357話 10/16 今日も1日が始まる
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10月16日土曜日、朝か。今日も1日が始まる。昨日作った簡易スープの素については、持ち帰って貰った。そして、感想を貰う事にした。美味しいとは思ったが、私の味覚だけだからな。
なるべく多くの人に食べて貰った方が良いんだ。そして、あれで何人分になるのかの検証も兼ねている。100人分くらいになれば良いんだが、解らないからな。
あの量で、あの時間で100人分とするのであれば、10人雇った場合は、1万食は作れると思う。結構な量になると思うんだが、その分のワイルドボアの骨が必要になってくるな。
冒険者ギルドから、貰っているが、有料になる可能性もあるんだ。値段の設定は慎重に行った方が良いのかもしれない。大銅貨2枚で本当に良いのかを考えないといけないだろう。
果たして、冒険者ギルドが、ゴミに値段を付けるのかどうかは、解らないんだがね。付けることを仮定して、値段を設定した方が良い様な気がしている。
まあ、値上げをするという事も考えた方が良いんだろうが、それよりも、初めからその値段だという事が解っていた方が良いだろうからな。値段は考えておこうか。
さて、いつも通りに準備は出来た。着替えもしたし、身だしなみも整えた。これ以上何を求めると言うのか。求めれば、まだまだする事はあるんだが、所詮は魔法屋なんだ。貴族とは違うのだよ。香油なんかを付ける必要はない。そんな事をするだけ、金の無駄だな。
そんな訳で、1階に降りて、クライヴ君に挨拶をしてから、食事に向かう。いつも通りだな。食事もなるべく野菜を食べるようにはしているが、それで何処まで効果があるのかは知らない。
パンを食べるよりは肉を、肉を食べるよりは野菜を食べた方が太りにくいというのは、前世の話。パンを常食すると、もの凄く太るらしい。まあ、黒パンなんだがね。
黒パンは、美味しい訳ではない。硬いし、雑味が多い。好んで食べようとは思わないが、栄養価は高いはずだ。白パンよりも栄養があったと思う。食べないんだけどな。
普通に考えても、肉の値段が一番安いんだから、肉を食べるよな。黒パンは物好きが食べる食糧と言っても良いんだが、黒パンも安いんだよなあ。肉ほどでは無いんだけど。
なんといっても、保存がある程度効くというのがメリットだな。数日くらいであれば、大丈夫だから、遠征をするときには、持っていく食糧だろう。干し肉だけだと、厳しいだろうからな。
そこに、簡易スープの素を追加するんだ。干し肉を入れても良いし、黒パンを浸しても、美味しいと思うぞ。水を沸騰させる必要があるが、何もない水を飲むよりはマシになるだろう。
売れてくれると良いんだがな。高いとは思うが、仕方がないだろう。保存の効く食糧というのは、そういうものなんだから。干し肉を齧っているよりはマシだろうと思う。
さてと、いつも通りに食事を済ませて、店に帰ってきて、魔法を並べて開店だ。開店時刻は、早い訳ではないが、仕方がない。その辺は諦めている。私の生活習慣は、変わらないだろうからな。
急いで開店しても、仕方が無いとは思うんだよ。そこまで必死になる必要はない。売れてさえくれればそれでいいんだよ。焦ったところで、客が増える訳でも無いんだからな。
カランカラン
「いらっしゃ、ああ、メルクリアか。おはよう。今日もよろしく頼む。それで、簡易スープの素は、どうだった? 味について、何か言っていなかったか?」
「おはようございます。そうですね。味については、好評でした。特に若い層から美味しいという言葉が多く出ていたと思います。男女はそれ程気にしなくても良いかと」
「そうか。それは何よりだな。それと、あれで何食分になった? 恐らくだが、150人分くらいにはなると思うんだよ。あれだけ煮込んだんだから、その位にはなったはずだ」
「私たちのクラン全員に行き渡りましたので、250人分くらいはあったと思います。大体その位の数なので。お代わりをしていた子たちも居たので、その位の分量があったと思います」
「予想よりも多いな。そんなに出来ていたのか。ふむ、そうなってくると、ある程度の量が出来るという事になってくるな。今日は1回煮込むだけにしておいてくれ。それで何人分のスープが出来るのかで、値段を決めないといけないからな。今日はそういう予定で頼む」
「解りました。1回分でどれだけのスープになるのかですね。その後は、言っていた買い物に行ってくれば良いですか? 荷車も貸して頂けるとの事でしたが」
「ああ、そういう予定でいる。荷車に荷物を載せてきてもらえればいい。とりあえずは、9人分だ。ここに10人分の用意が出来ればいいからな。足りないと思うものはあったか?」
「特に無いかと思います。今使っているもので十分だと思います。なので、同じようなものを9人分買ってくれば良いかと思います。恐らくはそれでいいかと」
ふむ、足りないものは特には無いと。それは良い事ではあるな。足りないとなると、用意をする物が増えるからな。その分費用が上乗せされる。当然の話ではあるんだが。
何にせよ、今日も作業をしてもらう事になる。昨日と同じような作業だ。慣れれば簡単な仕事なんだから、良い事ではあるだろう。骨を煮込むだけだからな。
色々としないといけないことはあるんだろうが、それはそれで任せてあるからな。料理が出来ないんだから、口を挟む権利は無いんだ。出来上がりを確認するだけしか出来ないんだよ。
出来る事と出来ないことがある。料理は出来ない事だ。出来ないのであれば、任せてしまう方が良い。出来る事だけをしていた方が色々と都合が良いんだよ。無理にする必要はない。
その為の雇用なんだからな。全部を1人でやろうとするのは、不可能だ。人間、そこまで万能になれないんだから。何でも出来る人が羨ましいが、私はこれで良いと思うんだよ。




