360話 10/16 デニス来店
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携行食計画は、順調に進んでいるとは思っている。そう遠くない未来に開店出来る筈だからな。そこまで気負う事は、何も無いはずだ。失敗するとは思っていないからな。
初めは、無駄に在庫を抱えるかもしれない。だが、大通りで商売をするのであれば、かなりの人の目に止まる筈だからな。5日目には、確実に売れると思っている。その位の感覚でいるんだが。
魔法屋よりは、簡単に利益が出ると思っている。本当に簡単に利益が出るだろうな。携行食は、何処も欲しがっているだろうからな。特に奥に行くクランはな。
食事方法が、限られているのは、どうしようもないんだよ。ある程度は、必要になると思う訳だ。泊まりなら、確実に必要だ。奥地に行くクラン程必要になってくるだろう。
そうなると、人数の多いクランが買っていくことになる。最低ラインでも2000人クラスのクランが買っていくだろうな。とりあえず、1日に2万食は作れそうなんだよ。
後は、店員の頑張り次第になってくる。どの位儲かるのかは、解らない。だが、確実に儲かると思っている。魔法屋よりも儲かるだろうな。副業とはという感じになるんだろうが。
しかし、あくまでも副業なんだよ。魔法屋がメインだ。稼ぎは、携行食屋の方が多くとも、副業は副業なんだよ。後は、どの位の人数を雇うのかに因って変わってくるんだけどな。
とりあえず、10人で様子を見る。それでも少ないようであれば、何十人でも雇用しよう。幸いなことに、人手は余っているからな。この都市の人口を甘く見て貰っては困るんだ。
密集するのは、仕方が無い事ではあるんだよ。前世では、分散していたが、今世は密集せざるを得ない理由がしっかりと存在するからな。魔物の存在が大きいだろう。
魔物被害にあうリスクを承知で、分散するのであれば、人口は増えない。分散しただけ、冒険者の数も分散するし、兵士も分散する。外壁で守る事も困難になる。
外壁で囲い、魔物被害を無くそうと思うと、どうしても密集してしまうんだよ。分散はリスクしかないんだ。死にたくないから、皆が集まってくるんだからな。
前世の様にはいかないだろう。人口密集地帯が出来てしまうのは、当然の事なんだ。毎日毎日、魔物に襲われるのかどうかを心配しながら、生活は出来ないという事なんだよ。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「店主か。またここの魔法を買わせてもらう。やはり使い勝手がいい。射程が長いという事は、もの凄く有利に働く。それだけ離れた所から攻撃できるのだからな」
「まあ、そうだろうな。射程は長い方が、何かと便利だろうな。まあ、他の魔法使いと足並みを揃えるのは、難しいだろうが、ある程度減らせると思えば、利点でもあるのか」
「そうだな。他の魔法使いの魔法の射程前に撃ててしまうからな。減った状態の所に、他の魔法を撃ち込むことになる。そちらの方が効率が良かったりもするんだ。ついつい、遠くから撃ってしまいがちになる。有効射程が長いというのは、本当に便利だな」
「射程については、この魔法はそういうものだと思ってもらうしかないな。他の魔法とは、違った作り方をしているからな。こうなってしまうのも仕方がないんだよ」
「しかしだ。射程が長いからと言って、必ずしも良い魔法であるとは言えない。この魔法には、追尾の機能が付いている。しかも強い追尾だ。これがまた良いんだよ。射程が長く、追尾する。これによって、安心して魔法が使える。空撃ちになりにくいというのが一番の利点だと思っている」
空撃ちには、ならないだろうな。大体が、敵を見つけようと動くからな。ノイジーバードやウルフの魔法が顕著だが。ゴブリンでも、視界内に入っていれば、ちゃんと突撃してくれる。
使いやすい様に、使ってくれるのが、一番良いんだよ。かなり便利な魔法であるという認識はあるんだが、どうしても、数がその分少なくなってしまうんだけどな。
数が少ない分は、命中率でカバーするんだけどな。長所があれば、短所もある。数が少ないというのは、短所だからな。他の魔法だと、数百出る魔法もあるからな。
使いやすいかと言われたら、私は、私の魔法の方が使いやすいとは思うが。好みの問題だからな。命中率が高くても、当たった数で言うと、負けているという事も起こり得るからな。
「空撃ちになりにくいのは、その通りだな。追尾の機能があるからな。95%程は、当たると思っている。確実に当たるというものでも無いんだがね。あくまでも目安程度だが」
「それでも、他の魔法に比べたら、凄まじい数値だとは思うぞ。まあ、射程が長すぎて、困る事も無いとは言えないんだが。実際に使ってみて、感じた事だがね」
「ん? 射程が長くて困る事があるのか? その辺は、余り考えたことが無かったんだが、実害があるのであれば、何とかしないといけないんだが」
「いや、対処するほどの事ではない。前衛が近づくのに時間がかかると言うだけだ。欠陥でも何でもない。遠くからでも当たるというのに、前衛との距離を考えずに使った俺が悪いだけだ」
「ああ、弱った所を倒しに行くのが前衛の仕事だからな。それの走る距離が増えたと、そういう事か。確かに増えるだろうな。射程が長いんだから、その分走らないといけないだろう」
「結果、前衛は走るのだ。それが倍になる程度の事。魔法を使う側がある程度考えれば良いだけの話だ。魔法自体の欠陥だとは思わんよ。むしろ倒せるのだから、前衛には頑張って貰わねば」
「そうか。前衛は、それが仕事だからな。魔物を倒してこその前衛だ。魔法使いが居れば、ある程度は楽が出来ている筈だから、走るくらいの事はやって貰わないとな」
「そういう事だ。走って成果が出るのであれば、走った方が良いだろう。無茶を言っている訳では無いのだからな。さて、この4つを貰おうか」
「クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨4枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。色々と分析をしてもらっているな。射程と追尾能力が高いのは、その通りなんだよな。使い勝手は、私的には、1番だと思っている。あくまでも、個人の感想だが。
良い様に使ってくれれば良いんだよ。そこまで、気負ってもらわなくても良いし、使えないのであれば、切り捨てて貰っても良いんだ。私は、自分の魔法に自信を持っているがね。




