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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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357話 10/16 今日も1日が始まる

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 10月16日土曜日、朝か。今日も1日が始まる。昨日作った簡易スープの素については、持ち帰って貰った。そして、感想を貰う事にした。美味しいとは思ったが、私の味覚だけだからな。


 なるべく多くの人に食べて貰った方が良いんだ。そして、あれで何人分になるのかの検証も兼ねている。100人分くらいになれば良いんだが、解らないからな。


 あの量で、あの時間で100人分とするのであれば、10人雇った場合は、1万食は作れると思う。結構な量になると思うんだが、その分のワイルドボアの骨が必要になってくるな。


 冒険者ギルドから、貰っているが、有料になる可能性もあるんだ。値段の設定は慎重に行った方が良いのかもしれない。大銅貨2枚で本当に良いのかを考えないといけないだろう。


 果たして、冒険者ギルドが、ゴミに値段を付けるのかどうかは、解らないんだがね。付けることを仮定して、値段を設定した方が良い様な気がしている。


 まあ、値上げをするという事も考えた方が良いんだろうが、それよりも、初めからその値段だという事が解っていた方が良いだろうからな。値段は考えておこうか。


 さて、いつも通りに準備は出来た。着替えもしたし、身だしなみも整えた。これ以上何を求めると言うのか。求めれば、まだまだする事はあるんだが、所詮は魔法屋なんだ。貴族とは違うのだよ。香油なんかを付ける必要はない。そんな事をするだけ、金の無駄だな。


 そんな訳で、1階に降りて、クライヴ君に挨拶をしてから、食事に向かう。いつも通りだな。食事もなるべく野菜を食べるようにはしているが、それで何処まで効果があるのかは知らない。


 パンを食べるよりは肉を、肉を食べるよりは野菜を食べた方が太りにくいというのは、前世の話。パンを常食すると、もの凄く太るらしい。まあ、黒パンなんだがね。


 黒パンは、美味しい訳ではない。硬いし、雑味が多い。好んで食べようとは思わないが、栄養価は高いはずだ。白パンよりも栄養があったと思う。食べないんだけどな。


 普通に考えても、肉の値段が一番安いんだから、肉を食べるよな。黒パンは物好きが食べる食糧と言っても良いんだが、黒パンも安いんだよなあ。肉ほどでは無いんだけど。


 なんといっても、保存がある程度効くというのがメリットだな。数日くらいであれば、大丈夫だから、遠征をするときには、持っていく食糧だろう。干し肉だけだと、厳しいだろうからな。


 そこに、簡易スープの素を追加するんだ。干し肉を入れても良いし、黒パンを浸しても、美味しいと思うぞ。水を沸騰させる必要があるが、何もない水を飲むよりはマシになるだろう。


 売れてくれると良いんだがな。高いとは思うが、仕方がないだろう。保存の効く食糧というのは、そういうものなんだから。干し肉を齧っているよりはマシだろうと思う。


 さてと、いつも通りに食事を済ませて、店に帰ってきて、魔法を並べて開店だ。開店時刻は、早い訳ではないが、仕方がない。その辺は諦めている。私の生活習慣は、変わらないだろうからな。


 急いで開店しても、仕方が無いとは思うんだよ。そこまで必死になる必要はない。売れてさえくれればそれでいいんだよ。焦ったところで、客が増える訳でも無いんだからな。


カランカラン


「いらっしゃ、ああ、メルクリアか。おはよう。今日もよろしく頼む。それで、簡易スープの素は、どうだった? 味について、何か言っていなかったか?」


「おはようございます。そうですね。味については、好評でした。特に若い層から美味しいという言葉が多く出ていたと思います。男女はそれ程気にしなくても良いかと」


「そうか。それは何よりだな。それと、あれで何食分になった? 恐らくだが、150人分くらいにはなると思うんだよ。あれだけ煮込んだんだから、その位にはなったはずだ」


「私たちのクラン全員に行き渡りましたので、250人分くらいはあったと思います。大体その位の数なので。お代わりをしていた子たちも居たので、その位の分量があったと思います」


「予想よりも多いな。そんなに出来ていたのか。ふむ、そうなってくると、ある程度の量が出来るという事になってくるな。今日は1回煮込むだけにしておいてくれ。それで何人分のスープが出来るのかで、値段を決めないといけないからな。今日はそういう予定で頼む」


「解りました。1回分でどれだけのスープになるのかですね。その後は、言っていた買い物に行ってくれば良いですか? 荷車も貸して頂けるとの事でしたが」


「ああ、そういう予定でいる。荷車に荷物を載せてきてもらえればいい。とりあえずは、9人分だ。ここに10人分の用意が出来ればいいからな。足りないと思うものはあったか?」


「特に無いかと思います。今使っているもので十分だと思います。なので、同じようなものを9人分買ってくれば良いかと思います。恐らくはそれでいいかと」


 ふむ、足りないものは特には無いと。それは良い事ではあるな。足りないとなると、用意をする物が増えるからな。その分費用が上乗せされる。当然の話ではあるんだが。


 何にせよ、今日も作業をしてもらう事になる。昨日と同じような作業だ。慣れれば簡単な仕事なんだから、良い事ではあるだろう。骨を煮込むだけだからな。


 色々としないといけないことはあるんだろうが、それはそれで任せてあるからな。料理が出来ないんだから、口を挟む権利は無いんだ。出来上がりを確認するだけしか出来ないんだよ。


 出来る事と出来ないことがある。料理は出来ない事だ。出来ないのであれば、任せてしまう方が良い。出来る事だけをしていた方が色々と都合が良いんだよ。無理にする必要はない。


 その為の雇用なんだからな。全部を1人でやろうとするのは、不可能だ。人間、そこまで万能になれないんだから。何でも出来る人が羨ましいが、私はこれで良いと思うんだよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] そういや魔物の廃棄物ってどうしてるんだろ?毎日の討伐数的に都市より巨大な骨やクズの山が出来ててもおかしくないから埋めるでもどこかに棄てるでも焼くだけでも無い何かの廃棄手段がある筈。
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