351話 10/15 デボラ来店
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問題があったのは事実なんだが、とりあえずは、麦粉がいい仕事をしてくれることを願うしかない。携行食の話だ。粉状になってくれるだけでも違うんだが。
あのゼリー状の物が無くなるだけでも良いんだけどな。あれの正体がなんなのかが解らない以上、取り除くことは出来ないんだろうと思う。それならば、粉を追加すれば、紛れるかもしれない。
麦粉は麦粉だろう? 小麦粉では無いはずだ。小麦も育ててはいるんだろうが、小麦も大麦もその他の麦も同じだと思われている節がある。パンを食べれば解る事だ。
小麦粉で作られたパンとは、違う味がしていると思う。主観でしか無いんだが、前世のパンと違いすぎるんだ。色んな味がするんだが、多分小麦だけでは無いはずだな。
じゃあ、なんなんだよと言われても、解らないんだが。そもそもだ。小麦と大麦がどう違うのかも余り解っていない。パンの味は違う事が解っているんだが。
そもそもの話、畜産が盛んでは無いので、ミルクが無い。だから、バターも無いんだが、それ以前の話だろう? 小麦粉で出来たパンしか食べたことが無い前世、今世のパンは違ったんだ。
何が違うのかと言われると、殆ど違うんだが、まずは、硬い。柔らかいパンとは違うんだよ。カリ、ボリボリといった食感なんだよな。もちもちふわふわでは無い。
焼きたてですら、そうなんだから、凄いよな。皿になる感じがする。肉汁を浸みこませると、美味しいんだけどな。いい感じの味になるんだよ。
そして、密度が凄い。前世で食べているパンは、ふわふわもちもちで軽いんだけど、重いんだよ。重厚感が凄いんだ。だから皿になるんだけどさ。あれは武器にもなりそうな気がする。
極めつけは、白くないんだよな。断面が白いイメージがあるんだけど、茶色いんだよな。多分、大麦とか他の麦も入っているんだろ? 焼き色以外も茶色いんだよな。
これは、あれだろ? 色んな麦が混ざってんだろ。米もそうだったよな。雑穀米とかは、色が白じゃないんだ。色んな色があっただろ? だから麦もそうなんだろうと思うんだよ。
単品種の方がメリットがあるのか、混ざっている方がメリットがあるのか。その辺は、全くわからないんだけどな? とにかく、こっちのパンは色々と違うんだよ。
しかし、麺は見たことないんだよな。麦粉があるなら、パスタもあっても良い様な気がするんだけどさ。卵は鶏? の畜産化がされているから、あるんだけど。ミルクは無い。
卵と塩と麦粉でパスタは出来るだろ? 多分だけど。最悪、卵が無ければうどんになるんだけどさ。麺もあっても良いと思うんだけどなあ。無いんだから、仕方がないよな。
ただ、麺を携行食にするのは、どうかと思うんだよ。茹でるのに、大量の水が必要だろ? スープに入れればいいって物じゃないんだよな。乾麺にするのは、何とかなる気がするんだけどさ。
とりあえずは、スープだよな。そっちを完成させないと。水が困らないようになるには、もう少しかかると思うんだよな。魔道具のお陰で何とかなるとは思うんだけど。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「また来ましたわよ、店主さん。魔法を見せて貰いますわね」
「ああ、土属性の魔法ならここだからな。ついでに、風属性の魔法はこの辺だ。どっちでもいいから、買って行ってくれると助かる」
「ここでは、土属性の魔法だけで十分ですわ。風属性の魔法は、他のお店でも沢山ありますもの。無いものを優先的に揃えていきたいところですわね」
「そうか。それなら仕方がないな。土属性の魔法については、私しか作っていないから、色が合っていたのであれば、大丈夫だ。弟子には風属性か雷属性しか作らせていないんだよ」
「となると、作れる数が少ないのですね。一般的な魔力の持ち主よりはあるのでしょうが、作るには少ないと。ですが、弟子がいるという事だけでも大きな事だとは思いますわよ?」
「まあな。始めたばかりの魔法屋に弟子が入ってくる事なんて、まず無いからな。こっちは、人材を選んでいる余裕はない。少しでも作れるのであれば、戦力になる。そう思っているよ」
「正直な所、一日に幾つの魔法を作れるのかは知りませんが、人材は抱え込んでしまった方が得でしてよ? いないよりは良いのです。それは、冒険者でも同じですわ」
まあ、そうだろうな。いないよりはいた方が良いだろう。特に前衛なんて、数が物を言ってくるからな。数がいないと、洒落にならない。負ける可能性が高くなるんだからな。
魔法使いの数も重要だが、最重要なのは、前衛の数だ。そっちが少なければ、どうしようもないんだよな。それが解っているクランであれば良いんだが、解ってないのもいるんだよな。
まともにクランを運営する気があるのかと、問いただしたいクランは、幾つもあるんだよ。小規模クランには、心底そう言ってやりたい。一体、幾つの小規模クランがあるのか。
「人材は確保しておきたいが、中々な。こっちまで回ってこないからな。どうにか贔屓に出来そうな教会を探さないといけないだろうな。満遍なくでは、無理がある」
「お金は有限ですし、仕方がないでしょうね。魔法屋になりたいという子供がいても、魔力が無ければ、無理ですから。それは、魔道具職人も同じですけれど」
「だな。まずは魔力。それが無ければ、魔法屋は始められない。魔法使いもそれは同じだろうが、目指す母数が多いのは、魔法使いだよな」
「ですわね。子供が憧れるのは、何時だって花形ですから。それでは、これだけもらっていきますわね。おいくらになるかしら?」
「クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨6枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。魔力なあ。魔法屋になるには、今の所、魔力が必須。今後はどうなるのかは解らないが、今の所は絶対に必要なんだ。魔力が多い子供が魔法屋を目指してくれると助かるんだが。
運よく見つかるとも思えないんだよな。寄付をしたら、即見つかりましたって事にはならんだろうとは思っている。だからこそ、厳選したいんだが、2か所が限度だよな。




