガンの冒険者なんかを相手にしている。金も持っているからな。
ただ、そういう所では、病気が怖い。リスクは高いな。お金は儲かるだろうが、病気の温床となる事が確定していると言っても良い。娼館は色んな意味で、リスクが高いんだよな。
エロで儲けるというのは、良い手なんだよ。古今東西、エロが衰退するなんてことは無いんだ。衰退したら、人類が滅亡するときなんだから。そういう事をしないと、子供が出来ないからな。
表でやるのは違うだろう? 裏の仕事だ。表で堂々と出来る訳がない。裏でひっそりとやるから良いのであって、堂々とやると、規制に引っかかる気がする。
良い儲けの案だとは思うんだけどな。人の管理とか、色々と問題点が多いから、店長として、離れることが出来ないと思うんだよな。放置でOKとはならんだろう。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「おうよ、来たぜ。今日もレッドベアの魔法をくれ。威力がない魔法は駄目なんだよなあ。魔法は威力がないと。思いっきり強くて良いんだよな」
「そうか。是非とも買って行ってくれ。幾つか作ってあるからな。探すのに時間はかかるだろうが、まあ、ゆっくりと探して行ってくれ」
タイラーは相変わらずだな。魔法は威力。単純明快だな。威力だけあっても駄目な気がするんだが、それは言っては駄目な事だからな。私としては、威力や数のバランスが重要だとは思うんだが。タイラーの求めているものは、本当に威力だけなんだよな。
それでも良いとは思うけどな。尖った方が良い事もある。無難な魔法に行くよりも、尖った魔法の方が好きだというのは、よく解るつもりだ。無難なのには、面白さが足りないんだよな。
「なあ、店主。レッドベアよりも威力がある初級魔法って無いのか? 上には上があると思うんだが、そんな魔法は見たことがないんだ。店主なら知っていないかと思ってな」
「生憎だが、知らないな。レッドベア以上の威力がある物だと、中級魔法に片足を突っ込まないといけないだろうと思っている。それ以上の魔法は、知らないな」
「うーん。中級魔法は流石にな。勿体ないからなあ。平原で使う分には、レッドベアの魔法で我慢するしか無いか。これ以上を求めても、売ってないんだよな」
そりゃあ、そうだろうな。レッドベアの魔法でさえ、威力は過剰気味だというのに、それ以上の魔法は無いな。威力だけで良いって言っても、限度があるんだよ。
効果で良いのであれば、雷属性の魔法を薦めるんだが、そうでは無いみたいだしな。難しい所だ。威力を限界まで伸ばしたのが、今のレッドベアの魔法だからな。
「まあ、仕方がないか。威力が欲しいって言っても、中級魔法が欲しい訳じゃないしな。やっぱ、レッドベアの魔法が最強か。今日はとりあえず、4つだな」
「クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨4枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。威力偏重主義者も大概だな。悪いとは言わない。むしろ面白いとすら思える。何処まで威力を追求し続けるのか、楽しみではある。私の作り方では、これ以上は無理なんだが。
でもまあ、何かが違うと思えるようになってきたのかもしれないな。もっと威力をって方向の様な気もしたんだが、大丈夫だろう。これ以上の威力は、そうそう無いんだからな。




