358話 10/16 リアム来店
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とにかく1回で作らせてみたんだが、量はそこまで変わっているようには見えなかった。煮込み時間が多いほど良いのかとも思ったが、そういう訳では無いらしい。
煮込めば煮込むほど美味しくなるイメージがあったんだが、どうやら違う様だ。1回で200食以上が出来るのであれば、1日に相当量の簡易スープの素が出来るだろうな。
その分、ワイルドボアの骨も大量に必要になってくるんだけどな。その辺は仕方が無い事ではあるんだが、まあ、それはそれだな。大量に貰ってくれば良いだけの話だ。
幸いな事に、ワイルドボアの骨は沢山あるんだからな。捨てているだけなんだから、良い様に再利用させてもらうとするさ。冒険者ギルドには、悪い気がするが。
まあ、それは仕方がない。捨てているものに、価値を見出したのは、こちら側だからな。冒険者ギルドが同じことをするには、人手が圧倒的に足りないんだよな。出来るけども。
新たに雇用をして、利益を出す。これは可能だ。簡単に出来ることだと思う。やるかどうかは、別としてな。やっても、私では、文句を言いようが無いんだけどな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「また来ました、店主さん。見させて貰いますね」
「ああ、見て行ってくれ。そして買ってくれ。そう言えば、リアムはこの間初めて弟子の魔法を買っていったんだったか? 魔力の色の相性はどうだった?」
「お弟子さんの魔法ですか? そうですね。書いてある通りに魔法が発動出来たと思います。なので、相性は良かったのではないかと。買う候補にはなりますね」
「そうか。良かったな。基本的には、相性が合わないと、魔法が売れてくれないからな。あってくれたのであれば、丁度いいな。出来れば、弟子の魔法を多めに買ってくれると助かる」
「あれ? そうなんですか? そう言えば、前回もそんな事を聞いた覚えがありますね。まあ、何方の魔法も使いやすかったので、お弟子さんの魔法も買わせてもらいますけど」
クライヴ君の魔法は、残らない方がいいからな。残っても、な。何方でも良いとは言え、売れてくれるに越したことは無いんだよ。無理にとは言わないがね。
魔力の色が合うか合わないかは、鑑定魔法で覗いても解らない所があるからな。使ってみない事には、解らないんだよ。研究をしている訳ではないからな。
研究をして、これだと思うものがあれば、良いんだが、生憎と、研究をする気がない。そんな余力なんてないんだよ。売り物に全力を尽くさないといけないんだから。
1つだけだろうとも思うかもしれないが、私が研究をしないといけないという事は無いからな。誰かに研究をしてもらうさ。金と時間が余っている研究者は沢山いるんだからな。
「それにしても、いつ見ても不思議な魔法ですよね。この雷属性の魔法は。属性が関係ないってのが、まずもって不思議な所なんですけど。どうして、こうなるんだろうか」
「理解をしてくれとは、言いにくいな。だが、簡単に説明をすると、人間にも魔物にも脳があるという事は、解っているだろう? そこからの指令が行く訳なんだが、その指令を伝える部分に作用するのがその魔法なんだよ。だから、脳からの指令が行かなくなって、動けなくなる。簡単に説明すると、そういう事になる。専門的な話になれば、もっと難しい事になるんだが」
「脳は、確かにありますね。見たことが無いですけど。解体をするときに見ているのかな? 戦闘では、そこまで見ることは、余りないですね。頭を攻撃するのは、基本ですけど」
「まあな。頭を守る骨があるだろうからな。脳を直接見ることは、少ないだろうな。戦い方にも因るんだろうが、魔法使いでは、特に見ることは無いだろう。直接魔物を見ると言っても、遠くからだろう? 流石に、近づいてきた状態だと、前衛が対処するだろうからな」
「そうですね。近づかれたら終わりですね。魔法使いは、戦闘力は高くないですから。魔法が使えるってだけですので。前衛の様に、体を張って戦うって事は無いですね」
まあ、それはそうだろう。前衛とは違うんだから。魔法使いが、前衛も出来るってパターンはもの凄く少ないはずだ。そもそも、負傷されたら困るんだからな。
前衛と魔法使いは分けるべきだろう。無駄に魔法使いを減らされても困るからな。解ってはいるんだろうが、いるかもしれないからな。私は知らないが。
筋骨隆々の魔法使いか。無いとは言えない。前世では、色んな作品で物理型の魔法使いとか居たからな。魔法使いなのに、殴りに行くやつとかな。魔法を使えよって話なんだけど。
まあ、割と人気だったりするから、困りものではあるんだけどな。この世界だと、難しいとは思うけどな。魔法が凄く面倒だからな。もうちょっと簡単な物になってくれれば良かったんだろうが。
「それじゃあ、これだけ買っていきましょうか。とりあえずは、これだけあれば、何とかなると思うんですよね。前回のもまだ余っているし、これだけで十分です」
「前回の物がまだ余っているのか。それでも補充はするんだな。まあ良いか。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨4枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。魔法が余っている。そんな状態なのか。まあ、解らんでも無いんだけどな。確か、リアムのクランは、小規模だった筈だからな。余るのも無理はない。
それでも、買っていくんだから、色々と仕入れて、使う使わないを決めているんだろうな。何の基準で選んでいるのかは知らないが。私の店の魔法は使ってくれているという事ではあるんだよ。




