352話 10/15 ウィリアム来店
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麦粉はまだだろうか。いや、解っているつもりだ。昼を過ぎることくらいは。だが、待ち遠しいのもある。楽しみというのは、中々やってこないものなんだ。
麦粉でどうにかなれば、大成功なんだが、どうだろうな。粉っぽくなれば成功なんだが、どの位の量を入れないといけないのか。その辺りも研究だよな。頑張って貰わないと。
とりあえずで、沢山入れてみるのが一番いいんだが。麦粉を入れることによって、腹持ちが良くなるだろうからな。携行食だからって、腹持ちが悪いってのは、避けたいだろう。良い感じにお腹が膨れるくらいが丁度いいと思う訳だ。
費用の関係もあるんだがな。まあ、麦に関しては、他よりも安いから、何とかなるだろうとは思っているんだが。パンが高くなるというのは、都市側としても避けたいだろうからな。
パンと肉が恒常的に食べられれば、生きていける。穀物と肉があれば、生きては行けるだろうと思う訳だ。野菜が必ず必要だというのであれば、偏食の人は、生きられないからな。
長生きできるのかは、また、別の問題だがな。平民の平均寿命はそこまで長くない。子供の寿命が短いからなんだが、それでもな。貴族に比べれば、短いってものだ。
そして、冒険者。彼らの関係で平均寿命が短くなっている。死ぬときは死ぬんだよ。負ける時だってあるんだから。100戦やって、100戦勝てるとは思わない方が良い。
特に、今の時期はそうだ。群れが大きくなっているからな。予想外の群れに出くわしたら、負ける可能性もある。生きて帰って来れるのかは、運次第だな。ウルフなら、絶望的だ。
奴らは執拗に追いかけてくるからな。魔法で解っていることじゃないか。追い込み漁をするんだから、追いかけてくるのは当然の事なんだよ。魔物に空腹があるのかは、知らないが。
どう考えても、魔物の数が多すぎるんだよな。絶対におかしい。不思議に思っている人がどの位いるのかは、知らないが、私は絶対におかしいと思う。一体何匹狩っていると思っているんだ。
その辺から産まれてくると言っても信じるぞ。魔物の生態系を調べている人なんていないから、絶対にこうだという事は無いんだが、魔物は何もない所からでも産まれるんじゃないのか?
それか、分裂するかだな。解らんぞ。あり得ない事では無いとは思っている。魔物の生態は謎に包まれているんだからな。あり得ないことが起こっても不思議ではない。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「こんにちは、店主さん。また来ましたよ。今回もちょっとまとめ買いをしたいんだけど、良いかな? 仲間も使いやすいって言っているし、買っていきたいんだ」
「ああ、いいぞ。どんどんと買っていってくれ。全部売り切るのが目標みたいな所があるからな。買っていってくれるのは、凄く助かる。まあ、仲間に場所を教えて貰っても良いんだがな」
「教えても良いんですけど、買いに来るかは別ですからね。ついででって事はよくある事ですし、僕も頼んだりしているからね。お相子みたいな感じでしょうか」
「普通を知らないから、教えて欲しいんだが、普通は、人の買い物も済ませるものなのか? こう、自分で見ないといけないんじゃないかと思う時があるんだが、そうではないという事なのか? 魔力の色の問題なんかは、把握していれば、買ってくることは可能だとは思うが」
「えーっと、そもそもですけど、相性が似たような仲間にしか、買い物は頼まないですね。違う相性の魔法を買ってこられても困りますし。普段の買い物が被っている人とするんです」
「ああ、そういう事か。全員分買っていく訳では無くて、魔力の色が同じもの同士で買い物を融通し合っているという事か。なるほどな。だが、魔力の色が違う人には教えてもいいんじゃないか?」
「教えても良いんですけど、相性が合わないって解っているんだから、来ないと思いますよ。弟子の数が増えてきたならともかくですが、1人しかいないみたいですし。それに、売れているんでしょ?」
「まあ、そうだな。弟子の魔法は売れているな。魔力の色が合っている人が多くいると思う訳だな。それとは別に、弟子の作れる魔法の数が、少ないというのもあるんだが」
「そうですか。それなら無理に薦める事はしないですね。無いかもしれない物を探しに来る人は、少ないと思いますよ? 一応、教えておきますけど」
「ああ、是非に薦めておいてくれ。顧客は多い方がいいからな。それはそうと、弟子の魔法はどうだったんだ? 確か買っていったと思っているんだが」
「使いましたよ? 全然だめでしたけど。相性が良くなかったんでしょうね。仕方が無いとは思いますけど。2人が同じ相性だとは思っていないので」
「まあ、それはそうだろうな。魔力の色が同じだというのは、偶然にしては出来すぎていると思うからな。そこまで悲観することでもなし、普通に構えているだけでいいからな」
「ですね。相性なんて、合わないのが普通ですし。合う方が少ないんですから、落ち込む必要は無いですよ? それよりも、合った人に売ってあげてください」
「そうだぞ、クライヴ君。合う人は、確実にいるんだから、1人に対して、落ち込むことは無い。どうしても見つからないというのであれば、別なんだが、しっかりと売れているじゃないか」
「そうですね。売れているのであれば、それでいいとは思います。売れないのであれば、何かと考えないといけないんでしょうけど、そういう訳では無さそうですし」
「そうだな。売れないのであれば、考える必要は出てくるんだが、売れている現状、特に悲観することは無いな。どうせ作れる数が少ないんだから、顧客を逃がさない様にしていればいい」
「自信を持っても良いとは思いますよ。ここの店の魔法は使いやすいですし、人気になるのも時間の問題でしょうからね。それじゃあ、これだけ貰いましょうか」
「解った。クライヴ君、会計だ」
「はい。大銀貨1枚と中銀貨2枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。魔力の色が合わないなんて、よくある事だからな。悲観しなくても良いんだが、クライヴ君にそれを伝えても、まだ解らない可能性はあるよな。
特に、私みたいなのが言っても、逆効果にしかならない様な気がする。魔力の色は、特殊でなければ、受け入れ先はあるんだよ。流石に、特殊な色をしていると、難しいとは思うが。




