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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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345話 10/14 35人目の客

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 簡易スープの素は、本当に豚骨だけで良いのかという疑問があるんだが、どうだろうか。具材は高いから、入れない方向に考えているんだが、それでいいものなのか。


 塩を適量入れるのは、良いと思うんだよな。それ以外は、とりあえず、一度作ってみたら考えるとしようか。どうなるのかは解らないが、多分成功してくれるとは思うんだよ。


他の食材も入れた方が良いんだろうか。良く解らないんだが、どうしたものか。単純に水だけで良いのであれば、楽でいいんだけど、他に何か入れるのもなあ。


 大銅貨1枚で売り出そうと思うと、制限がな。なるべくなら、原価も安くしたいし、売価も安く仕上げたい。その方が数が売れるだろうからな。原価は最低限でな。


 魔石の値段もあるから、ある程度の価格にはなってしまう。それは仕方が無い事なんだよ。魔石も安いと言えば、安いんだけどな。がっつりと使うからな。


 原価率は3割ほどを考えている。3割を超えるのであれば、値上げだな。ただ、値を上げると、売れ行きも落ちるだろうから、考えものではあるんだけどな。さて、どうしたものか。


 何か、いい方法があれば良いんだがな。特に思い付かないのと、やってみない事には、始まらないからな。やってみて、駄目そうなら、何かを考えないといけないんだけど、今の所、何が駄目かも解っていないからな。やってみない事には、問題点も出てこないだろうし。


 一先ずは、作ってみる事。まずはそこからだな。何度も失敗するとは思うんだが、どうだろうな。どの位のタイミングで成功してくれるのかなんだが。成功は早い方が良い。


 さっさと副業を開始したいんだよな。お金的な意味で。稼ぎを増やしていきたいからな。少しでも足しになってくれると有難い。今の所だと皮算用だからな。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「魔法屋じゃん! こんな所にもあったんだ。ここって西側じゃ無かったよね? 東側で合っているはずだよね? 東側にも奥まったところに出来たのかあ。もしかして、他にも?」


 他は知らない。今の所、私の店だけだろうとは思うんだがな。そう思うのも、無理は無いとは思っている。自分でも、若干の後悔があるからな。条件は、そこまで悪い訳では無いんだが。


 メイン通りに建てていれば、今頃は、売り切れ店になっていただろうからな。それを考えると、非常に惜しい。当時は良い立地だと思っていたんだ。世間知らずも良い所だったわけだ。


 まあ、建ててしまったものは仕方がないんだけどな。ここでやっていくしかないんだよ。その内客も増えてくるんだから、大丈夫の筈なんだよ。今年中には何とかなる見通しなんだ。


 何とかなってくれないと、困るんだがね。大丈夫だとは思っている。今の所は順調に増えて行っているからな。増えていないと、焦っているところではあるんだが。


「あれ? 何この紐。読めなくしてあるって訳じゃないよね? 解いても良いんだよね? 解かないと読めないから、駄目って言っても解くんだけどさ」


「ああ、解いてくれても構わない。それは、こっちの弟子の魔法とを区別しているだけなんだよ。だから、解いて中を見て貰っても良い。その代わり、また括っておいてくれ」


「面倒だね。でも、仕方がないのかなあ。混ぜると色々と大変だもんね。見分けが付くなら良いんだけど、そうじゃないんでしょ? 不便だとは思うけど」


「仕方がないな。そういうものとして諦めてくれ。それと、クランと名前を教えてくれると助かる。名前と顔は一致させておきたいんだ。ついでに、狩場も教えてくれると助かる」


「名前? いいよ。あたしはエセル。クランは漂う色香っていうクランさ。男も居るけどね。そういう名前のクランってだけだよ。あと、狩場は平原だね」


「平原か。それなら、こっちの魔法がおススメだな。属性は雷属性なんだが、平原の魔物には十分使えるものとなっている。まあ、初めて見るタイプの魔法だとは思うが」


「平原で使えるんであれば、十分だよ。見せて見せて。でも、雷属性なんだよね? 珍しいと言えば、珍しいけど、ノイジーバードに使うしね。……ああ、これは、確かに珍しい」


「そうなんだよ。珍しいんだ。効果で攻撃するタイプの魔法なんだ。見たことがないって言われることが多いな。基本は威力で攻撃をするらしいからな」


「うーん。判断が付かないって言うか、見たことない魔法だからさ。使ってみないと、どうって言えないよね。とりあえず、買ってみるけど、うーん。どうかなあ」


「迷うのは、仕方が無いとは思っている。普通で考えたら、雷属性の魔法を使おうとは思わないだろうからな。属性相性があるのは、解っている。だが、それも無視して良いのが、その魔法だ」


「とりあえず、買いかな? それと、お弟子さんの魔法も1つもらって行きたいかな。どれになるのか教えてくれる?」


「ああ、赤い紐で括ってあるのが、弟子の魔法になる。私のは、白色だ。そうしておけば、区別が付くだろう?」


「成る程。確かに。それじゃあ、この2つを貰おうかな」


「クライヴ君、会計だ」


「はい。中銀貨2枚になります。……丁度いただきました」


「毎度どうも。またどうぞ」


 行ったか。普通の客だったな。普通で良いんだよ。普通で。突飛でもない客を望んでいる訳でも無いんだからな。普通の客で良いんだよ。何も困ることは無いんだから。


 とりあえずは、何とか客は増えて行っているところだな。良いことではある。このまま、どんどんと客が増えていってくれると助かるんだが。単純にいくものなのかね?

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